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対人試験

長くなってしまったので分割しました。

今回はウォート視点です。

--対人試験


 ウォートです。

 クエストの準備を終わらせてギルドに戻ってきたらカウンターの前でモスさんと受付のおねーさんが楽しそうに話しているのを見て心の奥でもやっとしたのは内緒です。

 

「おう、帰ってきたか」


 モスさんが手を上げて私達に挨拶をしてくれていますが、若干睨んでしまったのはしょうがないでしょう。

 師匠の言葉を借りるなら「リア充は爆ぜればいい」でしたっけ。意味はわからないんですがなんとなくそんな気持ちです。


「こちらの準備は出来ました。いつでもどうぞ」


 我らがリーダー、ルブラがモスさんに胸を張って返答している。

 さすがルブラ。そこにしびれてあこがれます。


 後ろではマヤもリアもモスさんを見て頷いています。


「じゃあまずは対人試験だ。今後依頼で護衛任務を受けた場合、相手が『人』である可能性もある。しっかり力を見せ付けて来い」

「「「「はい」」」」


 返事をした後は受付嬢おおねーさんに連れられて訓練場に。

 あ、名前はリオナさんというらしいです。

 名前まで可愛いですね。


 訓練場で待っていたのは大斧を持ったガタイのいい冒険者の方。

 モスさんの身長を高くした感じですね。

 

 あの身長から振り下ろされる大斧は要注意ですね。

 私の盾で防ぎきれるかちょっと自信はありませんが、リオナさんが見ている所で恥ずかしい真似は出来ませんね。

 

「では今より審査を開始する。俺はボナンという。現在Aランクだ。一人ずつかかってこい」


 誰から行く?という風に目を合わせると、リアがスタスタとボナンさんの前に歩いていった。

 その後はルブラ、マヤ、私といった順番になった。


「ウィステリア。弓を使う。よろしく」

「おう、いつでもいいぞ。かかって来い」


 リアが弓を構えて何かを呟いた瞬間にその身体が影に潜り、ボナンさんを驚愕させる。

 しかしすぐに大斧の胴の部分で背中を隠すように担ぎなおす。

 それと同時にボナンさんの影からリアが飛び出てきて弓を放っていた。

 放たれた弓は担がれた大斧に防がれボナンさんには被弾しなかった。


「そういう大技は最初に見せないほうがいいぞ。今みたいにすぐ対策を打たれる」

「…わかってる。まだ序の口」

「そりゃ期待しなきゃな」


 影から飛び出たリアはボナンさんとは距離をとっており、すでに弓に矢を番えている。


 その後リアのいつものコンボが始まり、リアの弓から数十本の矢が一斉にボナンさんに向かう。

 ボナンさんはそのすべてをかわし、斧で受け止め、叩き落し、一発の被弾もしなかった。


 ……これがAランク。

 

 隣に立っているルブラも息を飲んでいる。

 あれが私らが目指す先なんですよ…。


 あの高みまで上れたらリオナさんと仲良くなれるのかな。

 がんばろう。


 おっと、妄想しているうちにリアの試験が終わってしまった。

 ボナンさんとリアが終わった後の反省点や改善点などの話し合いをしている。

 次はルブラですね。


 中央に立つボナンさんの所に移動し、剣を構えた所でルブラが「ルブラです。よろしくお願いしますっ!」と元気な声で挨拶をしている。

 それを見てボナンさんが軽く笑うのを見てルブラが突っ込みました。

 剣を下段から振り上げ、ボナンさんが振り下ろした大斧に合わせる。

 さすがに大斧の一撃をルブラの剣では受けきれずに弾かれてしまうがその弾かれた勢いを利用して反対方向からの攻撃に切り替える。

 ボナンさんはその一撃を手に嵌めたガントレットで受け止め掴もうとしたみたいですが、ルブラが蹴りを放ちボナンさんを踏み台にして距離を取る為に飛んでいます。

 

 その飛んで空中で姿勢を保とうとしているルブラを一足飛びで追いかけ着地の瞬間をボナンさんが狙っているようです。

 

 大斧を構えているボナンさんを見つけたルブラは姿勢を変え、ボナンさんの攻撃を受ける体勢を作っています。

 でもやはり大斧の攻撃は殺しきれずに受けた勢いのまま、後ろに飛ばされてしまいました。

 やはりあの一撃は危険ですね。

 私の盾ではどうやって捌くかを考えておかないといけませんね。


 そして次の瞬間、ルブラの身体が光ると同時にボナンさんの身体もルブラより強く光ります。

 たぶん身体強化ですかね。

 今までのを身体強化なしでやっていたことにも驚きですが。


 次の瞬間、キンッという金属がぶつかり合う音で気づいたのですが、訓練所の真ん中で、ルブラとボナンさんが武器を合わせていました。

 その直後もとても目で追えない速度で切り結んでいます。

 やっと目に慣れてきた頃にはルブラの鎧や服が少しずつ刻まれ、頬に傷が出来て、武器がすさまじい音を立てて削れています。

 ボナンさんはそれでもまだ余裕なのか、大斧を片手で振ってルブラを追い詰めています。


 あれ、これ私捌ききれるのかな。


 その後ルブラの体力が切れるまでの数分の間、お互いの攻めが続き、ルブラが力尽きて地面に突っ伏すまで続きました。


 ボナンさんは倒れこんでいるルブラの所に向かい、さっきのリアと同じように反省会と改善点を話している。


 この後はマヤがやって、最後に私。

 ……勝つまでは無理だけどリオナさんにいいところを見せるんだ!

 

次回は1/23予定です。

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