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王城へ突入

生存確認がてらちょっとだけ投稿。

--王城へ突入


「まいどー。三河屋でーす」


 王城の正門について門番にそう言いながら堂々と通り抜けようとすると門番は俺を止めることなくあっけに取られた表情で俺を見ていた。

 それでいいのかね、門番さんよ。


 王城に続くそこそこ広い庭を半分ほどまで歩いたところで門番達が再起動したらしく追いかけてくるのがわかった。


「まてまてまてまて。そこの不審なる者!止まれ!」


 走って追いついた門番達は俺の肩を掴み地面に押し倒そうとする…がそんなことにはならずに掴んだ門番ごと王城に向かって歩いていく。


「なっ…こいつ、止まらん!止まれと言ってるだろうが!」

「このまま王城まで着かれたら俺らの首が怪しくなるぞ!なんとしてもここで止めるんだ!」


 ステレオのように両耳の前でぎゃあぎゃあうるさい…。


「さっき三河屋です、って名乗っただろう。それを不審者扱いとは何事だ」

「そんな名乗りで王城の門を通れるわけがなかろう!きちんとした手続きを行いたまえ!」


 しょうがなく足を止めて門番の相手をしようとすると、正論で返された。


「やだね、めんどくさい」

「めんどくさいって…ここは一応王城でこの国の中枢なんだが…」

「知ってるよ。王に会いに来てるんだからな」

「王に会うのに尚更先達もなしに会えるわけないだろう。いいからここで待ってろ。いいか絶対だからな!」


 フリですな。わかるよ。


 しょうがないので「少しだけ待っててやる。はやくしろ」と告げると、門番の一人が王城の中に走っていく。

 五分もしないで走っていった門番と一緒に執事服を着た老人がこっちに向かってくるのが見えた。


「誰かと思えばヒフミ様じゃないですか。今はミカワヤというお名前をお使いで?」


 老執事は俺の顔を見るなり目を細めながらにこやかにしている。


「じいさんか。まぁこっちに戻ってきたんでな。挨拶がてらだな。ちなみに三河屋と名乗ったのはなんとなくだ」

「私の事をじいさんと呼ぶ方はヒフミ様だけですな。そしてなんとなくですか…。こちらの方で王に面会の申し出をお伝えしておきましょうか?」

「頼むわ。応接間までは行っても平気か?」

「大丈夫です。ご案内致します」


 じいさんと仲良く話していると門番達はまた唖然としている。

 お前ら驚き耐性が低すぎるだろう。


「ア、アレン様のお知り合いでしたか。ではこのままお通ししてもよろしいでしょうか…」

「問題ありませんよ。この方は王の知り合いで友達です。私の方でお連れしますので通常業務に戻ってください」


 フリーズしている門番の一人が再起動をしたらしくじいさんに向かって質問をすると、じいさんも返事をする。

 その返事を聞いた門番達は敬礼をした後、正門へ走って戻っていった。


「ヒフミ様、あまり苛めないであげてくだされ」

「善処はする」

「それにしても何年ぶりですか。王も喜ぶことでしょう」

「何年ぶりだろうな。十年は立ってないと思うがな」

「王に土産話でもしてあげてください。だいぶお疲れの様子なので…」


 じいさんに連れられ応接間に到着すると、王に話を通してくるといい、じいさんは部屋から出て行く。


 一人残されて手持ちぶたさになったのでソファーにどかりと座る。

 相変わらず尻が沈むソファーだ。座りづらいったらありゃしない。


 しばらくしてメイドがお茶や菓子を持って来たのでそれを戴きながら待っていると、じいさんが部屋に戻ってきて俺の対面に座る。

「あと一刻ほどで王がお会いしたいと仰っておりました。それまでこちらでお待ちいただければと」

「そんなに待つのか。あいつも忙しくなったもんだな」

「まぁそう言わずに。どうですか、じじいの世間話にでも付き合っていただけませんか」

「しょうがねぇな。面白い話を頼むぜ?」


 そうしてじいさんとの茶のみ話をして時間が立つのを待つことにした。



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