0話ー1 転生Ⅰ
私は玄関のドアを開け、家に帰ってきた。「楽しかったね、ママ!」
「そうね、いい写真がいっぱい撮れたわ。でもちょっと遅くなってしまったわね」時計を見ると20時を過ぎている「待ってて、すぐご飯すぐ作るわ。」「わかった」「机拭いといてくれる?」「わかった、他にも手伝えることあったら言って、ママ」「ありがと、でも今はないからまた今度お願いするわ」
私、星乃春香!(ほしのはるか)パパが3年前事故でいなくなっちゃったから少しでもママが休めるようにお手伝いしているのだ。
パパがいなくなっちゃったのは本当につらかった、、、本当に最初の方はすごく絶望し悲しんだ。現実じゃない、これは夢だと何度自分を言い聞かせたことか。
でもいつまで経っても帰ってこない。
忘れようとしても何度もパパがなくなった日のことを思いだしてしまう。
次第に私は部屋にこもり外には出なくなった。
ご飯だって喉を通らない、食べれない日や寝れない日が続いた。
だけどある時気づいた。ママが全部の家事や仕事を頑張っていることに、このままふさぎ込んでちゃいけない。パパもこんなこと望んでないはず。
お母さんだって悲しいはずなのにこらえ毎日頑張ってる。私も頑張らないとと思ってお母さんのお手伝いをしている。
「よし終わった!」「いつもありがとね、ご飯できたわよ」「ありがとう、ママ」椅子に座った。今日もおいしそう〜「いただきます〜」ご飯を食べ、お風呂に入り自分の部屋へと行った。
ベットの上に寝転がる。今日で春休み終わりか、、、楽しかったな。
ママ、仕事あったのに無理して休んでくれていつもありがとね、私のために。そんな事を考えながら眠りについた。
ピピピッピ、ピピピッピ。眠いなかアラームを止める。「んっ〜今何時?」時計を見ると8時を指している。
「!?えっ、、、遅刻するー!」始業式で遅刻しそうになっていた。「春休みですっかりアラーム直すの忘れてたよ〜」
いそいで布団から飛び起き制服に着替え階段を降りる。
お母さんがリビングでコーヒーを飲んでいた。「あら?、起きるの遅かったわね。遅刻するって学校に連絡しようか?」
「ううん、大丈夫!もう行くから」
机に並んでいた牛乳を飲みほし、パンを咥えて玄関へ向かう。
「早く起きないからこうなるのよ。気をつけなさいよ、いってらっしゃい」「うん、ママ。いってきます!」靴を履きドアを開けた。
「あれ?みんな待っててくれたの!?」
いつも一緒に登校する、立花桜ちゃん(たちばなさくら)、橋田魁斗くん(はしだかいと)、那賀野朱音ちゃん(ながのあかね)、の3人で待っている「先に行ってても良かったのに」
「私達友達でしょ?おいていくなんてできないよ!」
「ありがと、優しいんだね」
待っていた3人と一緒に学校へと向かう
「春休みの宿題みんなやった?」
「えっ!?春休み宿題あったの?去年なかったのに」
「春香、聞いてなかったの?」「そんな話聞いてないよ〜」
「春香なら忘れてると思ったよ。学校ついたらまだ朝の会まで時間あるから教えるよ、ちょっとだったし」
「ありがとう〜みんな」突然視界に車が入る。
気がつくと私は倒れていた、何が起きたかわからなかった。
ただものすごく痛い、痛かった。
横を見るとさっきまで一緒に話してた3人が血を流して倒れている。
3人共もう意識はないみたいだ。
そばにはガラスと建物に突っ込んだ車が見える。視界が狭くなっていく。
このとき気づいた。あっ、私死んじゃうんだ、、、こんなことになるんだったら朝、ちゃんとはやく起きとくんだったな、、、
救急車の音が聞こえるとともに私は意識を失った。
気がつくと見たこともない不思議な空間にいた。
「あれ!?私死んだんじゃなかったけ?」「あっ、ハルカ。何が起きたの?」「私達はあのとき事故に巻き込まれて死んだはずだけど、、、」
「えっ!?私達死んじゃったの?」「そうじゃ、本当にすまなかった!」
髭をはやしたおじさんが当然出てきた「あなたは誰ですか?」
「ワシは神じゃ」「神!?ってことは私達はやっぱり、、、」
「で、なんで謝ったの?」
「それは言いにくいんじゃがあのとき君たちはまだ死ぬべきではなかったんじゃ」「どういうこと?」
「簡単に説明するとワシが手違いで死なせてしまったんじゃ」
「えっ!?」「どうして、、、」
「しかし、ワシの手違いで死なせてしまったんじゃ。別の世界にならできるんじゃが」「地球にはできないの?」「規則で決まっていてのう。すまない。」「わかりました。別の世界にお願いします」
「この世界には魔法があるんじゃが、なんこか魔法を選んでも良いぞ。きっと役に立つから選んでおいたほうが良いぞ。なんせ魔物とか結構いたはずだからのう」
「ありがとうございます!」「今から出す魔法リストの中から選んでくれ」「うわ〜すごいたくさんあるんだね」
たくさんあるうちからそれぞれ選び終えた。
桜ちゃんはウインドカッター、炎の雨を選んだ。
春香ちゃんはダークネスカッター、アイテムボックスを選んだ。
次は魁斗くんの番だけどなかなか決めれないみたいで悩んでいる
「俺はやっぱり剣で戦いたいんだけど?剣はだめかな?神様」
「剣で戦いたいのかね?それならば剣と身体強化魔法をやろう」
「ありがとな、神様!」朱音ちゃんはエレクトラヒール、ライトニングを選んだ。
「みんな選んだかね?ではそろそろ、、、そうだすっかり忘れてたが 1時間だけなら地球で幽霊として最後のお別れをすることができるんだが、、、行きたいかね?」
「えっ!?最後に会えるの?」
「ああ、姿は見えないが声は家族には聞こえるはずじゃ。どうかね?」
「私はできるなら、、、もう一度会いたいな」
ママが一人になっちゃう。だから私はちゃんとママにさよならとか言いたい。
「他のみなはどうするのかね?」「、、、」急に静かになった。
「私は会いたくない、、、悲しんでるの見るの嫌だから、、、」
春香以外のみんながうなずいた。
「では1人だけ行くとするか。帰ってくるまで待っていてくれ」
「うん、、、」神様が指を下に指すと春香が消えた。「春香、大丈夫かな?」
こうして私は幽霊になって事故のあったところに戻ることにした。




