スラム
--スラム
例のクリーチャーから逃げた先の宿屋ではぐっすり寝れて、体も十分に休ませることが出来た。
宿屋で休むとヒットポイントとマジックポイントは全快するのが正しい仕様です。
子供らも朝早くに起きれたみたいでさっき朝食を食べ終わって元気にギルドへ向かったようだ。
収穫祭が始まるまで約一週間の期間があるんだが、俺は何をするかな…。
ここにも色街的なものはあるからそこに入り浸る…というのもいいんだがあまり頻繁だとすぐ金が尽きそうだから自重する。
するったらするの。
そういえばこの街はスラムがあったな…
子供らが迷い込んでもいい様に下見だけしておくか。
道とか知っているだけでも動きが変わるからな。
今日の予定をざっくりと決めた俺はテーブルの上に出されていたベーコン目玉焼き定食を平らげ席を立つ。
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スラムに着いて歩いていると、隠れる様に後ろをついてくるたくさんの女性に怯えている一二三です。みなさんこんばんわ。
一体何がどうしてこうなった。
すでに後ろをついてきている女性は5人を超えている模様。
別に後ろを振り向いて確認しているわけじゃないけど気配だけでもそれくらいいるのがわかる。
スラムの中にある広場についても、その女性達の数は減ることはなく、むしろ増えている。
井戸のそばで洗濯物をしている女性や、遊んでいる小さい女の子までもが俺のほうを見て惚けている。
…俺なんかした?
居心地悪いのでスラムから帰ろうと心に決めたところで、後ろをついてきた女性に「あの…だんな様?」と声をかけられた。
声をかけてきた女性は濃い青色の髪をした二十代の女性で、スレンダー系。
その後ろにはぽっちゃり系からムチムチ系、ギャル系とロリっこなどなど、それぞれいろんなジャンルの女性が集まっていた。
「さっきからつけてきていたみたいだけど何か用事があるのか?それとも俺が何かしていたのか?」
「いえ、だんな様が悪いところはひとつもありません。ただ…一夜のお情けをいただけましたらと思いまして」
一夜のお情けって…抱けってこと?
まだ朝なんだが?
物乞いならまだわかるがいきなり身体を求めてくるのはどういうことなんだ。
「まだ昼間だろう。そんなに飢えているのか?」
「…かもしれませんね。私共が所属しているお店がありますのでそちらでお相手させて頂ければと思うのですが」
…うーん。
無性に丁寧な言葉遣いとか気になるところはあるんだが…。
こちらの返事を待つ様に様子を伺ってくる子達の前で考え込んでも考えはまとまらない。
だってねぇ。
色街の子とは服装とかは違うし、煌びやかではないけどね。
ほんとにスラムの住人か?っていうくらい肌艶は綺麗だし、髪もちゃんと手入れされている。
俺に話しかけてきた子はとっても残念だけど、後ろにいるムチムチの子やぽっちゃりの子の服を押し上げている物体なんか…
おっぱい星人としてはこれはいくしかないでしょうよ。
レリちゃんほどのはいないけど、そこは数で。
「…わかった。どこに行けばいい?」
「こちらになります」
そうして古いがしっかりとした洋館に連れられていった。
洋館の中はまぁ普通の洋館だが、二階に上がると、1フロアぶち抜きの広い部屋。
そしてその真ん中にクイーンサイズより大きなベッドが置かれていた。
部屋についてきた子は全部で5人。
最初に話しかけてきたスレンダーの子、ソレル。
後ろにいたムチムチの子、ミント。
同じく後ろにいたぽっちゃりの子、ルー。
ギャルっぽい子。ステビア。
ロリっこ。アンゼリカ。
5人はすでに裸になっており、獣のような目で俺を捕獲している。
…あ、これあかんやつや。
…
…
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それから数時間たったのだろう。気を失っていたらしいが、やっと意識が戻った。
くんずほぐれずでものすごい時間を過ごした、と思う。
凄すぎてもう言葉にならない程度に。
吸いつくされるってこういうことなのか…。
まだ意識が朦朧としている。
…
さっきまで仲睦まじく乳繰り合っていた子達はすでに部屋にいない。
放り投げられていた服を着ているときに机の上にメモ書きがあるのを発見した。
『5人の娘との情事お楽しみいただけましたか?
館の使用料金貨10枚と、娘5人との遊戯代金あわせて金貨10枚。計金貨20枚になります。
本日夕刻6の鐘がなるまでに当館まで代金をお持ちください。
お支払いいただけない場合、ギルドを通しての指名手配とさせて頂きます。
ギルドカードの情報は写してありますのでご容赦ください。
またのご利用お待ちしております。』
…美人局か?
