サウナ女性編2
サウナに入って五分、既にステラはへばっていた。
「あっつ〜」
全員が汗をかいており、身体も赤くなってきている。
ステラは隣にいるセリスを見る。
無表情なので何とも言えない。
限界なのか、まだ余裕があるのかすらわからない。
「セリス。暑くない?」
「まだ、我慢できる」
「そう? あたし、そろそろ限界」
ステラは腰を浮かせた。
そこにミューリが待ったをかける。
「あともうちょっと我慢しましょうよ」
「ええ〜。あたしもう限界に近い・・・」
「ここで我慢するほどこの後の快感が大きいから」
「この後の快感〜?」
懐疑的なステラであったが、隣のセリスが顔色を変えずにいるのでなんとか我慢しようと思った。
「情けないですよステラ。まだまだこの程度」
「ええ、ぬるいくらいですわ」
上段にいるシルフィーとシャルロッテは目を瞑り、余裕の態度を崩さない。
まあ、あの二人がどれだけ我慢しようとステラはなんの興味もないが、あとちょっとだけ我慢しようと思った。
汗が流れる。
だが、タオル一枚巻いただけだからか、服に張り付くわけではない汗はそれほど不快ではなかった。
むしろ心地よい感じがした。
呼吸が徐々に荒くなっていく。
集中すると胸の鼓動が聞こえてきて大きくなっているのを感じる。
身体に大分負担がかかっているようだ。
隣のセリスを見る。
未だに無表情。
今苦しいのかそうでないのか、まるで読み取れない。
「あ、あたしもうマジ限界」
「八分てところね。いいわ、そろそろ出ましょうか」
ステラはホッと胸を撫で下ろした。
「余裕でしたね」
「ええ、まるで問題なかったですわ」
シルフィーとシャルロッテは余裕の態度だが彼女達も大汗をかいている。
やっぱり辛かったのだろうと思う。
サウナを出た女性達。
ミューリはサウナ室のすぐ隣にある水風呂の近くにある桶に水をすくいとると、ざぶっと水をかぶった。
「ああ〜、気持ちいい」
確かに熱せられたサウナの後の冷水は気持ちよさそうだ。
「皆んなも水を被って。その後水風呂に入るのよ」
皆んな言われるがままに水をかける。
ひんやりした水が心地よい。
その後、恐る恐る水風呂に入った。
かなり冷たい。
「つめた! これ冷たい」
「あまり波を立てないでね。じっとしていればそれほどではないから」
言われた通り、波を立てずにじっとしているとなんだかそんなに冷たくなくなってきた。
冷たいは冷たいのだが、凍てつく寒さと言うわけではない。
この冷たさがひんやりして、火照った身体を冷やしてくれる。
「あ〜これいいかも・・・」
「ねっ? サウナで我慢した方がこの気持ちよさが爆あがりするのよ」
確かに、サウナが辛ければ辛いほどこの水風呂は快感だろう。
何となく気持ちはわかった。
「さっ、身体が完全に冷え切る前に出るわよ」
ミューリに促され全員水風呂から出た。
気持ちよかった。
「さて、それでは私的サウナのメインイベント。外気浴よ」
そう言ってミューリは外に設置されている座椅子に腰を下ろした。
人数分椅子は用意されているようで、全員、椅子に座る。
「ゆっくり呼吸を整えて目を瞑ってみて」
言われた通りにする。
すると、
「自然に口が緩みますわ〜」
「まるで身体がとろけるようです」
冷え切る前に出たので身体がまだほんのり暖かくポワポワしている。
何とも言えない気持ちよさだった。
なるほど、これは気持ちがいい。
快感である。
「ねっ。サウナ気持ちいいでしょう?」
「うん。まあ、思ったよりよかったよ」
ステラも渋々サウナの良さを認めた。
「よし。それじゃあ、もう一回いきましょうか」
外気浴で身体の調子を整えた面々は再度サウナへと向かう。
「今度は私も上段に挑戦してみますか」
「あたしも行く」
「うえぇ。セリスマジ?」
アティシアとセリスが上段の挑戦を表明した。
水風呂と外気浴は気持ちよかったが、やはりサウナは苦手だ。
ステラは今回も一番下にいることにした。
そして、二セット目。
三セット目に突入し、外気浴に入った時のこと。
何かが来た。
何か、何とも言えない快感が押し寄せてきた。
ステラは戸惑った。
なんだこれは?
「あ、あたしなんか変。へにゃっていうかなんていうか、よくわからないけど、なんか気持ちいい。これすっごく気持ちいい」
「どうやらステラはととのったようね」
「ととのう?」
「気持ちいいでしょう? これを味わいたくて私はサウナに入ってるわ。その状態になれることもあるし、なれないこともある。でも、とっても気持ちいいでしょう?」
「うん。これは、クセになる」
「ステラずるい。あたしはととのう? にならない」
「シルフィー先輩。勝負しませんか? どちらが長くいられるか」
「いいでしょう」
シルフィーとシャルロッテが立ち上がった。
どうやら、サウナで我慢大会するらしい。
それをミューリは止める。
「はいだめー。サウナは我慢くらべをする場じゃないわ。皆んなが気持ち良くなる場よ。無理は禁物」
「「むぅ」」
「健康に気を配って楽しくサウナに入りましょう」
「「「はーい」」」
サウナは昔から好きでしたがハマったのはドラマ「サ道」をみてからでした。
サウナは気持ちいいですね。
作者も週に一回行くほどハマっています。




