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 大蛇は、天狐の胃の入り口から溢れかえるように湧き出てきていた。

 凍り付かなかった大蛇が、ここまで居るなんて。

 中で、何が起こるか分かりません。


 念の為に、野湯(ノユ)を使用する事にした。

 メイドスケルトンに言って、ヘイズスターバーストに野湯(ノユ)を使用すると、HPとMPが一気に増えて全回復した。

 すると、チアさんのHPとMPも一気に増えた。


 どうやらヘイズスターバーストに使用すると、全てのスケルトン達にも影響するようです。

 インカルナタにも使用すると、同じくHPとMPが一気に増加した。

 ブルーローズが言っていましたが、野湯(ノユ)はあやかしのみ劇的変化を起こすそうです

 残り三本有りますが、一本をメイドスケルトンに渡し、残りを私が預かる事になった。



「姫、スケルトン達を呼び出して頂けませんか?」

「そうですね。ここまで、皆の能力が上がっているなら」



 私は、スケルトングラディエーター達も召喚する事にした。

 召喚すると、ヘイズスターバーストの体内に召喚された。

 どうやら私が中にいる場合は、ヘイズスターバーストの鎧内に召喚されるようです。

 そして、出陣する時は鎧から出て来るそうです。

 つまりこの場合、ヘイズスターバーストが城と言うわけです。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 野湯(ノユ)ブーストのあやかし

 ヘイズスターバースト    HP 21948/21948 MP 7223/7223

 (良好)

 チア            HP 4390/4390  MP 4334/4334

 (良好)

 スケルトングラディエーター HP 3304→10242 MP 466→1445

 (良好)

 スケルトンナイト      HP 944→2926  MP 117→363

 (良好)

 スケルトンアーチャー    HP 708→2195  MP 155→481

 (良好)

 スケルトンメイジ      HP 157→487   MP 932→2889

 (良好)

 インカルナタ        HP 5475/5475  MP 8108/8108

 (良好)

 ブルーローズ        HP 34456/34456 MP 34018/34000

 (良好)

 石楠花(シャクナゲ)           HP 25677/25677 MP 38026/34006

 (飲野湯(ノユ)

 雛菊(ヒナギク)(雪ん子)       HP 20013/3776  MP 29638/128

 (――)

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――



「姫、感謝します。これで、聖騎士団の新たな能力が使用出来ます」



 薺君曰く、指定した軍団に対して、聖騎士団の能力を使用出来るようになったそうです。

 聖騎士団の能力を使用すると、HPとMPが上がり攻撃力と防御力が上がる武器と防具を装備する事が出来る様になるそうです。

 しかも、剣士の境地、剣豪の境地、剣鬼の境地、忍者の境地を覚えたことで、聖騎士団LV2では、スケルトン達も剣士の基本技を使用する事が出来るそうです。

 薺君がヘイズスターバースト達に聖騎士団を使用すると、HPとMPが更に上がった。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 野湯(ノユ)ブーストのあやかし

 ヘイズスターバースト    HP 43896/21948 MP 14446/7223

 (騎士状態)

 チア            HP 6585/4390  MP 6501/4334

 (騎士状態)

 スケルトングラディエーター HP 15363/10242 MP 2168/1445

 (騎士状態)

 スケルトンナイト      HP 4389/2926  MP 545/363

 (騎士状態)

 スケルトンアーチャー    HP 3293/2195  MP 722/481

 (騎士状態)

 スケルトンメイジ      HP 731/487   MP 4334/2889

 (魔法騎士状態)

