「ざまぁ」というワードが気に食わん
最近日間ランキングで頻繁に見る、
「ざまぁ」
このワード、気に入らない。
ネット小説の中で発展して、今では1つのジャンルとして確立しつつある「ざまぁ」とは。
主人公(主に女主人公は悪役令嬢系、男主人公はパーティ追放系)が逆境の中で、婚約破棄された私が聖女で~、とか、王妃に成るのは勘弁なので婚約破棄は好都合で~、とか。
男主人公でいったら、仲間に裏切られ~とか、幼馴染に裏切られ~とか。
まずそのジャンルがどうであれ、その文字を見た瞬間なんとも言えぬ気持ち悪さを感じた。
何故だろうと考えみると直ぐに理由が分かった。
今のネット社会では、「ざまぁ」と聞くと「ざまぁwww」という、イメージに変換される。
「ざまぁwww」となると、なんとも見下し気味の発言になってしまっている。
この見下しているという行為が個人的に気に食わなかったか…。
これは、過剰にネット社会に埋没していて、過剰に反応している自分が悪いと思う。
で、まぁ、次に内容が気になった。
最近あんまりにも出てくる為、ウンザリ気味の日間ランキングを変えてくれるのではないかと。
若干の期待と、謎にパーティ追放系が流行った時の地獄の様な日間ランキングを思い出さずに。
期待を込めて、覚悟を決めて、読まず嫌いをやめて、「ざまぁ」系を読んでみたが。
期待しただけ、悲しくなってしまった。
男主人公と女主人公、「ざまぁ」の種類が結構違う。
女主人公の方は、
「実は私、全然効いてないんだけど…」
という感じに、自分が負けた事を理由付けして、『正当化』しようとする主人公が多数見受けられた。
男主人公の方は、
「実は僕、真の力を隠していて…」
という感じの、何故か力を隠していたり、主人公以外が総じて『愚か』な作品が多数見受けられた。
簡単に言えば、
女主人公の方は、負けを負けと認めない、むしろ勝ちだからという、理屈を素で出す主人公。
男主人公の方は、相対的にも絶対的にも皆から高評価を貰いたがる主人公。
男が書く「ざまぁ」と、女の書く「ざまぁ」が、かなり違う事が分かったが、一つ確定的に存在する共通項がある。
総じて、被害者ヅラをしている。
主人公に「俺にも悪い所があったかな」と、欠片も思わせて無い所が、かなり闇が深い。
何故こうまで、都合の良い「ざまぁ」を書けるのか、彼等の日常生活が些か不安である。
長いタイトルの後に取ってつけたような「ざまぁ」も、
流行を取り入れようとしてるのが、見え見えで読む気が起きなくなるポイントなんだろうなと思った。
二作目の書籍化を狙う雰囲気がこっちまでヒシヒシと伝わってくる。
まとめると
・全部では無いが「ざまぁ」系主人公は、自己肯定感しかない。
・そもそも「ざまぁ」と言うワードに謙虚さを感じれなかった。
・過度な被害者ヅラをし始める。
・『作者本人』の欲望が垂れ流しされている。
面白い作品はあったけど、日間ランキングに入っている物は個人的にオススメ出来ないものが多かった。
以上