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四神獣使伝  作者: はな
1.四神獣使
1/1

~プロローグ~



自分達はこの国の為に戦っていたはずだ。


だがいざ戦いが終わり周りを見渡してみると愕然とした。


目の前に広がっていたのは、破壊された街。


いや、街とは人々が住むからこそ街と言えるのだ。


ここは街ではない。


地獄だ。


草木も焼かれ、焦げた匂いと死臭が鼻につく。


親をなくした子供の泣き叫ぶ声。


痛さに耐えきれず、断末魔の如く喚く大人たち。





変わり果てた光景を見て、ふとあの男の言葉が蘇る。


「戦争に正義なんて存在しないんだよ」


ならば、あの男は何のために戦ったんだ。







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