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いえ、ここに巨大な魔法陣が有る以上、必ずどこかに核が有るはずです。
私はレベルが上がった事で、感知がLV10になった。
それに、あやかし達の能力も使えます。
こんな時は落ち着いて、博識なブルーローズの言っていた事を思い出せば良い。
この状態を、事細かく把握出来る能力。
確か、清水を眼鏡のレンズの様に使用すれば良いと言っていた。
私は清水をコンタクトレンズの様にして眼に付け、神眼鑑定LV10を発動させた。
そしてもう一度、魔法陣の周りを確認することにした。
すると、薺君達が吹き飛ばしている大蛇の情報が見えてきた。
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名称 :異界の漆黒瘴気
レベル :――/90
HP :――/7925
MP :――/9400
身体詳細 :情報掲示不可
スキル :魔獣の大変化
瘴気化、瘴気合体、瘴気自在操作
瘴気四属性魔法・瘴気闇魔法・瘴気暗黒魔法
瘴気再生・状態異常耐性・物理及び魔法耐性
魔法陣による瘴気無限復活
――・――・――・――・――(異界スキル表示不可)
制限スキル:超再生・状態異常耐性極大・物理及び魔法耐性極大
魔獣の極大変化
瘴気化、瘴気合体、瘴気自在極大操作
瘴気四属性魔法・瘴気闇魔法・瘴気暗黒魔法
――・――・――・――・――(異界スキル表示不可)
弱点 :神聖、神光、神雷、神風、神火、神土、神水
情報 :世界の摂理により、レベル、HP、MP、能力、低下制限大
魔法消費量増加、弱体化、特殊能力使用不可
世界の摂理により、HP、MP、特殊、弱点以外の身体詳細
情報掲示不可
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今はこんな情報より、魔法陣の核を探さなくてはいけません。
魔法陣の核を探しているうちに、ふと八頭龍の事が気になった。
そして、石化している八頭龍を見上げると情報の中に魔法陣の赤核を見つけた。
更に、闇の魔神の呪いを浄化し続けている事が分かった。
ですが、水神と稲成空狐の十御供封印の意味がよく分かりません。
八頭龍を、石化封印し続けている事は分かるのですけれどね。
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名称 :八頭龍(水神融合)
レベル :99
HP :14632016/――石化
MP :14457131/――石化
身体詳細 :情報掲示不可
スキル :水神融合・超過能力・超浄化清水・融合強制暴走
超再生・状態異常耐性大・物理及び魔法耐性大
清水気化時物理攻撃無効・清氷時魔法反射
毒、猛毒、麻痺毒、麻痺猛毒、酸、強酸、腐食
恐怖、苦痛、暗闇、水様状態、邪眼、睡眠無効
石化耐性小・水属性吸収エネルギー変換
四属性無効・光、闇属性無効・呪無効
清水自在操作・清水飛行・超清水飛行
超清水加速・超清水瞬間移動・清水空間転移
極大清水魔法・極大清風魔法・風水神通力
水の至り・風の至り・龍の咆哮・龍威圧
龍の息吹・龍武技・水神武技・水龍の舞い
龍脈自在・龍穴自在・思考加速・多重並列思考
明鏡止水・神眼鑑定・千里眼・眷属召喚
聡明叡知・未来予測・龍神の尊
情報 :暴走抑制状態・八融合の呪縛(近接自動融合)
石化耐性無効(融合により耐性小に弱化)
隔離封印された、闇の魔神の呪い(隔離器官で浄化継続中)
白面金毛九尾の狐と水神による封印
水神と稲成空狐の十御供封印(石化封印継続中)
魔法陣赤核吸収:吸収合成により異物として、現在隔離中
完全隔離まで、残り十分
世界の摂理により、レベル制限中
世界の摂理により、HP、MP、特殊、弱点以外の身体詳細
情報掲示不可
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「そんな……八頭龍の中って……」
石化している八頭龍を見て、思わず言葉を漏らすと、チアさんが振り向いた。
「撫子娘娘、どうされましたか?」
「魔法陣の赤核が、見つかりました。ですが、八頭龍の中に……」
チアさんが心配して私の側に来たので、事情を話すことにした。
魔法陣の赤核は、現在隔離中である事。
隔離後に、隔離器官へ移動される事。
闇の魔神の呪いが現在も尚、隔離器官で浄化継続中である事。
隔離器官で、闇の魔神の呪いと魔法陣の赤核が合わさった時、何が起こるか分からない事を伝えた。
すると『コーナーワイプ』の薺君から、シグナルが入った。
『「姫、八頭龍の中に赤核が見つかったようですね」』
薺君は大蛇の大群を倒しつつ、私に話しかけていた。
『「はい。現在、八頭龍が吸収した赤核を隔離中。完全隔離まで、残り十分のようです。ですが隔離器官に、闇の魔神の呪いが有るのが気になるのです」』
『「確かに……今までの事は全て、闇の魔神が切っ掛けですからね」』
