ソフトクリームを食った蛇を食う
しばらくは毎日更新です。ブ
俺は元ソフトクリームだった。
その言葉は、とても納得がいくものだった。そりゃ喰われたらウンコになるじゃん。
禁忌だから口にしなかったそれは、この世界での当たり前なのだ。
食物連鎖によって、主従関係を結ぶとしたら、一人だけではないはずだ。
俺がネズミの姿を借りているように、
また一匹のウンコがやってきた?嘘だろ。緑でクネクネと限界なんて保ってないぞ。顔だった先端にはついているじゃないか。
先端から、ソフトクリームを吸い込んで、そのまま、尻尾から排泄する繰り返しである。
回っている。
それは毒ヘビだった。どうやらウンコの方の本当の色は、紫だ。毒が蔓延した証拠である。
主人の蛇が口から逆に吐いたのが、ウンコで、その後喋り出した。「俺はソフトクリームより、カレーが好きだ。交換しないか?ネズミ断ればお前ごと食って、お前だけ吐き出すまでだ」
ネズミは状況を理解できていない。動物は本来言葉など使わないから、食べ物が、取り憑くことで、話す能力を得たのだが、ネズミは俺より下なのだ。 代わりに俺が答える。
毒入りのカレーって食ってみたいんだよな。ネズミなんかいらねーから、毒と交換しろよ。
どうせ、相手を弱らせてから食おうという魂胆だ。信じられない。
じゃあ何故取引をしようとしたんだ。
それは、時間稼ぎだ。
意味なんてないさ。
ウンコに襲われる。
元アイスクリームだから巻くのも巻かれるのも上手いそして美味い。蛇の影響も受けたのか操られたのかと、それに応戦するために、必死に歯をカチカチと、ネズミを操りつつも、俺だけでも逃げようと企んでいた。
尻が塞がれているというのなら、口の穴も、
残ってる穴は一つ。このネズミは雌で妊娠しているとなれば、
ネズミの子供に憑依すること。
ミルク無しでは生きられないだろうから、πにも、おしっこの穴はも使える。
液体には、役割を与えて。
子供だけでも助かれば本望だろう。ネズミぃ
腹をかっ先子供が生まれる。
身体中から、水分全てを使い切る目眩しで。いや、ソフトクリームは溶けてしまった。
狙うは蛇本体・・・は何をしている?
肉食獣が、蛇を食おうしていた。
そこから逃げるだけ・・とは情けないな。蛇より食べ物の方が強い可能性が出てきた。中に入れば、大きさなんて関係ない。
肛門は大きいだろうから、ネズミの子供ごと入り込み、こいつも雌かよ。鬣があるのに。子宮に入ってるのは、子供。先ずはそこから寄生していく。腸を味方につけて、次は胃。
仲間なら俺のために死ね。
と直ちに破裂させようとしたが、いや、待てよ血が上から流れてくる。そして、蛇の頭が、頭だけになってもなお、喉元を噛み切って、2匹の混ざった血だった。
今助けるからな蛇。ウンコは接着剤になるんだぜ。
切られた喉から無理矢理出てから、外れた顎にできた、血と唾液の海に意識を失って漂う蛇は干からびている。
そんなの関係ないよ食べ物が生きられる世界だもん。
君も食べ物になれば死なずに済むだろう。
傷口から漏れた毒が蔓延して、肺に入っていき、
つまり肺炎っうのかな?
いや、関係ないって、カレーがあれば幸せだ。
肉食獣?の全身をカレーで満たせば。
傷は治る。カレー化という現象で美味しくなってしまうのは、この際、些細な問題だ。
蛇は、アルデンテの麺ですよ。
さあ料理だ料理。
おあがりよ。
テンションが上がっていたよ。
忘れていたんじゃないかよ。我が眷属を。ネズミの親を。
助けに行こう。カレー食えば怪我も治るさ。
と連れてこようとしたら。ソフトクリーム化していた。水に薄まった分に、カレールーを足して、カレー味のソフトクリームにする。助かれば僕の仲間だ。
そりゃそうだこの世界じゃ死なないからな。
まあデザートということで。
こうして、仲間が集まったのと、戦いに慣れたので、下水道からの脱出の準備が整ったのだった
が、この時は人の凶悪さを理解していなかった。食べ物と食う側には、強さの格差があるからこそ。弱いものが、ここに追いやられている事実を理解するのは。
看守に出会ったから。
彼女も奴隷だったが、差別されたエルフ族ということで、とても可愛くて可哀想なので、カレーを分けてあげることにした。