青色討伐
「さて、やるかぁ!!」
赤のヘイトを、アミカさんが買ってくれたことで、格段に動きやすくなった。赤からの攻撃を心配しなくても良くなった。すなわち、隙を突かれにくくなったってことだ。
青はさっきから、俺が隙を見せた瞬間に武器を振るい、壁へと激突させてきた。畜生め。その都度、俺が悪態を吐きながら、何事もなかったかの様に降りてくるから、不思議そうな顔をしていた。
アミカさんが弱音を吐いていることから、やはり赤の力はヤバイようだ。
防御力の高い【重戦士】であれだ。俺が喰らってたら、とっくにペチャンコだよ。
「さっさと仕留めねぇとな」
俺は悠然と青色のオーガへ歩き出す。その動きが気持ち悪いと思ったのか、武器で俺を薙ぎ払おうとする。
俺は、その攻撃を滑るように避け、青の背後を取った。
「こっちだ、青色!」
俺が声を掛けると同時に、青は慌ててこちらに振り返る。その瞬間、青の背部に、アメルが撃った弾がめり込んだ。
「グッ!?」
初めて、青色が苦しそうな声を出した。ようやくの隙だ。
俺は全力で、武器を持っている腕を斬りつけた。切断、とはいかなかったが、力が入らなくなる程度には斬れた様だ。武器を地面に落として、腕をだらんとさせている。
それでも、敵意は薄れておらず、俺を睨み付けてくる。
「……流石に、もう駄目かと思ったよ。マジで強かった」
青は、怪我をしてない腕で、打撃を繰り出してきた。俺はそれを躱しながら、胴を斬りつける。そして、そのまま後ろに回って袈裟斬りを放った。
「グ……ガッ……!」
深く斬りつけられた様で、青色はそのままうつ伏せに倒れ、動かなくなった。
ゆっくりと身体が消えていき、そこには、一際大きな魔石が残されていた。




