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書き上がったのであっぷあっぷ。

やばいかなぁ・・・(´・ω・`)

--月


 ……今日は何日だっけ。

 ……鐘が鳴ってるな。

 ……うるせぇなぁ。


むにゅ。


「んっ…」


 右手に心地よい硬さのものが収まる。


むにむに。


「んっあっ…だ、だんなさま…また?」


 あぁ可愛い声だなぁ


「だんなさま?そろそろおきましょう?」


 耳元で囁かれる。

 ふんわりとした吐息が耳にかかり、くすぐったくなる。


 抵抗するように手に触れているものを撫でるとまた、艶やかなあえぎ声が聞こえる。


「まったくもう…ねぼすけさんなんだから…」


 あきれた口調をされながら鼻を軽くつままれると息苦しくなってさすがに目をあける。

 うっすらとした意識の目の前に映っているのは裸のロザリア。

 やはりロザリアは可愛い。


----


 あの後、夜通し身体の相性を確かめ合った俺は娼館の主にロザリアの引き受け金として金貨五百枚、いままで面倒を見てもらった分として金貨百枚として大金貨六十枚を渡した。

 さすがに従業員達はびっくりしていたが主は眉ひとつ動かさずその金を受け取り、ロザリアの身の回りの物を準備するように従業員に指示をしていた。

 ちっ、王金貨でも出してやればよかったか。


 荷物を纏めてくれた従業員たちにもチップとして金貨を一枚ずつ握らせると跪いて感謝された。

 まぁ普通だと一か月分の給料だろうしなぁ。


 崇めるとよい。


 他の嬢たちにはうらやましい、だのいままでありがとう、などと感謝されたりと結構わいわいと見送りされていた。

 わたしも身請けして!という嬢もいたがそういう子は主に別室に連れて行かれていってしまった。なむ。

 

 娼館の扉を出ると目の前には黒塗りの馬車が止まっており、箱車の扉の前ではランクスが頭を下げて待っていた。

 


