通行税
10分後。
比較的森から近くに街があったので、街の入り口に移動。城壁に囲まれて、大きい門が1つそこに5列くらいで商人やら?冒険者っぽい人達が並んでいるところに俺も並ぶ。
管理人?警備兵か?にチェックをしてもらい入場してる感じ。
待つこと5分~
お待たせしました~身分証明書を拝見させていただけますか?
申し訳ありません。東の小さな村から来まして身分証明書とやらを持っていないのですが、どうしたらいいでしょうか?
あ~そしたらちょっとこっちに来てもらえるかな?
警備兵の案内についていき、小屋に通される。
そしたらここの水晶に手を置いてくれるかい?
はい。
ソッと、手を置くと水晶の色は青
よし。大丈夫だよ~
ちなみにこれはなんなのでしょうか?
あ~身分証明書をない人に関しては、犯罪歴があるかどうかの確認を行っているんだ。青は犯罪歴無し。赤に関しては犯罪歴ありでね。
君は青だから問題ないよ。
ちなみに、通行税は銅貨5枚だけどあるかい・・・?
申し訳ないのですが、ないです。。。
ちなみに君は冒険者か何かかい?
はい。これからギルドに登録しに行く予定です。
だったら大丈夫かな。
一応この書類を確認して、名前と魔力を流してもらえるかな?
書類内容
・通行税銅貨5枚を1週間以内に払うことを 名前 は誓います
注意事項
払えない場合は、街の雑用等を2日間働くことを誓います。
これを破った際には投獄されますのでご注意を。
えーと、この書類は?
この書類は制約の書類かな。通行税を払いたくない方がいてさ、こういうものができたのさ。どちらかっていうと君みたいな田舎からでてきて、所持金はないけど、売るものはもっている子達や無一文で命からがらこの街にきた人達への救済措置さ。
ふむふむ。とりあえずお金を工面すれば平気なんですよね?
そうだね。もし工面できなくても、2日間労働してもらえばいいだけだからそこまで重くもないけどね。
では大丈夫です。そういって俺は、サインと魔力を流し挨拶をする。それでは早めに返しに来ますね。
うん。よろしく~それではアトランティスにようこそ~
そうして俺は、わくわくした気持ちを抑えながら、異世界初の街アトランティスに入っていった。