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温泉街を作ろう

ちょっと長め・・・?

20000pv達成したからって浮かれてるわけじゃないですよ!?Σ(´・ω・` )

・・・皆様ほんとにありがとうございます。

--温泉街を作ろう


 言質を取ったからには好きにやらせて貰おうか。


 領主の館を出てスラムへ向かう間に領主から渡されたスラムの情報が書かれた資料を読む。


 スラム地区の人口は約500人。

 広さは5ヘクタールくらいだからだいたい東京ドーム一個分くらいか。

 スラムの住人達は働きたくない訳では無くて、働く場所がないから働けない。といった現状らしい。

 「働きたくないでござる」とか「働いたら負けだと思っている」とか言ってる奴に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだな。


 街の特色としては基本的に第一次産業。農耕、放牧などといった食べ物に関わる物が主流。

 海産物がないのは海が側にないからであったらたぶん組み込まれていたんだと思うが。


 そこで生産された物を加工して作られる食べ物なんかは街の名物になっているものもあるらしい。


 となると…そっちには手を出すとうるさそうだから。


 もう一つの街の名物なのに対して商人が参戦していない、温泉の方に手を出そうか。


 そうだな、一回更地にして区画整理もしないとな。


 そんなことを思いながら屋台で買い食いをしつつスラムへと足を運ぶ。


 スラム街の入り口は明確に、ここからスラムですよ。と言わんばかりに簡単な塀で囲われており、隔離されている様に見える。

 臭いものに蓋をする考え方は良くないと思うんだがな。ま、いいか。


 スラムの入り口ではソレルともう一人のぽっちゃりの子。ルーだったかな。

 その二人が俺が来るのを待っていた様に俺を見つけると駆け寄ってきた。


「だんな様、あの、私たちはこれからどうなるのでしょう…」

「どう、とは?」

「だんな様のお怒りを買っているのでは無いかと…」


 そんなにビクビクしないでもいいぞ。

 悪いのは食い物にする奴らだしな。


「さっきも言ったように君らに怒ったつもりはないから安心していい。ただこれからスラムは再建する」

「再建…ですか?」

「俺がここの管理者になったらしい。なったからにはスラムと言わせない位環境を整えるつもりだ」


 目の前の二人は俺が管理者になったことを聞いて戸惑っているがなるようにしかならないと思って諦めて貰おう。


「さっそくだが、スラムの住人を一カ所に集めて欲しい。一度スラム自体を更地にして整理するつもりなので説明をする」

「わかりました。少々お時間を下さい。集まる場所は中央の広場でいいですか?」

「大丈夫だ。それで問題ない。資産なんかがある者はきちんと自分でどうにかしてくれと伝えてくれ」


 1時間ほどいただきますと俺に言ったソレルがスラムの中へ歩き出したのを見て俺も一度ギルドへ顔を出す為にスラムから離れる。



「…ということなんだが」

「全くもって意味がわかりません」


 ギルドに着くなりリットの前で相談をしようと声をかけたんだが理不尽にもばっさり切られた。

 察しろよ…。


「使えるギルド嬢だと思っていたが見込み違いだったか…」

「失礼な事を言いますね。いいでしょう。望みを言ってください」

「ほう。じゃあスラムの連中で働きたいという奴がいたら数人受け入れしてもらいたい」

「それはギルドに、ですか?ギルドで、ですか?」

「両方だ。希望があればそれを受け入れて欲しい」


 リットは少し考えたがすぐに回答を出す。


「ギルドに、というのであればギルド長の面談が必要となりますが枠は確保出来ると思います。ギルドで、というのであれば冒険者登録さえしていただければ街中依頼を集中してやっていただく事で仕事の提供は可能です」

「十分だ。それでいい」


 後で希望者がいたらこっちに連れてくる事を伝え、ギルドをあとにする。

 さっき食べた串物だけで腹がちょっと足りない感じだったので屋台でもう少し買い込んでからスラム街へ向かう。


 そろそろ一時間程度たったかな。



 スラムの中に入るとほとんどの人が広場に集まっているのだろう、全体的に人気(ひとけ)がない。

 ソレルは実は発言力あるのだろうかね。


 温泉街出来たら補佐役頼んでもいいかもしれないな。


「だんな様、お待ちしておりました」


 広場に着くとほぼ全員がこちらを見ている。


「何人集まった?」

「総勢508人中、480人となります。28人はスラム外に仕事に出ていたりする者です」

「なるほど。その者達の家はどの辺りだ?」

「入り口の方に固まっていますのでそちらは後回しにしていただけると助かります」

「わかった。それ以外はいいと言うことだな?」


 集まった群衆の前に立ち、声を大きくして話しかける。

 おい、また「魔王さまだ…」とか「双黒の悪魔だ…」とか言ってる奴出てこい。


「今度このスラムの管理をすることになった一二三だ」


 その一言でざわざわしていた群衆は静かになる。


「お前らにとっては愛着がある場所かもしれないが、一度全てを壊してこのスラム自体を新しくしたいと思う」

「壊すってどこまで壊すんだよ」

「全部だ。建物を潰し更地にして一切合切を一度なくす」

「横暴だ。俺らの住処を奪うな!」


 そうだそうだ!とか言い出している群衆…というか扇動役がいるな、これは。


「ふむ?納得できない奴がいるみたいだな。じゃあお前らの家はそのまま残しておいてやろう。場所はどこだ」


 お前だけ特別扱いしてやろう。

 他が綺麗になっていく中、数人で頑張ればいい。


石人形創造(クリエイト・ゴーレム)


