表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/73

訓練.3

 アメルが、俺の真後ろへ来たと同時に、ライムはアメルヘ向かって直線的に走っていく。俺の事は見てない、お構い無しってか。


 俺の姿になっているライムへ、タックルをかます。ライムは、うわぁ! と言いながら尻もちをついた。


 俺の後ろにいたアメルは、集中を切らしていなかったようだ。倒れているライムへ、優しく触れる。


「一点。先ずは、俺を何とかしてからな」


「くそー! もういっかい!」


 起き上がったライムは悔しそうだ。悔しいのは分かるが、俺の姿で地団駄を踏むな。


 だが、点を取れたのはこの一点だけだった。


 二度目。今度は走ってアメルヘ向かわず、俺にしっかりと視線を向けてきた。


 俺は、武器を構えている時と同じ体勢をとる。ライムも同じ構えをした。鏡の様に向かい合う。


「様になってるな」


「みてたからね!」


 アメルは後方で、何時でも動けるように出方を窺っている。


「いくよー!」


 ライムは、俺に向かうと思いきや、またアメルヘ向かって走り出した。


 またもや無視されたと思った俺は、舐めやがってと思いながら、ライムの胴目掛けてタックルをする。


「それは、さっきみたよ!」


 ライムは走るのを止め、俺のタックルを受け止めた。そのまま、地面に押し倒される。


(……誘導された!)


 うつ伏せの状態で、倒れてしまう。


 ライムは、そのままアメルと対峙する。勝負は、俺が起き上がる前に決まっていた。


 先に手を出したのはライムだった。眼が良いアメルは、その動きに合わせるように、身体に触れようとしたライムの腕を、側面から触ろうとする。が、瞬間ライムの手が引っ込み、伸ばしたアメルの手を、逆に掴まれてしまっていた。


「こんどは、ぼくのかちー!」


 そう言ったライムは、楽しそうに笑っていた。俺達は、その後も楽しそうなライムに、どんどん点を取られていくだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