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双子の姉妹の物語
朝日が部屋に差し込み、眩しさに目を隠す。
(あと5分、あと5分!)
「遅刻するわよ!早く起きなさい!」
2階の部屋まで響いてくる母の声。
その声に急いで飛び起き部屋を出る。
同時に隣の部屋の扉も開いた。
「真歩も寝坊?」
部屋から出てきたのは双子の妹、真歩。
「ヤバい!遅刻しちゃう!」
真歩はそういうと階段にむかう。
途中立ち止り自室の前で突っ立ているわたしに声をかける。
「お姉ちゃん、おはよう!」
真歩は再び焦った様子で階段をおりていった。