 大体200戸からなるスラム街を作り上げたゴーレム10体で住人の許可を得た住居を潰して瓦礫にしていく。

 その瓦礫は広場の隅に集められる。後で燃やしてしまう予定だ。


 そこから2時間もすると外出しているという入り口の数件と、文句を言っていた数人の家以外は全て撤去され広大な広場が出来上がった。


「さて。次は整地だな」


 ゴーレムには町の外へ行って木を手に入れてきて貰うように指示を出す。


 俺は石人形創造(クリエイト・ゴーレム)の魔術を改造した、石床創造クリエイト・ストーンフィールドを使う。

 土の地面がむき出しになっていた所に石畳のように統一された石板が引かれ、入り口から広場までの太い道が出来上がる。


 スラムの入り口から広場を挟んで反対側がまるまる更地になっているのでこっち側をまるまる温泉にする。

 温泉の中心に岩棘(グラン・ニードル)を使い、岩山と言うにはちょっと細い岩を数本束ねた噴水塔を作り上げる。

 その塔の周りに浴槽となるようにいくつもの窪みを同じように土系統の魔術で彫り上げていく。

 一つの浴槽は20人は足を伸ばして入れる程度の大きさに設定。


 ちゃんと浴槽面は綺麗に研磨されていて触っても怪我をしない安心設計。

 その複数の温泉の周りを大きく囲う様に石壁(ストーンウォール)で壁を作る。


 さて次は…。湯を出す前に建物をやるか。


城塞創造クリエイト・フォートレス


 温泉を囲った石壁の前に小さい砦くらいの大きさの建物を構築する。

 群衆からはおおお…とかの声が聞こえるがまだ序の口だ。


 砦から少し離れた所に200人規模で泊まれるホテルのような物も合わせて2棟建てる。


 温泉の脇に出来ている隙間にはスラムの住人が住む宿舎を作り上げる事も忘れない。

 こっちはマンションみたいな感じでスラムの半分程度の住人が住み込める程度の容量がある。


 これで広場から向こう側はほぼ完成。後はゴーレムが持ってくる木材を塀の内側に埋め込み、温泉を掘り出す感じで。


 あぁ、排水も考えないとな。

 建物の方は魔術の勝手な便利性で上下水完備という理不尽さ。

 理不尽万歳。


 群衆の中で店をやってみたい奴には立候補してもらい、広場までの通り沿いに建てる家に住んで貰う。

 中央通りは幅20mほどあるのでそのうち市とかも立つだろう。


 それにしても残った家が邪魔だな。

 景観も悪い。


 今謝ってくればすぐに撤去するのに。

 まぁ謝ってこなかったら後で勝手に撤去するけどな。


 とか言ってる間にゴーレムが木を森から数十本単位で持ってきたのでそれを塀の内側に植え込む。

 これは外からの目線避けだな。

 ついでに緑化しておけばマイナスイオンがどーのこーのでいい感じになるはず。


「さて、とりあえずはこんなもんだが。さっき聞いた店舗希望者は空いている所に好きに移って貰ってかまわない」

「ほ、ほんとにいいんですか?」

「あぁ。ただこれからはちゃんと働いて貰う。もちろんまっとうな商売としてな」


 俺が管理者になったからにはもう奴隷だ美人局だといった犯罪ギリギリな事はさせない。

 俺の言葉を聞いた数人が店を併設した建物へ移動するのを見て、残った連中へ声をかける。


「さて、残った連中だが。基本的には温泉施設の維持管理をお願いすることになる。住処はあそこに作った宿舎に世帯ごとで使ってもらう」

「維持管理とは何をするんでしょう」

「主に掃除だ。浴槽についたぬるぬるした汚れや浮いているゴミを取ったりするのが主だな。後は消耗品の補充なんかだ」


 それくらいならやれるとか言ってる奴ら。そうやって簡単な仕事から自信をつけるとよい。


「温泉施設自体は稼働はもう少し先になるんだろうが、それまでの準備はこっちでしてやる。後は管理者代理を立てるのでそいつの言うことをよく聞いて発展させて欲しい」


 群衆の目はもうスラムの住人とは思えないほど力強く、やる気に満ちあふれている。

 …あとは貴族とかが邪魔してこなければいいんだが。


「さぁ本日最大の目玉だ。よく目を見開いて見てろ! これがお前らのこれからの飯の種だ! 『爆裂魔光(バースト・レイ)』」


 極細に絞った熱線で岩塔のちょうど中心を打ち抜く。

 打ち抜いた熱線は地面を突き破り、地下に眠っている温泉の層までたどり着く。


 直後、一瞬をおいて地響きが始まり、そして岩塔のてっぺんから温泉が噴き出る事になる。

 その湧き上がった温泉は徐々に勢いを落とし、岩塔をつたって地面に流れ出るようになり、それが浴槽に溜まって温泉となる。


 一人ドヤ顔をしていると、静まりかえっていた群衆から大きな歓声があがった。


「よし。おまえら今日はこのできた温泉の一番風呂入るぞ!服脱いで綺麗に身体洗え!」

「「「「ういっす!」」」」


 よしよい返事だ。


 これでとりあえず土台は完成だな。

 あとは領主に備品とか用意させよう。


 魔力もほとんど使い切ったしもう今日は帰るぞ、俺は。



 あ、ゴーレム達。お前らはここで護衛な。


明日は12時アップ出来るか未定です。出来るだけ頑張りますがアップ出来なかったらすみません。

ブックマークしておいて貰えると更新したかすぐわかるかも?(ちらっ

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