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佐伯悠馬の結婚事情(仮)  作者: 雪森蓮


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幕間 「合流/回収班」

書き溜めが結構あるので時間のある時まとめてアップしてるのですが、更新頻度や話数をもっと落としたほうがいいのでしょうか?そのあたりのバランスが良くwかりません。感想も来ないし・・・( ;∀;)

ホテルに戻ると。

廊下の空気が妙に張りつめていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


遠くで聞こえる声。

切羽詰まっている。


そして情けない。


「……兄さん……!」


半泣きのノアだった。

廊下の真ん中で頭を抱えている。


伯爵が。

爆弾が。

泣いている。


その隣。

凛がホテルの従業員と必死にやりとりをしていた。


ドイツ語だ。

矢継ぎ早で質問攻めだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いいですか、子供がいないんです」


「先ほどまでここにいたんです」


「七歳で、小さくて、礼儀正しくて」


「爆弾の父親が放置して――」


「放置してないよ!」


ノアが叫ぶ。

凛の拳が飛ぶ。


黙る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


従業員が困惑した顔で頷く。


凛は額を押さえた。


「……どこに行ったの」


声が低い。

殺意が高い。


ーーーーーーーーーーーーーーー


その時。

足音が近づいた。


そして凛が顔を上げる。


「……ルイス!!」


そこにいた。

ルイスがいた。


隣には見知らぬ少女。


金髪。

鋭い目。


年齢は十七、八歳くらい。


少女は少し硬い発音で言った。


「ホテル、戻った」


単語だけ。

短い。


訛りが強い。


ルイスは一瞬、聞き取るのに時間がかかった。



「……え?」


少女は眉を動かし、言い直す。


「ここ、安全。送った」


それだけで十分だった。


凛は無言で歩み寄り、

ルイスを抱き上げた。


完璧な回収。


「叔母上……」


「無事でよかった!」


凛の声は優しい。

優しいが震えている。


怒りで。


ノアが崩れ落ちた。


「よかったぁぁぁ……!」


「泣くな」


「泣いていいじゃん!」


「泣くな」


もう一発。


少女が凛を見た。

短く名乗る。


「シャーロッテ。ロッテ」


自己紹介も短い。

審査官の名乗りだ。


凛は一拍置いて頷いた。


「ありがとう」


ロッテは少しだけ視線を逸らす。


「パパ、言った。送れって」


やはり単語が少ない。

まだ慣れていない英語の喋り方だ。


凛は淡々とルイスを抱き直した。


「助かった」


そしてノアを見る。


ーーーーーーーーーーーーーー


「さて」


一拍。


「次はあなたよ」


「えっ」


「部屋に戻る」


「兄さんは!?」


「寝ている」


「付き添いは!?」


「エレノアがいる」


「……元夫の娘が僕の息子を連れてきて……」


「黙れ」


 拳。


ーーーーーーーーーーーーー


世界は早い。

噂はもっと早い。


回収班だけが必死だった。



ここまで読んでくださってありがとうございます!


『佐伯悠馬の結婚事情(仮)』始まりました。

結婚する気がない男の結婚事情(仮)です。

相変わらず周囲がうるさく、悠馬の胃が忙しいです。


更新はのんびりですが、完結まで書いていく予定なので

よかったらまた覗いてください。


感想・フォロー等とても励みになります!

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