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3 ダンジョン実習

 実習の場所は、茨城ダンジョンだ。


 支給された装備を、身に付けて、最後に、ダンジョンに入る前の、注意事項を聞く。

10人前後に、教官の自衛官一人が一つの班になる。


 班は、12ほどになった。


 見たところ、今日は半数ほどが講習に参加するのだろう。


 オレの班は、戸倉教官と言い、階級は、士長だそうだ。

 

 同じ班を見回していると、迫力ある美人がいる、172センチのオレより、確実に高い、180くらいかな? うぉっ!にらまれた、知らない、オレは、何も考えてないし、見てない。


 とりあえず、武器として、ナイフ、警棒の他に、スコップを借りた。少しでも長い方がいいからだ。中学で、少し剣道をかじったが、役にたつか微妙なところだろう。


 順番に、ダンジョンに向かう途中、ダンジョンまわりの堀の一角に、ダンプカーやトラック、ゴミの収集車が止まり、重機が瓦礫やゴミを棄てていた。堀を埋めたてるつもりかと思ったら、教官から、一晩で消えるらしいことを教えてもらった。

 凄いんじゃない。


 ダンジョンに向かう土手の道の手前に、石造りの重厚な門と、それに付随するような石造りの立派だけど飾りけのない建物が最初からあったものらしく、他にもいくつかのプレハブ建てられている。


 ダンジョンへの道は、10メートルくらいの幅で、かなり余裕がある、入り口の洞窟は、ゆるやかに下り坂になって、奥が淡く光っている。


 班は皆、別方向に進み、モンスターを探す。

 目が、なれてきたころ、モンスターが現れた。一層では、一匹づつ動いている、モンスターはクローチで、30~40センチくらいの大きさだ。

倒すのに手間どると、近くのモンスターがよってくるから、なるべく手早く倒さなければならない。

 一人づつモンスターを倒す、教官は、すぐ後ろにいる。


 次は、オレの番、合図で、バイザーをおろし、首もとからマスクを上げる。クローチが、飛んできた。

スコップを構える、まわりを、気にしながらスコップで受ける。結構重い、落ちた、

クローチを踏む、踏む、踏む、頭を、体を、

スコップを突き立て、トドメをさす。


 初めての戦いは、焦るし、興奮する。教官からは、落ち着くよう言われた、よく見ている。

 クローチの換金アイテムは、魔力石だけだ。下がって、クローチの胸のあたりから石を探す、正直気持ち悪い、なれるしかない。

 小指の爪ほどの魔力石が見つかった。

これは思ったより大変だ。


 後ろに下がると、何かが来る、あっというまに、一人の講習生の足にぶつかる、「きゃ」と、小さな悲鳴が上がる。すぐにモンスターに、スコップを振り下ろす、叩く、叩く、刺す。


 騒ぎを聞きつけ教官が来ると、足に体当たりされて呆然と、座りこんでる講習生に、声をかける。

 驚き過ぎて、声も出ないらしく、ただ震えていた。

 幸いケガは、していないとのこと。少し驚いていたが支えられながら立ち上がつた。


 クローチの魔力石は、オレが取り出した。こういうときは、皮の手袋がありがたい。


 そのあとトラブルもあり、一度戻ることになった。


 戻るときは、周囲に警戒しながら、まだモンスターを倒していない講習生を先頭に、教官の指示のもと戻って行く。

 

 表に出ると、皆、ホッとした雰囲気になるが、教官から 「門の扉を出るまでが、ダンジョン内だから、気を抜くのは早いぞ」

と、注意わ受ける。


 2時間弱のダンジョン探索で、かなり疲れた。

 

 ダンジョンをでると、簡単な解体の説明をされた。

 教官が用意したラットを使う。腹をさくときは、内臓を傷つけないように、内から外に切るよう、指導を受ける。毛皮を剥ぐのは、なかなか難しい、

 教官も、ダンジョンに入るまで、やったことはないそうだ。


 ラットなどのモンスターの肉や皮も売り物になるので、覚えておくことにメリットがあると説明していた。

 何ごとも、なれだそうだ。


 さらに衝撃の事実を知る。ダンジョンで狩った、モンスターは、食事として出るそうだ。



 弁当を食べる前に、その話は止めてほしかった。  美味しいけど。

 残さず食べたか、チェックが入った。

オレは、完食したが青い顔しながら、食べてる人もいる。

 「食べないと、あとが、持たないぞ」と教官から声が、かかる。


 午後から、ダンジョンに入ると、また別の通路を行く、たまにモンスターが出る。

まだ、モンスターを倒してない隊員が倒して行く。


 オレも、低く飛び出してきた、クローチを蹴飛ばし、スコップで首を飛ばした。 なれてきてる。


 30分くらい進むと、教官から、安全地帯を教えられた。通路の途中に結構広い部屋があった。


 奥に、不思議なものがある。こんなところに、あるはずのない、自動販売機だ?

不思議に思っていると、教官から、自動販売機の説明を受ける。

 

 戸倉教官は、おもむろに「カード」と言うと、その手に、スマホサイズのカードが現れた。

 戸倉教官の説明では、モンスターを倒すと、門の側にある石造りの建物でカードを受けとると、カードの呪文が使えるようになるそうだ。

 

 カードを自動販売機の読み取り機にかざすと、ボタンが明るくなる。黄色、黄緑、緑、青のポーションと、水が売っているそうで、黄色が、毒消し、黄緑が状態異常回復、緑が体力回復、青が傷回復らしい。


 頭が、追いつかない。講習生の中にはメモをとっている人もいる。


 トイレもあるという。何これ?ゲームよりひどくないか? 


 それから少し休憩して、ダンジョンを出る。

 

 向かうのは、対ダンジョン予備自衛官事務所、通称、ダイバーギルドだ。


 

 と、その前に、門の側の建物に入って行く。


 中に入ると、結構広い。

 

 ザワザワしてる、班ごとにカードを持つ者もいるが、そんな班はプレハブの方に移動している、


 順番に、ある扉の中に入っているようだ。


 うちの班の番になり部屋に入ると、部屋の中央にバランスボール大の玉が、台の上に乗っている。

 一人づつ呼ばれ、玉に手を当てるとカードが、現れる。


 オレも玉?オーブかな?に手を当てるとフワッとした感覚がしてカードが出てくる。


 カードを取ると次に譲る。


全員が、カードを手にすると、教官から、カードを見て呪文を覚えるように言われる。


 カードを見ると、【カードの呪文】という項目があった。タッチすると、【カードの呪文を覚えますか?】はい/いいえ はいを選択すると、【カードの呪文を覚えました】と、表示された。


 



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