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初めてのダンジョン.2

「どの位来たかな」


 俺達はその後、何度か戦闘をこなし、危なげなく勝利していった。


 キラーバット。通常のコウモリより、一回り大きい魔物に襲われた時は、俺の攻撃は避けられてしまい、代わりにアメルとライムが、難なく倒してくれた。


 キラーバットへの対策がいるなと考えながら、地図を開いた。ギルドが設置してくれてある目印と、地図を照らし合わせる。


「今、五個目の目印だから、丁度中間くらいか」


「やっと……半分」


「たんけん、おもしろいねー!」


 アメルには、疲れの色が見え始めている。ライムは、まだまだ行けるといった様子だ。


 この辺で一度切り上げるか。帰りも、警戒しながら戻らないといけないしな。そう思っていると、


「カイルさん。人がいます」


 アメルがそんなことを言い出した。


「ん? 何処にいるかな、俺には見えないけど」


「順路の先です。魔物と戦っている様ですけど……苦戦、しているみたいです」


 薄明かりの先、眼を凝らしても俺には見えない。


「数は分かる?」


「えっと、三人パーティーの様です。職業はごめんなさい、私には分かりません。魔物は、七、八……十体以上います」


「それは……捕まったか」


 魔物は、迅速に対処出来なければ、どんどん数を増やす。それは、魔物が魔物を呼び、また魔物がとキリがない。


 対処法は、迅速に全滅させるか、圧倒的な実力差を見せること。それでも、上層では、知性のあるゴブリンにしか通用しない。とすると、やはり全滅させる方が安全だ。


 今、アメルが見えているパーティーは、ゴブリンやキラーバットと互角、または苦戦しており、呼びに呼ばれた結果だ。十体以上呼ばれているとなると、もはや撤退することも、難しくなっていると思われる。


 俺は考えた。アメルの疲れが溜まっている中で、助けに行くのは危険だ。ここは一度戻ってギルドに救援を--


「カイルさん! 助けに行きましょう!」


 俺の考えを吹き飛ばすかの様に、アメルが俺へ進言してくれた。


「よし……分かった、行こう!」


 俺達は警戒を強めながら、順路を走っていった。

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