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A God's Graffiti

この小説を書くにあたって友人に出された条件は、

・主人公は少年。

・台詞を言っていいのは主人公以外で一人だけで、しかも十回まで。

・キャラの名前を決めない。

・日本じゃないどこか。

たしかそれだけだった気がします。以上。

 机の上に、クレヨンで書かれた奇妙な絵がある。なぜか光っているように見える絵で、たくさんの丸が書いてあるだけの単純なものだ。そのすぐ下には『りそうのせかい』とある。この丸ばっかりのどこが理想だよ、と疑うのも無理ない。だが、詳しく絵を見てみると、なんと丸は全て人の顔になっているのだ。よく見たら、猫や犬、見たこともない動物の顔だってある。でも、どの顔にもたいして差はない。どれも顔だ。どれも、生きている者の顔なのだ。しかも、驚くべきことに、その全ての丸が笑っているのである。『へ』の字の形の目、食べやすいサイズに切られたスイカのような形の口。それが発見できれば、自然と光って見える理由が分かる。しかし、そんな光景はこの世界のどこを探しても見当たらなかった。まさに机上の空論だ。

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