薺君とコーナーワイプで話していると、インカルナタが暴風を巻き起こし、大蛇を一人で倒し始めた。
そして、私の『心』に話しかけて来た。
『「撫子様、これ位の大蛇、おら一人で平気だぞ」』
風神化して能力が強力になったとは言え、インカルナタの攻撃は姫立金花と同じでMPを多く消費する能力。
入口の方で、ヘイズスターバースト達が大蛇を多量に引き寄せてくれているとは言え、魔法陣に一番近いのはインカルナタです。
魔法陣で瘴気魔獣の大蛇として復活する事を考えると、ヘイズスターバースト達より、インカルナタはMPの消費が激しいはず。
『「ですが……」』
その事を伝えようとすると、インカルナタが『「スケルトン達が、援軍に来たから問題ねえだ」』と言ってきた。
後ろを見ると、スケルトングラディエーターがスケルトン達を引き連れてやって来た。
どうやらスケルトングラディエーター達は、インカルナタと協力して大蛇を倒すようです。
スケルトングラディエーター達が配置につくと、薺君が私の方へ駆け寄ってきた。
するとヘイズスターバーストが冥界の監獄を解き、私の近くで再び冥界の監獄を使用した。
「ここは、我らとインカルナタ殿に任せよ!」
一方チアさんは、ヘイズスターバーストの元へ行き、メイドスケルトン達を引き連れて戻って来た。
「撫子娘娘、中に入られるのでしたら、八頭龍の石化が解けてしまった場合、私共メイドにお任せ下さい」
チアさん曰く、メイドスケルトン達は、ありとあらゆる冥土術を習得しており、位の高い相手になればなる程、その効果が出て来るそうです。
なので、格上の天狗であった是界坊さえも操る事が出来た。
しかし、あの時は相手があべこべの羽団扇を持っていた。
そのせいで、抗えない力を逆転され逆に操られた。
なので、もしもの時は冥土術を駆使し八頭龍を拘束すると言ってきた。
つまり、あべこべの羽団扇を使用しなければ、八頭龍さえも操る事が可能であると言うことです。
私は八頭龍を見て、中に入ることを決めた。
残り二本の野湯をチアさんに託していると、薺君が私の側に来た。
「姫、赤核を破壊しに行くのなら僕もお供します」
「ありがとう」
お礼を言って、一緒に八頭龍の前まで来ると、改めて八頭龍の巨大さが分かった。
体躯は大凡400m有り、八本の首の内、進入可能な首は真ん中の首二本。
その内、右側の口から進入する事になった。
中に入ってみると、石化しているとは思えない程、青白い光りで辺りが照らされていた。
「姫、八頭龍の中なのに意外と明るいですね」
「はい。清水が、汚れを浄化していると光りを発するのです」
恐らく、闇の魔神の呪いを、浄化し続けているからでしょう。
それに神聖な清水の光りが、辺りを灯していると言うことは、中は石化されていないと言うことです。
薺君と一緒に少し先に進むと、清水の壁が靡いた。
「姫、後ろに下がってください」
薺君が警戒し、私を庇おうとすると清水の壁から美男が現れた。
「えっ? ブルーローズ?」
現れた美男に、薺君がブルーローズと勘違いしていた。
確かに、少年化したブルーローズの姿にソックリです。
ですが、ブルーローズよりも背が高いですし、顔つきは少年というより青年と言った方が良いかもしれません。
「薺君、大丈夫です」
私が小声で伝えると、薺君が頷き構えていた木刀と脇差しを降ろした。
確か八頭龍の情報に、水神と稲成空狐の十御供封印と有りました。
十御供封印の意味が分からなかったのですが、どうやら水神様の長兄も封印の一部として共にいるようです。
つまり、人で言う人身御供の意味合いに近いものなのかもしれません。
「水神様の、お兄様でしょうか?」
私は懐剣をネックレスに収納し、礼をしてから美男に聞いた。
すると、美男が清水で椅子を作り出し私達に座るよう言ってきた。
「……君は?」
私達が椅子に腰掛けると、美男が私の名を聞いてきた。
「花楓院撫子と申します」
私が名前を伝えると、薺君にも名を聞いた。
残り時間はあまり有りませんでしたが、美少年に滝での出来事や、その水神様の息子が私の元に居る事などを簡単に伝えた。
すると長兄は、満面に笑みを浮かべた。
「そうか……我の、九人目の弟が誕生していたとはな。しかも、その息子まで……嬉しい限りだ。童達よ、弟の事を教えてくれたことを感謝する。して、我が弟達の中に何用で参った?」
喜んでいた長兄には悪いですが、私は今起こっている状況を簡単に伝えた。
すると険しい表情になり、私達を清水の壁に行くよう言ってきた。
清水の壁まで行くと、清水の椅子を直しつつ話し出した。
「我が弟達の、隔離器官に案内する。そこには、九体の稲荷空狐達が呪いを浄化している。だが、我ら十人の力では押さえ込む事しか出来なかった。其方が唯一神に認められし申し子であるなら、呪いを浄化出来るやもしれぬ」
それだけ言うと、長兄が清水の壁に手を触れた。
その瞬間、私達は清水の壁に飲み込まれた。
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