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Sランク試験開始

--Sランク試験開始


 戦闘試験でBまでは上がれる事にはなったが、対戦相手を決めかねているらしい。

 まぁそうそうSランクなんていないだろうしな。

 俺とじーさんを除いたら後は三人。


 それもこの街近辺にいる事が前提という縛り。

 まぁAランク複数人とでもいいらしいんだがダンがやっきになってSランクを探しているらしい。

 一時間立って見つからなかったらダンを含む五人程と対戦をするとのこと。


 時間かけたくないからとっとと終わらせたいんだがなぁ。


 …ということでギルドの一階で待っている事になったんだが、先ほどの続きと言わんばかりに絶賛絡まれ中である。


「聞いてんのかよ、てめぇ」

「ビビッて声でねぇんじゃねぇの?」

「ま、Fランクじゃ所詮こんなもんだな。土下座でもして靴舐めるなら許してやってもいいぞ?」


 目の前のクズ三匹がきゃんきゃんうるさい。

 まぁ実際遮音結界張っているから一切俺には聞こえてないんだけどな。


 そして吼えている頭の後ろにそれぞれ五本づつ氷槍が浮いた状態でスタンバイしてるんだがいつ気づくだろうな?


 受付嬢達や周りの冒険者の方を見るといつ戦闘になるかヒヤヒヤしてるっぽいけど、直接手出ししてこない限りは手を出さないぞ。 そこは安心したまえ。



 目の前のゴミどもがいい加減うざくなって来た頃に扉をあけて入ってきた人物が俺の座っているテーブルい近寄ってきた。

 シルヴァだ。


 横目でシルヴァを確認すると同時に遮音結界を解除する。

 うざい罵詈雑言もいつの間にか終わっていて肩で息をしている。


「主様。諸々完了致しました。ご報告は後にしたほうがよろしいでしょうか?」

「ご苦労さん。そうだな。こっちも今は待ちだが後にしよう」

「畏まりました。それで、このお方達は主様のお知り合いで?」


 シルヴァが目の前の何かを横目で見る。

 そんなシルヴァにも噛み付こうとしている三匹のクズども。


「いや?なんか俺が気に入らないらしいが?」

「なるほど…。私が対応しても?」

「まかせる」


 そういうとシルヴァが「別室で話を伺います」とギルドの外にクズ共を連れて行った(引き摺って行った)


 死ぬなよー?

 あ、シルヴァにも冒険者登録させておかないとな。


 後で戻ってきたら言おうかね。


 クズ共がいなくなったおかげで俺の殺気も薄くなったらしく、やっと回りにいた冒険者達が一息ついたようで席に座りだす。


 絡まれた瞬間、殺気を受けて腰の獲物に手をやり、どうにか対応しようとしていたのが数人いたからここのギルド的にはレベルは高いのだろう。

 それ以下の奴らは床にへたり込み、立とうとしても膝が震えて動けない状態だったみたいだ。

 そんなに言うほど本気で殺気出してたわけじゃないんだがな…。

 もっと精進せぇよ?


「また何かやらかしたのか?」


 いつの間にか側に来ていたダンが俺の肩を後ろから掴み、話しかけてきた。


「人聞き悪いな。俺は何もしてないぞ」

「まぁいい。お前に絡んだ奴が悪い。むしろ命があるだけありがたく思わないとな」

「だから人聞きが悪いだろう。そんなに見境なくないつもりなんだが…」

「あれでかよ。まぁいい。Sランク冒険者と渡りがついたから三の鐘(昼12時)で開始するぞ」

「随分近くにいたんだな。どんな奴なんだ?」

「それは秘密だ。初見対処も試験のうちだ」


 ニヤリとするダンに同じくニヤリと返してやる。

 周りからは「こえぇ、なんだあいつ」とか「あれってギルマスだろ?」とかそういった声が聞こえる。

 怖くない怖くない。


----


 指定の時間ギリギリまでギルドの応接室を借り、一眠りした後、一階に戻るとシルヴァが戻っており、その背後にはクズ三人が床に正座していた。

 

「お帰りなさいませ、主様」

「あいよ。そいつら結局どうしたんだ?」

「いえ、きちんと話をさせていただいたら判ってもらえました。そうですよね?」


 顔をクズどもに向けないまま喋るシルヴァに「はいぃ」とか言っている。

 よほど立派なお話をしたんだろうな。うん。


「害がなくなったならもういい。そんなのよりシルヴァ。お前も今後俺と動くのであれば冒険者登録をしてこい。この後一緒に試験を受けるぞ」

「畏まりました」



----


 そしてギルドの訓練場。


 並ぶのは俺とシルヴァ。

 ダンには『お願い』をしてこの試験にシルヴァも参加できるように『頼み込んだ』

 その結果Sまでは無理だがBまでなら。ということで許可を貰えた。


 そのことをシルヴァに伝えると憤慨していたが「お前の実力ならすぐにSランクになれるさ。期待している」と言ったらすぐに機嫌が治っていた。

 ちょろい。


 そんな俺達の前にいるのが…試験官であるSランク…が二人。

 一人は身長は130cm程度。細身。

 三角帽子を被っているから顔はよくわからない。

 武器は短剣を腰に二本挿している。双剣使いかな?


 もう一人は純白の神官服を纏った女性。

 こちらも顔にはベールが被っているせいか、よく顔はわからない。

 武器は持っているようには見えない。


「じゃあこれよりBランク昇格試験を行う。各々相手にしたい方を選んで欲しい」


 ダンから試験の開始を告げられる。

 シルヴァがどうしましょう?と言ってくるので好きなほうを選んでいいぞ、と伝えると迷わずに小さい双剣使いの方に歩いていく。 じゃあ俺はこの神官の女性か。


「Sランク側の名前は今は言わない。あくまで実力だけを見る物とする。武器は刃引きしていない自分の獲物で構わない。降参した後の攻撃には厳罰を与える。武器、魔術、体術等方法は問わない。自分の全力を出して欲しい」


 試験の注意事項を説明され、それぞれのペアで順番に行う事を告げられる。

 最初はシルヴァと双剣使いの対戦、次が俺と神官の対戦となった。


 シルヴァ達が訓練場の真ん中に移動したのを見て、ダンが「開始」と声をあげる。


 その瞬間二人の姿は訓練場から消えた。


次回は2/12の予定です。

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