その47 「 夜のガーデンパーティ」
本編47話 幕間入れて71話(幕間の多さよ・・・)
まだ恋愛していません。
これほんとに終わるんだろうかとちょっと焦っています。
音楽は変わらず優雅だった。
グラスは静かに鳴り、
笑い声は上品に続く。
何も起きていないように。
何も壊れていないように。
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悠馬は壁際で息を整えていた。
心臓がまだ速い。
胃がまだ痛い。
理由は分からない。
分からないものが多すぎる。
呼び方ひとつで揺れる自分も、
それを見ている視線も、
静かに燃え始めた噂も。
全部、知らない。
知りたくない。
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ルイスは最後まで礼儀正しかった。
挨拶をして、
おとなしくジュースを飲んで、
誰にも迷惑をかけない。
でも。
その顔が、
その顔だけが、
迷惑そのものだった。
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ロッテは遠くから悠馬を見た。
決意は冷たく固まっている。
(処す)
笑顔のまま。
完璧に。
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レオンは何も言わない。
ただ一度だけエレノアを見て、
その目で確かめた。
踏み込まないまま、
答えを待つように。
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ノアは最後までにこにこしていた。
(・∀・)ニヤニヤ
爆弾は爆弾のまま、
楽しそうに揺れている。
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エレノアはグラスを置いた。
いつも通りの仕草。
いつも通りの微笑み。
そして静かに言った。
「……そろそろ失礼しましょうか」
仕事の声だった。
それだけが救いだった。
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夜の庭は整いすぎていた。
社交とは、そういうものだ。
正しい距離。
正しい微笑み。
正しい会話。
――そして。
正しくない火種だけが残る。
上品に。
確実に。
燃え始めていた。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
『佐伯悠馬の結婚事情(仮)』始まりました。
結婚する気がない男の結婚事情(仮)です。
相変わらず周囲がうるさく、悠馬の胃が忙しいです。
更新はのんびりですが、完結まで書いていく予定なので
よかったらまた覗いてください。
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