プロローグ
異世界転移又は異世界転生とはどういったものか知っているだろうか?
今時に流行っているゲームやライトノベルなどに登場する主人公などが経験するもので、死を経験して神様の手によって異世界の新たな命として転生するものが異世界転生や神様転生というもの。
対して異世界転移とは異世界から何らかの手段によって誘拐乃至召喚されるものである。その場合は大抵近くに召喚者いる。
----------はぁ、全くもって理解不能だな
何故僕がこんな話をしてるかって?------簡単だよ誰だって目の前に緑の鬼が数匹いる草原なんて広がってたらこんな思考するんじゃないですか?
え?それよりお前は誰でこれまでの回想よこせって?分かった、分かった、じゃあ簡単に説明するぞ?
まず僕の元の名前は夜月 柊真、27歳、独身童貞、非リア充な元サラリーマン。
もうわかったと思うけど、所謂異世界転生だと思われる。じゃあありきたりだけどいままでのことを簡単に説明しよう。
(前世)
仕事が早く終わりウキウキで帰る。
↓
女の子が襲われているのを目撃
↓
襲っている男ナイフ所持
↓
何故か周りの人は助けない
↓
助けに行く
↓
男を投げ飛ばし女の子逃がす
↓
しくって何回か刺される
↓
意識切れる
↓
目の前草原←----------今ここ‼‼(因みに格好はスーツではなく黒の長袖シャツにジーパン、いつの間にか変わってる)
え?簡易すぎるって?面倒臭いから注釈は少しだけだよ。
その1、合気道習ってた
その2、視界に映る自身の髪が見覚えの欠片もない銀髪
ぐらいかな。
こんな感じで今現在に至る訳だが、最初の方にも言った通り異世界転移乃至、異世界転生にしろ、周りに何もなく誰もいないだなんて状況はほぼほぼないはず。
神様にもあってないし、予備知識もない現状どう行動するかは慎重に決めなければならない。
意味のわからないことばかりで思考の渦に没頭してるなか空から一通の手紙が降ってきた。
スッと、手の中に着地した手紙を一瞥して手紙が落ちてきた空を見上げるが相変わらずなんだかよく分からない生き物が飛んでいる青空しかない。
「…取り敢えず」
────────────読んでみるか
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こんにちは、柊真様。
私は創造女神のアルシアです。
先ずはこのような形になってしまい、誠に申し訳ございません。
忸怩たるお思いですが、柊真様の現状についてご説明させて頂きます。
既にお気づきかと思いますが柊真様は前世においてお亡くなりになられました。
複雑な話になられますが、柊真様のお助けになった彼女は本来あの場で命を危険に晒す運命ではありませんでした。
私達神々のミスで彼女を危険に晒してしまいました。
本来なら私たちが手を回さなければいけなかったのですが、柊真様が命を賭して解決して下さりました。
私達はとても感謝しています。
ですので、私たちが再構築してこの世界【リオレウム】に用意し、柊真様の魂を転生させました。
この世界は柊真様の前世で言う剣と魔法の世界です。
心の中でステータスオープンと念じればステータスが表示されます。
名前はなくっなっていますので設定してください。
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…………………………………………………なるほど。
「納得できるかぁぁぁあ!!!!!!!!!!」
でもとりあえず現状把握だ。元20後半のサラリーマンだった訳だがそれでもアニメやライトノベルと言った類のものが好きだった。主人公無双チーレムも好きだったが体験するとなると平和に過ごしたい。
んなもんで、異世界に来たらやっぱりステータスは気になる。
ステータスオープン!
自身の前に仮想デスクが出てきてステータスが表示される。
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【名前】 (未設定) 【称号】 異世界人
【種族】 人族 19歳
Lv 1
HP 100
MP 300
STR 100
VIT 100
AGI 100
INT 100
LUCK 100
【アクティブスキル】鑑定3
【パッシブスキル】
【EXスキル】 ステータスショップ 必要経験値半減 経験値倍加
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自分のステータスがおかしい。何故ってなんかEXとかあるし、年も若返ってるし、まだしもだけどなんだよステータス売買て!