ふむ…。
美人局でぼったくりとは面白いことしてくれるな。
…うん、潰そう。
手紙には支払いに来いと言わんばかりに商館の場所と目印が書いてあり、ここからだとすぐに着く場所にあることがわかる。
夕刻といわず今から行こうじゃないか。
目的地の商館の前にはゴロツキが入り口を守っている。
「おいおまえ、ここになんのようdぷげらっ」
「ここはてめえのようなやつが来るところじゃねぇぞ。あぁ、金を払いにきたのkぷげらっ」
なんか囀っていた気がするが両手を使った裏拳で即座に殴り倒す。
白い泡吹いてるが気にしない。
扉を蹴破り、中でたむろってるゴロツキを壁側へ蹴飛ばし歩く道を作る。
階段を上って一部屋一部屋扉を蹴破りながら首謀のいる場所を探す。
二階の散策が終わって次は三階に上る。
「うらあああああああ、出てこいやごるああああああああああ」
階段の上にある三階のフロアに向けて怒鳴り散らかすが反応がない。
気配察知では階段を上った先の広い部屋で、扉の裏に十人ほどが武器を構えているのがわかるけどな。
まぁ関係ないけど。
扉の前に立ち、ひと言だけ魔術を唱える。
「爆発」
練った魔力を留めていた右手の手のひらを扉に当て、言葉に乗せて解き放つ。
一節魔術にしてはおかしいほどの威力の爆発が目の前の扉を粉々にし、扉の向こうにいたゴロツキ共を吹き飛ばす。
吹き飛んで床でのた打ち回っている雑魚共はほっといて、奥のテーブルに座り仰天している親玉っぽい何かを見つけた。
ちっ、向こうまでは届かなかったか。爆発じゃなくて爆裂にすればよかった。
「みぃつけた…」
ゆらりとした動きで扉をくぐり両肩の力を抜いてゾンビの様にいこうかと思ったがここは威厳よく行こう。
「もう金を払いにきたのか…と聞きたいがどうやら違うようだな」
「あたりまえだろう。あれは俺の故郷で美人局という違法行為だ。それに対して払う金はない」
「あれだけ楽しんでいたのにか」
「女の子に払うのはいい。だがお前らには払わん。あとお前らむかつくから潰す」
出来るだけ横柄に。傲慢に。そして暴虐を尽くす。
宣言の後は魔力の全解放。部屋の中は濃密な魔力で満たされる。
向こうも同じく、手に持った小さな杖で自分から放出された周りの魔力を操っている。
「ふむ。魔術師か」
「おまえさんもな。なかなか出来そうじゃないか」
お互い練り上げた魔力を力ある言葉と同時に解放する。
「雷蜘蛛」
「火弾」
雷蜘蛛。雷属性の魔術で大きな蜘蛛の巣を作り、標的の頭上から落とす魔術。
蜘蛛の巣に触れた標的は感電し、動けなくなる。
そんな魔術を、火弾という火属性最弱の魔術で迎え撃つ。
確かに威力は最弱だが、構成速度と弾数が半端なく使い勝手がいい。
そんな火弾が雷蜘蛛にあたると同時にその場で火花と雷撃が走り、空中で霧散する。
「なんだと…」
「甘いわ。そんなやり方なんて見てから対処余裕だわ」
その後も親玉は雷球を打ってきたり雷矢を打ってきたりするが、全部火弾で打ち落とす。
だんだん焦ってきているのが目に見えてわかるがまだまだやめないぞ。
数十分もの間攻撃魔術を打ち続けた親玉だが、さすがに魔力切れになったか膝をついて肩で息をしている。
「自分からひざまずくとはよい心がけだ」
「くっ…い、いのちだけは!金か!女か!あぁさっき使った女の中に気に入ったのがいたんだな?じゃあそれをやろう!どうだ、悪い話じゃなか「黙れ」ろ…」
使った?それ?
女…というか人を物扱いするな。
放出された魔力の質が一気に低温となり、部屋中が一瞬で凍る。
「ひっ」とか声を上げてしりもちをついているが、そんなものは関係ない。
おまえが人を物扱いするのであれば。
俺もおまえを物扱いしよう。
「もう…おまえ、生きてる必要ないよ。壊れろ」
左手を翳し、魔力を練る。そして圧縮する。
目の前の空気がゆがむほどの濃密な魔力を目の前に親玉は床に大量に溢れる染みを作っている。
「さぁ。さよならだ。爆裂魔光」
「いやだあああああああああああああああああああああ」
その日その瞬間。
スラムに程近い商館が一瞬で消滅した。
5人の子とのあれこれは皆様の心の中だけにとどめておいてください。
作者との約束だよ☆




