表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/73

少女

 ーーもう、嫌だ。


 私は駆けていた。靴が脱げ、裸足になろうと構わず、全力で。


 両親が亡くなってから、叔父に引き取られた私は、家畜と同等か、それ以下の生活を余儀なくされた。


 起きたら、一人きりでの素っ気ない食事。足に重りを付けられて、何処にも行くことは出来ず、外から僅かに差す陽の光しか、私に安らぎを与えてくれない。


 誰かに助けて欲しいと思った。でも、村の皆は、私に優しくはしてくれるけど、手を差し伸べてはくれなかった。この都市の人達もそう。今の私を見て、好奇な目や哀れみの眼差しをくれることはあっても、声を掛けたり、ましてや手なんか差し伸べてくれない。


 ……走っているのに手を差し伸べることなんか出来ないよね、と自虐的な笑みを浮かべてしまう。


 死ぬことも考えた。でも、大事に育ててくれた両親の事を考えると、とても出来なかった。


「私は……! 自由に、なりたい!!」


 枷をされていた足が痛む。だけど、そんなことは気にせず走り続ける。


 道具としてじゃなく、ありのままの私を受け入れて平等に接してくれる、そんな世界を夢見て。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