なんかこのステータスについての注釈ないのか?つか、名前未設定とかどうやって設定すんだよ。手紙になんか書いてないのか?
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追伸
勿論所謂チートなるものをつけました。
鑑定はおまけです。対象を見て鑑定と念じてください。
名前はステータスで念じれば設定できます。
読んで5分後にこの手紙は燃えます。
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追伸を読み終えた瞬間、手紙の端がチリチリと音を立てて始め、すぐに手紙は燃え尽きた。
「最初から全部書けよッ!追伸とかいらないでしょって!」
まぁ、何はともあれ自分の現状はほぼほぼ理解することが出来た。まさか自分が女の子助けて異世界転生なんてするとは思はなかったが、なかなかどうしてワクワクする。
とりあえず名前を設定する。恐らくだがこの世界の苗字もちは貴族だとか思われるからなしとして、和国風な名前も控えた方がいいだろう。
よし決めた!
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【名前】 ゼノ
【種族】 人族 19歳
Lv 1
HP 100
MP 300
STR 100
VIT 100
AGI 100
INT 100
LUCK 100
【称号】迷い人
【アクティブスキル】鑑定3
【パッシブスキル】
【EXスキル】 ステータスショップ 必要経験値半減 経験値倍加
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ゼノと決めた理由はまぁ、中々厨二臭い理由なのだが、英語でXenoとは『異端』などといった意味がある。ほかの世界から意図せずしてこの世界に降り立ち、神からチートまで受け取った僕は異端なのではないだろうか?
というわけで僕の名前はゼノになった。
名前が決まったら次はステータスを鑑定しようと思う。女神様がチートを授けたと書いていたが恐らくEXスキルのことだと思う。
後者2つはあるあるのチートでよくわかるのだが問題はステータス売買だ。
「これはあれか、商人かなんかになれということか?」
まぁ、詳しくは鑑定して見ればわかるか。
鑑定!
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【ステータスショップ】
ステータスの編集やスキルの創造・編成。それらを他者に売ったり、逆にステータスを相手から買うことも出来る。自身のステータスも弄れる。
しようするのにSPが必要となる。なおSPはお金と換金出来る。
現在残りSP 1000000
【必要経験値半減】
成長に必要な経験値が通常の半分となる
【経験値倍加】
成長に必要な経験値を得る時経験値を倍加して獲得する。
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………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………チート過ぎて困る。
「スキルがチートなのはまぁ、定番としても何だよ!何でポイントの桁が7桁あるんだよっ!」
吃驚して思っいきり叫んじゃったよ!なんなの意味わからんでしょ、神は余程の過保護なのかっ!?
いや待てよ?落ち着いて考えてみればだぞ?スキルとかステータス弄って買ったり売ったり出来るのならそれに必要なポイントが高いということじゃないのか?
思い立ったが吉日ではないけど、実践第一で試してみよう。大抵こういうのは心の中で念じればできるというものよ!
ステータスショップ!
鑑定強化!
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鑑定
レベル1 100
レベル2 200
レベル3 300
レベル4 400
レベル5 500
レベル6 600
レベル7 700
レベル8 800
レベル9 900
レベル10 1000 ╋ (1〜9)
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高いんだかよく分からないけど、全部おぼえようとしたら5500必要ってことか。面倒臭いな、現在のスキルレベルが3だから4900ポイント使うことになる。
考えるまでもなかったけど減らない。ゲームやラノベなどではあまりレアとも言えない鑑定だからかも知れないがそれでも有用スキル。
これを基準にして強スキルを作れば減るだろう。
とりあえず、鑑定レベル10を選択する。
《鑑定レベル10にしますか? YES or NO》
もちろんイエスだ!
