【考察】TSものの違いについて分類と考察
TS(性転換)ものを分類してみて、ちょろっと考察してみた話
TS(性転換)…… それは、一言で言えばTSだが、多くのジャンルを含んでいる。
「TSもの」というのは、「アイドル」といったくらいおおざっぱな分類なのだ。
「アイドル」であれば、「男」「女」から始まり、その下もいくつものジャンルに分けられるだろう。
つまり、「TSもの」も、もっと分類できる。
筆者が思うように分類していきたいと思う。
ただし、筆者の知識上、男→女のTSについての分類になることを予め提示しておく。また、主人公がTSする話の分類である。
Aパターン 物語の主軸にTSが来る。
TSなくして物語が成り立たないパターンである。
これも大きく2つに分けられる。
A-1 精神が体に引っ張られるパターン
まさにTSの王道だと筆者が思うパターンである。
最初は「男」の意識があるのだが、気付いたら男を恋愛対象として見ていて、悩みつつも最終的には吹っ切れて女の子だと自覚し、そのままゴールインするパターン。
男を知っているだけに、相手の男の悩みをわかってあげられたり、気遣ってあげたりできるのも魅力的。
ヒーローを「アイツは男友達。なのにこんなにドキドキするなんて… いや、それでもアイツの為にも男友達でいたい!」なんて葛藤させるのも良い。
A-2 精神は男のままのパターン
こちらもTSの王道。A-1がTS恋愛の王道なら、こちらはTSギャグの王道だと思う。
精神は男のままであり、男は好きにならないパターン。この場合、女の子が好きというのは変わらないが、大きく3つに分けられるだろう。
1.女の子になったけど、女の子がヒロインとして好き
男の子の意識が強いけど、ひょっとした調子に女の子として行動しちゃうパターン。
この場合、ヒロインがこちらを恋愛対象として見てくれないことによるギャグ的オチなどが考えられる。もしくは息子が無いと嘆くとか。ふとした瞬間に、女の子になったんだったー! と叫んじゃったり。または、女の子らしい行動をしたあとに、男の子なのに……! って落ち込んじゃったり。
2.女の子になったのだから、女の子と百合百合する
いっそのこと開き直って、百合百合するパターン。恋愛対象にはならなくても百合百合できるだけで最高。百合なんだけれども、男の理想とする百合になるよう行動ができ、百合をより楽しめるパターン。
3-1.意識は男の子のまま!(主人公が振り回す)
女の子なのに、男っぽい行動をするパターン。本人の意識は男の子なので、男友達のような気軽さでの対応で周囲の男の子をたぶらかしたり、女の子にどぎまぎしたり。行動は男の子、でも外見は女の子。それによって引き起こされる勘違いコメディが素敵なパターン。
3-2.意識は男の子のまま!(周りが振り回す)
男の子だって言っているのに、周りは女の子扱いしてきて、振り回されちゃうパターン。
Bパターン TSは物語のアクセント
物語のアクセントとしてTSが入るパターン。TS無しでも成り立つだろうが、TSだから魅力が増している物語。
B-1 TSだからこその魅力
TSだからこその、無自覚な小悪魔的行動。またはおしゃれにちょっと無頓着だったり、スパッツを穿き忘れてパンツのままだったり。
考え方がおっさん臭かったり。それを回りに突っ込まれたりする。
男だと知っているものからは、あー って残念な子を見るように、知らない人からは、どこか抜けた女の子だと見るように。
仲の好い人には男友達の気楽さで、はじめての人には女の子として愛でられたり。
2種類の関係性が作れるのも魅力の一つ。
B-2 TSだからこその説得力
戦う幼女はカッコかわいい。
でも、幼女にはそんな力がない…
そんなときにTS主人公!
元の世界で傭兵のムサい男だったりすると説得力倍増!
Cパターン 仮想世界でTS
C-1.仮想世界から容易に離脱できる場合
主にネカマプレイ。
現実世界と仮想世界の関係がバレないようにあたふたしたり、仮想世界の言葉遣いで現実でも話しそうになって慌てたり。身バレのドキドキ感を楽しむ物語。
C-2.仮想世界に囚われる場合
1.元の世界で知り合いだった場合
元々気になっていたけれど、女の子になっても相手が好きなんだと確信し、百合っぽい関係に。告白しちゃったりして、元の世界でもカップルになるパターン。
2.仮想世界で知り合った場合
ヒロインは最初、「相手は女の子なのに……!」って悩むけれど、実は男の子だったと知ってほっとするお話。
Dパターン 女の子に憑依する
D-1 元の記憶があるパターン
今までの人間関係を維持するもよし、あえて壊すのもよし。
周囲が今までとの違いに戸惑ったりする。
D-2 元の記憶がないパターン
記憶だけが無いパターンから、言葉を忘れてしまうパターンまで、様々。自分の立場がわからない分、不思議な運命に巻き込まれたり。
D-3 元の人格が同居するパターン
元の人格とお話ししたり、協力したり。元の人格の迷惑にならないよう頑張って女の子してみたり。
Eパターン 女の子になりたい願望を反映
読者の「かわいい女の子として過ごしたい」といった願望を反映したパターン。出だしはTSだけれども、あとは美少女として過ごすパターン。
Fパターン 作者の都合
F-1 女の子の方が見映えがいいからTSさせてみた
女主人公は書けないから、転生したことにすればいいんじゃない? といった物語。元男っていう理由が今一つ掴めない。おしゃれや化粧に興味ない? だったらずぼらな女の子ってだけでいいじゃない。
F-2 女の子は書けないから元おっさんのTS
おっさん的行動が許されるけど、おっさんくさい女の子でいいじゃない。
Gパターン 男の娘
付いてるからTSじゃない。
だが男だ ってパターン。
Hパターン 女装男子
付いてるからTSじゃない。
女装してるけど、あくまで男の子。
Iパターン 瑞穂お姉さま
かわいい
Jパターン 千早お姉さま
てんしさま
Kパターン 性別:秀吉
男の子なのに女の子扱い、それどころか第三の性別扱いされちゃうパターン。ヒロインよりヒロイン。
以上が筆者の考えるTSの分類である。
※G以下はTSじゃなかったりネタだったり。
追記:大ヒットした某アニメ映画みたいな男女入れ替わりもの、というのもTSの一大ジャンルであったりもするが、筆者が苦手な分野なので、詳しい人に解説はお任せしたい。
全体を通じて言えるのは、TSしたからこその男と女の体の違い、TSしても変わらない「個」としての主人公。
この2点がTSものの魅力なのだと思う。