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赤い服のおじさん

作者: 龍刃 暁

楽しんでくれれば幸です。

誤字があったり、表現が伝わりずらいかもしれません。

あらかじめご了承ください。

では、どうぞ。


 あるところに赤い服を着たおじさんを楽しみに待っている子供がいました。子供は願いました。おもちゃが欲しいと。

 「ふぉーふぉふぉふぉふぉ」と高らかに笑うのは、皆さんご存じサンタクロースです。サンタさんは今年もいろんな場所に夢とプレゼントを贈りに行きます。

 「トナカイ君今年もよろしくね。」そう長年の旅の友である、トナカイ君にサンタさんは言った。

「はい!今年もよろしくお願いします。」トナカイ君は丁寧にいう。そのとたんトナカイ君は不思議そうに尋ねる。

「サンタさんはなぜ、夢とプレゼントを贈り始めたのですか?」その質問したとたん、サンタさんは悲しそうな顔を浮かべ、こういった。

「トナカイ君には話したことはなかったね。いい機会だ。話そう私の過去を。」

そうゆうとサンタさんは白い袋を片手に持ち、そりに乗せて、赤い服と赤い帽子に身を包みそりに乗った。そのそりは不思議で、空を飛ぶ。航空法はなぜかそれを許している。飛びだったとたんサンタさんは語りだした。過去の話を。

 ここは敗戦した国である。世界で最も大きいキリスト教の教会である、名前は、キリスト大教会。それをめぐり、何年も続いていた戦争がが、最近我が国が敗戦を認め、戦争は終戦した。敗戦したのも当然だろう。わが国には食料がない。だから負けたところで、人は死んでく。ただ変わるのは兵士として死ぬのではなく、市民それも敗戦した国の人として死ぬだけだ。

 私は、ぼろぼろの服を着て、どこかに食べ物はないかと、歩きまわっている。同じような服を着た弟を連れて歩いている。この際腐ったものでも、砂がついたものでもいい。きれいな水で洗えば、砂は落ちるからだ。腐ったものは少しであればもう免疫ついたし、対処方法はわかっている。とりあえず、腹が満たされればいい。当然食料が欲しいのは国の偉い人つまりは貴族や国王や大臣以外はみな同じだ。そんなおかしな国の状況と言えば、家と呼べる建物や、お店というものはすべて壁の一部しか残っていない。そんな中、建物が残っている地区がある。貴族地区だ。今その近くにいる。見るからにきれいに残っている。笑って酒を飲んでいる奴もいる。なぜそんな貴族地区だけ残っているのかそれは簡単な話だ。我が国の軍隊の隊長が貴族で、なおかつ、国王や大臣もみんな貴族だからだ。そんな貴族どもは一斉にこう口をそろえる。「私たちの家はどうなるのだ」と。だから隊長はご機嫌取りと自分の家のために、「貴族地区を守れと。守らぬものは死刑にさせます。」と国王、大臣の前でいうのだ。当然守るのは我々一般市民だ。

 そう思いながら、食い物を探していると前に敵国だった、兵士さんが話しかけてきた。幸い言語は同じなので、話せる。

 「君、これを食べなさい。」そう渡してきたのはクッキーだ。僕は先日まで攻撃してきた兵士が渡すクッキーを恐る恐るとる。さっきまでは腐ったものでも探してきたのに急に恐ろしくなるのだ。兵士は察してくれたのか、こういう。

 「あーそうか毒とかは入ってないよ。なら、試しに一個頂だい。君たちが選んでくれていいから。」そう笑顔にいう。

 「はい。これでいい?」白い袋に入っていた沢山あるクッキーの中から一つ選んだ。

「ありがとう。見ていてね。」と優しくいうと。サクサク音をたてておいしそうに頬張る。

「おいしいよ。食べてみなさい。」

僕たちもハッと、われに返り食べる。確かにおいしい。今までに食べたこともないクッキーだ。泣きながらいくつも頬張る。あっという間に兄弟二人で食べてしまい。なくなってしまった。そうすると「これは明日食べなさい。おなかは満たされないかもしれないが、栄養はたくさんつくから。」といいもう僕と弟に一袋ずつくれた。

 そのあと貴族地区はすぐに壊滅した。もともと敵国だった隣の国が壊滅させた。しかもお互い攻撃せず、なおかつ大教会は二つの国の領地として、使う条約を交わす代わりに、農地開発や技術の交換などで、国が発展していく。最近は独立し、民主主義の国になっていく。

 しかしなぜ、急に敵国が助けてくれたのか。それはクッキーの兵士が政治家に我が国の状況や、貴族地区のことを報告したからだ。そして悲惨な命令などをしていた貴族だけを滅ぼす作戦を開始し、太刀打ちできない貴族は作戦通り滅んでいった。そして貴族たちは公開処刑された。この作戦は十二月二十四日に行われた。

 この作戦は後にクリスマスの前夜という名前でこの国そして隣国に知られる。

 「そういうことがあったのだよ。トナカイ君。」そういうサンタさんの目には涙があった。そして話を続ける。

 「トナカイ君ね、私は夢とプレゼントをもって、行くよね。私はね、いい子の子供たちに持っていくには理由がある。争いをさせないためなのだ。私は何度も弟とみてきたのだ。食料を必要とするあまり、傷つけあう人たちを。実はそれが、いつもはおとなしい、友人だったりしたこともあった。だからこそ、欲しいものを年に一回だけ、喧嘩や人を傷つけたりしなかった子供にご褒美としてプレゼントを差し上げているのだ。そして大人たちには子供の笑顔を送っているのだ。私は争いをこの世からなくしたいから。私の望んでいる世界は来るのだろうか。」そう強い口調でサンタクロースはいう。そして涙を先ほどよりもこぼす。

 「お母さんおはよう。」

 「ねぇ、サンタさんから届いているよ。」

 「わぁやった欲しかったおもちゃ届いている。これで友達と遊べる。サンタさんからの手紙もあるよ。お母さん」

(メリークリスマース少年今年も一年いい子だったね。サンタさん見ていたよ。そのおもちゃ大事に遊んでね。来年もいい子にしていたらまたおうちに持ってくるね。ふぉーふぉふぉふぉふぉ サンタクースより)

赤い服のおじさん 完


この話はフィクションです。

宗教の名前などは使っていますが、宗教や国などは一切関係ございません。

楽しんではいただけましたでしょうか?

下手な文章で申し訳ありません

コメントなどをもしよろしければ書いてくれたら幸いです。

では、よい聖夜を。

では、また。


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