《鑑定スキルレベル10に強化しました》
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【名前】 ゼノ
【種族】 人族 19歳
Lv 1
HP 100
MP 300
STR 100
VIT 100
AGI 100
INT 100
LUCK 100
【称号】迷い人
【アクティブスキル】鑑定10
【パッシブスキル】
【EXスキル】 ステータスショップ 必要経験値半減 経験値倍加
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鑑定10
目指している対象(もの、人)の情報を読み取る。レベルにより情報の内容は異なる。
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へぇー、ホントにスキルレベルが10になってる。これで強化できるということが分かった、だから次は生成だ。創成と言っても良い。
今この場所で新しいスキルを作るのだ。どれほどポイントを消費するのか試す。どんなスキルを作るかというと、今僕に足りていないのは頼れる存在であり、情報である。
色んなラノベに出てくる自我あるスキルのようなもの。
さぁ創成だ!
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【世界の教典】 500000SP
世界に刻まれている記録を全て知ることが出来る。スキルは自我を持つ。
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全ての知識·情報を持つ相棒という効果を持つスキル。これは強力無慈悲だ。スキルを使うだけで全ての情報を知れるのだから。
重要なのは自我があることだ。信用できて会話もでき、成長する。自分と支え会うことの出来るスキル。それ故にポイントも馬鹿にならない。
《【世界の教典】を創成しますか?
YES or NO》
YES!
早速!
「ちゃんと取得できてますかね?」
独り言のように聞こえるだろうが、これは確認だ。ラノベとかで主人公を支える自我を持ったスキルは有能であり、頼りになる。この世界で僕は孤立しているため信頼出来る友達や仲間が欲しかった。故の確認だ。
《はい、マスター!》
脳裏に響くのは女の子の清流の様に澄んでいて、凛としていて心に浸透して来る元気な声だ。恐らくは【世界の教典】だろう。
(僕はゼノ、これからよろしく!とりあえず君のことについて教えて貰ってもいい?)
《かしこまりました、マスター!私はマスターによって生み出されたスキル【世界の教典】が持つ自我です。マスターの求める智慧や情報を集めるマスターの従者のようなものです。全てはマスターのために、マスターを支えるためにお仕えさせていただきます》
大まかにだが彼女がどういう存在かと、彼女が持つ"心"を知った。彼女の志が健気でとても可愛いと思ってしまう。だからこれからこの世界で相棒となる彼女にプレゼントを送る。
(【世界の教典】、君呼ばわりも良くないし、君はこの世界で信頼出来る最初の相棒だ。だから名前を決めよう!)
清廉な声とその智慧。それらを併せ持つ彼女にふさわしい名前を、、、。
(ソフィア、ソフィアなんてどうだい?智慧という意味がある名前だから君にふさわしいと思うんだ)
《ありがとうございますマスターっ!私の名前はソフィアです!改めまして、これからマスターのことを精一杯サポートしますので宜しくお願いします!》
この右も左も分からない世界において信頼出来き、頼れる仲間。そしてソフィアが持つ高い知能と智慧。彼女がいるだけで安心感の違いが良くわかる。
そんなわけで早速ソフィアを頼りたいと思う。
(今現在、495100SPあるんだが、何を取ればいいと思う?取り敢えずは武器になるものは何もなく、あまり戦いたくない。戦うなら回避系が欲しい。)
《了解です、マスター!少し消費が多いですが、超直感、第六感、超感覚それらに加え気配察知、危険察知、気配遮断、隠蔽、戦闘スキル格闘術、身体強化、見切りなどはいかがでしょうか?》
【超直感10:55000】【第六感10:55000】【超感覚10:55000】
【気配察知10:5500】【危険察知10:5500】
【気配遮断10:5500】【隠蔽10:5500】
【格闘術10:5500】【身体強化10:5500】【見切り10:5500】
の計10このスキル。SPにして203500SPだ。これを取得したとして残りSPは291600SPも残る。問題は無いだろう。
《習得しますか?》
YES!
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【名前】 ゼノ
【種族】 人族 19歳
Lv 1
HP 100
MP 300
STR 100
VIT 100
AGI 100
INT 100
LUCK 100
【称号】迷い人
【アクティブスキル】鑑定10 気配遮断10 隠蔽10 格闘術10
身体強化10 見切り10
【パッシブスキル】超直感10 第六感10 超感覚10 気配察知10 危険察知10
【EXスキル】 ステータスショップ 必要経験値半減 経験値倍加 new世界の教典
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