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――



 用意が出来たので、懐剣を手にしてシートベルトを外そうとすると薺君に遮られた。



「姫、僕が出てヘイズスターバーストと共に道を切り開きます」



 ですが薺君、大蛇があまりにも多すぎます。

 先ほどヘイズスターバーストが数百体倒しましたが、入口にはそれ以上の数がいる。

 ここは、私も協力して倒した方がもっと安全だと思う。



「私も、一緒に」

「いえ、露払いは僕達にお任せ下さい」



 私は、薺君の言葉に顔を見上げた。

 薺君とヘイズスターバーストの二人が、強い事は承知しています。

 それに、デコイで安全に倒す事が出来る事も。



「ですが、感知によるとその奥には数万単位の大蛇が」



 しかも、凍っている大蛇や闇の野狐(ヤコ)を合わせると考えられない数です。



「はい、だからこそです。神通力を使用出来る姫には、不測の事態をお願いします」



 確かに薺君の言うとおり、不測の事態は時として訪れる。

 それにもし、凍っている大蛇や闇の野狐(ヤコ)が暴れ出した時は広範囲の攻撃が必要になる。

 その時、私のMPが無ければ薺君とあやかし達に負担を強いることになる。



「分かりました。でしたら、せめて水鏡(ミズカガミ)を付与しますね」



 私は、消費MP60%減があるのでMPを押さえる事が出来る。

 水鏡(ミズカガミ)を付与すると、その分手数が増え結果的にMPの消費も抑えられる。

 それに今知ったのですが、水鏡(ミズカガミ)は技だけで無く神通力にも適用出来るようです。


 出来れば、技と神通力の双方を適用したい。

 どちらか一方は簡単なのですが、技と神通力の双方に定義する事はかなり困難なようです。

 ですが、英傑(エイケツ)神導師(シンドウシ)の能力にある並列思考により問題は解決しました。


 神通力と技、その双方に使用出来る水鏡(ミズカガミ)……神技(ジンギ)と言った方が、良さそうですね。

 その神技(ジンギ)水鏡(ミズカガミ)を、私を含めた五人へ付与した。

 改良を加えたことで、本来のMP消費60が80に増えた。


 ですが消費MP60%減により、消費MPは32になり皆に付与するとMP160で済んだ。

 私のMPは残り456になりましたが、MP2%自動吸収小も有るので直ぐに回復する筈。

 それに、神技(シンギ)水鏡(ミズカガミ)へ波紋を広げるMPも200から60になったので、もしもの時はこの波紋を使用するつもりです。



「姫、ありがとうございます」



 最後、薺君に神技(シンギ)水鏡(ミズカガミ)を付与するとお礼を言ってきた。

 私こそ薺君のお陰で、水鏡(ミズカガミ)を神通力と技に定義する事が出来ました。

 心でお礼を伝え笑顔を見せると、薺君は頷き、武器を持ってヘイズスターバーストの鎧の入口付近まで行った。



「ヘイズスターバースト、胸部ハッチを開けれくれるかい?」

「薺殿、二手に分かれるより良い方法が有る」



 胸部入口で薺君が指示を出すと、ヘイズスターバーストが提案してきた。



「我らの胸部から、あの入口目掛けて斬撃を放ってくれ。我らは、斬撃を冥界瞬歩で追いかけ入口へ突入する」

「成る程、攻撃と移動を同時に行うのですね」

「その通りだ」



 作戦が決まると、薺君がヘイズスターバーストの胸部ハッチの前で武器を構えた。



「薺殿、胸部を開けるぞ!」

「はい!」



 胸部ハッチが開くと同時に、薺君が技を繰り出す。



「【神技(シンギ)水鏡(ミズカガミ) 残像(ザンゾウ)十閃(ジッセン) 暁月(ギョウゲツ) (ヒジリ)清水(セイスイ)二連(ニレン)(ザン)魔撃(マゲキ)!】」



 薺君は私の属性付与の一部に、自身の聖属性と水属性を織り交ぜ、円で切り刻むように球体にした斬撃を二回放った。

 私の神通力に似て非なる物ですが、魔力量が少ない分、技を使用して補う魔技(マギ)とでも言うべき能力のようです。


 放たれた薺君の魔技(マギ)に、ヘイズスターバーストが冥界瞬歩を使用し追いかけると、轟音と共に爆風と衝撃波が辺り一帯を削るように吹き飛ばした。

 ヘイズスターバーストの瞬歩は、前方に冥界を繋げ瞬時に閉じることで起こる、空間の消失による移動ですが、50mという巨体が繰り出すことで、周りに居た大蛇や凍った物も全て削り浄化していた。


 そのお陰で、瞬時に私のMPが最大値になった。

 MPを見ていると、石楠花(シャクナゲ)のMPがかなり減りブルーローズのMPの上下が激しかった。

 雛菊(ヒナギク)の状態はまだ変わりませんが、徐々にMPが回復しているのは分かった。


 どうやら、石楠花(シャクナゲ)達も何かと戦っているようです。

 天狐の胃に突入すると、ヘイズスターバーストが剣を振り回して周りの大蛇を一掃し、武王剣(ブオウケン)を鞘に収めるように構えた。



武王(ブオウ)骨神(ホネガミ)流奥義! 【冥界(メイカイ)監獄(カンゴク)!】」



 そして技を放った瞬間、150m程の範囲を骨が檻のように覆った。

 ヘイズスターバースト曰く、冥界(メイカイ)監獄(カンゴク)は自身の攻撃範囲の数倍(冥界瞬歩の早さによって変わる)に敵を引きつけ閉じ込めて切り刻み、生と死の狭間を漂わせる技のようです。



「薺、雑魚の大蛇共は我らの檻に封じ込め続ける」

「その様な技が……」

「ああ。……だが技をすると、この場から動けなくなる。薺殿は、撫子姫達を連れて我らの胸部から脱出し元凶を倒してくれ」

「分かりました」

「インカルナタ、道案内済まなかった。我らの代わりに、撫子姫を守ってくれ」

「キュウーーン!」



 インカルナタが任せてとヘイズスターバーストに答えると、人型となって私の隣に来た。

 そう言えば、先ほどまではリボンを付けていなかったのですが、翡翠(ヒスイ)色の髪に翡翠(ヒスイ)色のリボンがよく似合っていました。



「チア、メイドとして撫子姫の側を離れるな」

「王よ、承りました。メイドスケルトンの代表として、(ニャン)(ニャン)を必ずお守り致します」

「おらも、撫子様を守るだ!」



 ヘイズスターバーストから降りると、スケルトングラディエーター達も出陣してきた。

 そして、引き寄せられるように大蛇がヘイズスターバーストの範囲内に入ると、一瞬で消え去っていった。

 すると、前方に八つの頭を持つ巨大な大蛇が鎮座していた。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

一日置きの更新とさせて頂きます。

不定期な時間になるかも知れませんが、何卒ご容赦下さい。

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