「お帰りなさいませ旦那様。奥方様も始めまして。執事のランクスと申します。御用あれば如何様にもお使い下さい」

「ロザリアです。よろしくお願いします」


 頭を上げようとしないランクスに合わせるように頭をゆっくりと下げて挨拶をするロザリア。


 ベッドの上での可愛さを知っているからこの凛としたたたずまいは余所行きなんだろうな、と思うとただの可愛い少女にしか見えない。


「さぁお二方ともお乗り下さい」


 ランクスが箱車の扉をあけ、ロザリアの手を引きながら乗り込むとエンジ色の落ち着いた椅子に純白の室内。

 それに加えて黒色のカーテンで光を遮断され、室内はうっすらと暗い。

 前の御者席から入ってくる明かりしか光源がない。


 これは…。


「奥様のお身体を考慮させていただきました」


 御者席に座ったランクスからの声かけにあぁ、となっとくする。


 吸血鬼は日の光に弱い


 基本的な所を忘れていた事で自分に腹が立つ。

 一瞬、日がささないように破壊してしまおうかと思ったがロザリアの不思議そうな顔で考えをやめる。


「では出発します」


 ゆっくりと馬車が出発し、しばらく静かな時間が続く。


「さて、ロザリア。君のその吸血鬼という体質。早急に解消させたいと思うのだが」

「本当に?」

「あぁ。教会なんかは役に立たないだろうからな。どうせ聖水あたりをぶっかけて治るどころか火傷させられたとかだろう」

「その通りです…。それで異端者どころか魔物扱いでした」

「まったく可哀想に。屋敷に着いたら処置をしよう」


 俯いてしまったロザリアの頭を撫でると微かに震えてるのがわかる。

 やっぱり怖いか。

 期待させるだけさせといて結局ダメでした、というオチを想像してるんだろうな。


 ……だが残念ながらそんなオチにはならない。

 結局のところ、吸血鬼化なんていうのはただの状態異常だ。

 教会の様に聖水をぶっかけただけじゃ火傷を負うくらいだが、魔術陣を使った儀式とまで行かなくても軽いものなら魔術でどうにでもなる。


 竜谷あたりにある回復薬の上位に位置する「竜の涙」とかタラマンにある「赤膏」あたりを使えば簡単に治る。

 その二つは入手するのが大変だがな。

 まぁ両方とも家にはあるし、使うのはやぶさかではない。


 いくつか手段を出してみてロザリアに選んでもらうかな。


「旦那様、到着いたしました」


 もう一度ロザリアの頭を撫でようとしたところで御者席からランクスの声が聞こえる。

 空気読め。


 屋敷の前に付けられた馬車を降り、メイド達が並ぶ玄関ホールを抜けて二階の自室に戻る。

 後を着いてくるロザリアの驚きっぱなしの顔は可愛かった。


「だんなさま?貴族だったんですか?」

「いや?ただの冒険者だが?」


 まぁ信じてもらえないだろうな。

 別にいいが。


「さて、ロザリア。君に施す処置の方法についてだが、いくつか種類がある」

「そんなにあるんですか?」

「あぁ。まずは竜の涙という異常回復薬を使うこと。次に、赤膏という異常回復薬を使うこと」


 言いながら玩具箱(トイボックス)から出して机の上に置いていく。


「そんな無造作に…。高い薬じゃないんですか?」


 一個一個を恐る恐る手に取りながら観察しているロザリアに、「それ一個で王城と同じ規模の家がたつ」というと硬直した。


「そんな高いもの…使ってもらうわけにはいかないです」

「まぁもう一個、金やアイテムに頼らない手段があるんだが、大変だぞ?」

「それでお願いし「一週間休みなく致すことになるがいいか?」…ます」


 よし方法は決まった。

 本当は魔法を『創って』しまえばもっと簡単なんだが…。


 この方法は、身体を巡る魔力を俺の魔力と循環させ、身体のほとんどの魔力を入れ替える方法。

 身体ごと包み込むのと同時に、体内からも魔力を入れて状態異常の原因となっている魔力の濁りを取る方法だ。

 毒とか麻痺に使えるわけではない。

 あれは身体自体にある異常だからそれこそ薬の出番だ。

 精神異常やこういう魔力異常によるものであればこっちのほうが効率はいい。


 あぁ、俺がロザリアの身体をもっと抱きたいというのも本音だ。

 どうせならお互い気持ちよくなりたいからな。


 顔を赤くして硬直してしまったロザリアを置いて部屋に入るときに通った扉をノックする。

 五秒待って扉を開けるとそこには二人のメイドが立っている。

 ランクスから言われたとおりにやってみたが、すごいな。


「お呼びですか」

「これから一週間、(ぎょう)に入る。飯は扉の前に置いておいてくれればいい。各員に周知を頼む」

「承りました」


 頭を下げ、消えるように下がっていくメイド達を気配で感じながら部屋の中に戻ると硬直から脱したロザリアがまだ顔を赤くしていた。


 そのロザリアをお姫様抱っこでベッドに運び、覆いかぶさる。


「……始めるぞ?」

「……お願いします」


 目を閉じ歯を食いしばるようにしているのを見るとなんと初々しい反応か、と思ってしまう。

 昨晩もあれだけ身体を求め合ったというのに今ここにいる女性はこれから初めてを奪われるかのような雰囲気を出している。


 …初夜というなら間違ってはいないが。


 肩口にかろうじてかかっている程度の服を下にずらし、絹を巻いている胸を露わにする。

 首筋からゆっくり撫でるように手を動かすとピクンピクンと反応をしている。


 首筋に口付けをしながらそのまま胸は触らず脇のラインを通り、腰へ。

 そして撓んでいる服を通り過ぎ、太ももから足先へ。

 徐々に身体が反応により朱に染まっていく。


 手の届く範囲で身体中を弄り、反応を楽しむ。

 息が少し荒くなってきた所で服と下着を全部脱がし、俺も服を脱ぐ。


 身体を包み込むように抱きしめ、ゆっくりと背中を撫でる。

 耳元にある口からは吐息が漏れ出て、俺の脳まで蕩けさせるかのような感じになる。


 背中から下に下がり、腰、尻、と撫でていくと軽く達したのか、食いしばっていたのがなくなり、身体中が脱力する。


 そうなったところで確認をしてみると身体の準備が出来ているのがわかった。

 顔を赤くして目もトロンとしている顔を見て、口を塞ぎ、もう少しだけ、指でほぐす。


 息遣いがさらに荒くなってきたところで抱きかかえて、胡坐をかいた俺の上に座らせる。


「これから…始めるぞ」

「……はい」


 ゆっくりとロザリアの腰を下ろしていくと同時に魔力で包み込むようにする。


「…あ…っつい…」


 身体を動かさずにロザリアを感じる事に集中する。

 ロザリアも俺を感じることに集中しているようで、声を我慢しているせいか、目を瞑ったままさっきより激しい息遣いになっている。


 その状態でしばらく待つと、一時間を越えたあたりだろうか。

 ロザリアの身体の痙攣が激しくなり、より一層大きく果てた。


 さっきより身体の力が抜け、俺にもたれかかってくるのを支える様に抱きかかえ、そのまま後ろに倒れこむ。

 ロザリアの腰を押さえつけて密着させる。

 より一層奥まで入り込み、中からも刺激を与えると声にならない声をあげ、大きく果てる。


「声出してもいいんだぞ?」


 耳元で囁いてやると涙目で首を振っているがその振動が伝わり余計に身体を震わせる。


 ゆっくり身体を揺するように動き始めると俺に抱きつき、肩口に歯を立て始める。

 徐々にお互い上り詰めるように動きは激しくなり、お互いが果てる時には館中に響き渡る程の大きな声を上げ、白目を剥いて倒れ込んでしまった。


 ……やりすぎたか?


 これから一週間このままなのに。


 ……まぁ続けるか。


----


 そんな感じで一週間を超えた頃にはロザリアの状態異常もなくなり、普通の人族としての生活が戻ってきていた。


 窓の外から見える丸くなった月を見ながらロザリアが「月を見てもなんともならない…」とつぶやいている。


「これから君は、君が希望していた普通の生活を送ることが出来る。だが、君のいる場所は俺の隣だ。それだけはもう変わらない。いいか?」

「…はい。もちろん恩や感謝はあります。でもあなたと一緒にいるのはそれだけではありません」

「すぐに愛してくれとは言わない。でも俺から離れないでくれ」

「もちろんです。これから末永くよろしくお願いします」


 窓の外に上っている寄り添う様に存在している二つの月のように。


医療行為です!(キリッ

…これくらいならギリギリだよね?(´・ω・`)

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