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異世界ライフ初日からマイナス要素が強すぎて早くもリタイアしたいんですけどいいですか？

これが現代の日本

ザベン器も転送しろよッ！！！！！！！！！

ジョーは叫んだ。

しかし、その叫びは声にならない。

プスッ、プスススー

茶色を出し切り空洞になったジョーの腸から、バイオガスが溢れる。

腸も叫んでいるのだろうか。出さざる場所へ放出してしまったことを、主へと詫びる言葉を。無残にも飛び散った、それまで体内に含まれていた茶色への嘆きを！！！

しかし、ジョーには分からない。頭がまわらない。思考が止まっているのだ。

突然の異世界転送に驚くのも束の間、足下には自分のうんこ。周りからの耐え難い視線。特に怖いのは─

「正面のやつ、怖すぎだろ…」

ジョーが今、思考が停止しているのは、その正面にいる男性のせいである。

腕を組んで、うなだれるジョーの姿を正面から見下ろしているのだ。

片時も目を離さずに！！！！

自分ですら不快感を覚えるこのうんこの匂い、周りの人々はすでに扉から別の所へ移動しているように見えた。扉の向こうからこちらを伺っているやつらもいるが…あいつらはたぶん平民だな。しかしジョーの前の席に座っている3人は、席を離れない！！！

これがジョー思考を停止させているのだ！！！

「何故だ…？なぜダァァァァッ！！！」

自らの痴態を晒していることに耐えられなくなり、叫ぼうとする。しかし…

なッ、なぜ声が出ない！？ズボンを戻そうにも、手が動かない…。首すらも……上がらない……。

ジョーは、このジョー況(プッ)を打開しようと行動に移そうとするのだが、身体がそれを拒否するのだ。

おそらく、連日の猛暑により、涼みたい安倍心臓が恣意的な政策を立てて、それが実行された。その影響だろ。心臓のせいだ。全部安倍が悪い！

どうする……。ジョーは悩んだ。

刹那！光がジョーに当たった！！！