1 予備自衛官試験
フィクションです。実在のものとは、関係ありません。
今日は、いい天気だ、オレの行く末を祝福してくれたらいいなと思う。
一年程前、日本各地に、ダンジョンが現れた。
最初は、なんの冗談だと思っていたが、オレ、竹本陽一は、ダンジョンに入り、探索や狩りをする、ダンジョン・ダイバー試験を受けにきた。
どこのファンタジーだよ! と、他人ごとにしたいところだが、やむを得ない理由の為に試験を受けにきたと言うわけだ。
オレ、竹本陽一は、生活のためにも、
対ダンジョン予備自衛官の、第二次試験会場いる、
オレは、両親を中学生で、交通事故で、失くした。その後、母方の祖父に引き取られる。
その祖父も2年前に、亡くなった。
祖父の葬儀は、祖父の弟という人がきて、手配をしてくれた。
葬儀のあと、名刺を渡され、何かあれば連絡するように言い、祖父のお骨を持って帰っていった。
オレは、そのとき、高校を卒業して、祖父の知り合いの鉄工所で働きはじめていた。自分一人くらいなら、生活できていた。
だが、一年ちょっと前、
世界的な病気の蔓延による不況と、
オレ以外の従業員の高齢者のため、鉄工所を閉めることになった。
社長は、すまなそうにしていたが、借金があったのも、わかっていたから仕方ないと思って、次の就職先をさがそうと、していたとき大地震が起きた。
謎の電磁波のため、電気や電化製品が、一時的に使えなくなった生活は、ギリギリだった。
スマホが、使えなくなったのは、痛かった。ほとんどの情報は、スマートフォンだよりだったオレは、二十歳になるころ、ダンジョン・ダイバーの募集を見つけて応募することにした。
支援について市役所に、相談に訪れたときに、壁に、予備自衛官の募集要項のポスターがあった、何げなく読んでみて、すぐに申し込みをした。
最初、ビックリした。日本政府というのは、そういうところから、一番遠いと思っていたからだ。
だが、偶然にも、年齢的に、二十歳からで受けられる。受かれば、ダンジョン関係の仕事もできるだろう、寮もあるらしい。
預金もそろそろ無くなりそうだ。とりあえず、細々でも長く続けられる仕事をしたい。
第一次の一般教養試験に、受かり二次試験に進んでいる。
会場には、若い男女が多くいる。
最初だからか、年齢二十歳から、35歳までの制限ある、それでも、多く人々が集っていた。
仮にも、ダンジョンに潜り、モンスターを倒し、探索する危険な仕事に、なぜに、こんなにも集まったのか、オレみたいな生活困窮者もいるが、ダンジョンには、スマホが使えるようになるアイテムがあるという噂が流れてるからだ。
謎の電磁波も最近は、不定期に発生するものの、スマホもある程度使えるため、ネットでも世界中で話題になっている。
試験会場では、いくつかの部屋に、5、6人づつ入っていく、そして少ししたら出て、移動して行く。
何をしているか気になったが、試験官が、いて、事前には、わからなかった。
オレの順番になり、少し緊張しながら部屋に入ると、いきなり真っ暗になった。
「きゃっ」 「ワッ!」という声が、聞こえてきた。
何かと、身構えたが、少ししたら明るくなった。
次は、奥の衝立てが、どかされ、箱の乗った台が運ばれてきた。
箱は、3つあり、一人一箱づつ前に立つ、かかっていた布を取ったら、ゴ○ブリがいた。
見たものを確認できたとき、驚きに動きを止める。
まわりから、驚きの悲鳴があがる。
そこで、次の部屋へ移動となった。
次の部屋では、ネズミ、ヘビ、カエル、いくつかの虫を見せられた、どういうこと?
その後、休憩を挟んで、大きな部屋に集められた、結構いた人が、二百人弱に、なっていた。
自衛官の試験官がきて、説明をはじめた。
説明によれば、ここにいる人が、ひとまず合格というこ、だが、今回は、最初なので厳しくしたそうだ。
たから、第二次、第三次と続くときは、もっとやさしくなるそうだ。
対ダンジョン予備自衛官が、続くかどうかは、君たちしだいだと、釘刺された。
これから、ダンジョンについての講義が、はじまる。