2.母との初会話
「ま、まずは着がえよう」
パジャマが少し大きくて転びそうなので、着替えに、部屋に戻ろうと洗面所から出ると…
「誰かしら、この可愛い子?」
「ふぇ?!お母さん?!」
「もしかして、月?」
よかった~気づいてくれた…
「う、うん!月だよ!」自分だと、そう主張する。
「なら、月の誕生日は?」そう言って、確認とってきました。
僕そんなにあやしいかな?まぁ、質問に答えれば信じてもらえるよね?うん!きっとそうだ!
「12月24日」
「昨日食べた夕食は?」
「昨日は頭が痛くて寝たから食べてない」答えたぞ、どうだ?
「月なのね?」
「そうだって言ってるじゃん!」僕は、ほっぺをふくらませてみる。
「可愛いわね~♪月ちゃん?」えっ?今なんて言った?僕男だよ?
「ねぇお母さん、今ちゃんづけした?」
「したわよ?月ちゃん♪」そういえば……
「僕だって信じてくれた?」僕は下を向き不安になる。
「あら?最初からわかってたわよ?」
「えっ?」じゃあ何だったんだろう、さっきの質問とか……
「癖とか仕草でわかるわよ」 癖?仕草?僕なにかしてたのかな?
「月ちゃん、困ったことがあると、髪の毛いじるのよ」 うそ、それだけでわかったの!?
「他にもあるんだけどね」
「なになに、教えて!」
「月ちゃん、服どうするの?」お母さんは話をそらした
「だって月ちゃん女の子でしょ?」
「もー、ちゃんじゃなくて、君でいいよ!むしろ呼び捨てでいいから!」
「月ちゃん、服は?」
「だから、ちゃんはやめ…て」僕はお母さんと目を合わせる。お母さん怒ってる?
「服は?」
「いつもの服を着ようと思ってます」
「だめよ♪」そう言うと僕の腕を引っ張ってくる。
「やめて~!腕引っ張るな~!」結局連れていかれた。
今僕は、お母さんの部屋にいる。お母さんはタンスからTシャツと…短いジーパン?を取り出し、僕に渡してきた。
「ショーパンよ」ショーパンっていうんだ。
「はやく着なさいよ」
「ふぇ?」
「あっ、肌着!」
急に渡され戸惑ってしまった。
「ほんとにこれ着るの?」
「手のかかる子なんだから……あっ、そうそう…」
お母さんは僕の手を引き、洗面所へと連れて行った。
「お風呂入るわよ」
「えっ!?なんで!?」そういえば脱衣所でもあったな。
「ふぇ!?お母さん!?」僕はお母さんに脱がされ、お風呂に連れていかれた。