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正しさ

　なんかグダグダ感が半端ない……。

　そして……展開をどうしようか迷い中。

　感想とか待っています。

　批判でもいいのですが作者のガラスハートを壊さない程度でお願いします。

　俺は今、あと処理に追われている。

　結構な人数の捕虜がいたために牢屋の数が足りないのだ。

　まぁ、男女別にして広さを大きくするだけでいいのだけれど。

「でもなぁ……多すぎるよなぁ」

　総勢2300名程度……多いよなぁ。

「仕方ない……一部を牢に入れたまま見張りを残して王都に帰るしかないか。馬車っていうか馬にも限りがあるし」

　さて、食料は多分にあるし、砦の周りにも罠は設置し終えた。

　残党が襲ってくることも頭に入れて本当は王都からの応援が来てから出発したいのだが王都に早速帰還せよとの命令だしなぁ。

　はぁ……後始末とか残ってんのにどうしてくれんのさ……。

　だから今頑張ってます。

　冒険者になろうとしていたのになんで貴族になって戦争に駆り出されて、さらにはこんな目にあっているのだろう……自由……とまでは言わないけれど復讐の相手を探すこともできていないのにどうするべきか迷う。

　ていうか今思ったら手勢700程度で1万5千を討ち破れなんて無茶すぎんだろ……王軍とか貸してくれよな……どうせ貴族どもが「この程度ができなくて何が貴族ですか」とかなんとか言って無理やりを通したのだろう。

　とにかくこれが終わったら楽させてもらおう。

　久々に冒険者稼業したいな……。

「さて、大体は終わった……ていうか最低限だけだけど……帰ってゆっくりしよう」

　あぁ、でも貴族どもと会わなければならないのかなぁ……それも嫌だな。

　くそ、街が復興して、任せられる人がいたら貴族をやめてやる。

　陛下からはいつやめてもいいって言われているしな。

　それよりも復讐相手を探さねばならないんだからこんなことしている暇はないっていうのに……。

　兵700名と馬車の中に詰め込んだ敵軍の捕虜1000名程度……が出発した。

【ナナシ様】

　そうして一日が終わり、テントに入って黄昏ていると、ナナ――システムの名前――が呼びかけてきた。

〈どうした？〉

【ナナシ様は進化できるようになっておりますがどうなされますか？】

〈ん？　えっと今が中等劣等種だから中等平凡種になるのか？〉

【はい。今は半心半人《ヒュマハーツ》ですが進化いたしますと心人《マインディアー》という種族になれます。それとステータスは見られましたか？　無駄をすべて省きましたので一度ご覧ください。】

　そういうので見てみると、

レベル：50

　名前：ナナシ(仮)

　種族：半心勇者《ブレイブハーツ》【限界突破《リミットブレイク》】【中等劣等種】【半心半人《ヒュマハーツ》】

　年齢：9

　HP　1002

　MP　1354

　STR　198

　VIT　201

　DEX　211

　AGI　220

　INT　257

　神能力《ゴッズアビリティ》

　神竜緋王《ウェルシュ・ドラゴン》

　魔神能力《デビルアビリティ》

　魔霊王貴《バアル・ゼブル》

　究極能力《アルティメットアビリティ》

　『牙狼神殺《フェンリル》』

　特別能力《ユニークアビリティ》

　『疾風怒濤《しっぷうどとう》』

　究極技《アルティメットスキル》

　『昇堕天地《プログラム》』

　『ステータス操作』

　特別技《ユニークスキル》

　『アイテムボックス』　『進化の芽』『魔力操作』　『心眼』　『悪魔召喚《サモンデビル》』

　稀練技《レアスキル》

　『心源呼吸《エンブレス》Lv.98』　『高速演算分散集中』　『痛酸狂無効』　『魔線《マジックレイ》』

　練技《スキル》

　『解呪《ディスペル》』『原子魔法』　『打撃耐性』　『熱耐性』　『鑑定』　『武神』　『成長補正(勇者限定)』　『弱眼』　【正常化《ノンエラー》】　『忍者』　『天歩《スカイラン》』　『捕食者《イーター》』　『絶倫』　『風化魔法』　『木魔法』　『天候魔法』　『突進《チャージ》』　『盗む《スティール》』『礼節』　『家事』　『経営』　

　限定スキル

　『子供の体』

　オリジナルスキル

　『索敵《サーチ》』

　『円堅《サークルガード》』

　『円閃《サークルスラッシュ》壱之型《いちのかた》【独楽《こま》】』

　称号

　『異世界からの転生者』　　　　　　　　　『加護耐性大神の加護』　

　『御使いの恩人』　　　　　　　　　　　　『狂神の加護』

　『悪魔と呼ばれし子』　　　　　　　　　　『耐性現人神』

　『耐える者』　　　　　　　　　　　　　　『殲滅者《スレイヤー》』

　『神狼の友』　　　　　　　　　　　　　　『復讐者《アヴェンジャー》』

　『覚醒の施す者』

　『悪戯神《ロキ》への討伐資格を持つ者』

　『マルクの弟子』

　『痛神の加護』

　『酸神の加護』

　獲得P：113562

　はい？

　なんかすごいな……。

【進化しておきますか？】

「ああ、できるか？」

【Yes.では始めます】

【進化の芽が成長しました。進化します】

【中等劣等種】→【中等平凡種】

【半心半人《ヒュマハーツ》】→【心人《マインディアー》】

【心技《ハーツスキル》：『ココロクダキ』を取得しました】

【心能力《ハーツアビリティ》：『心詠み』を取得しました】

【『正常化《ノンエラー》』が進化を望んでいます。進化させますか？　Yes/No】

　心技《ハーツスキル》：『ココロクダキ』は一定確率で相手の心を粉々に砕いてしまうこと修復は不可能。

　心能力《ハーツアビリティ》：『心詠み』は巫女がよく使う星詠みとは別の能力。読心の上位互換で相手の心の未来、現在、過去が読める。

「心技《ハーツスキル》……心能力《ハーツアビリティ》……」

　とりあえずYesを押して『正常化《ノンエラー》』を進化させる。

【正常化《ノンエラー》】→【過正常化《トゥーノンエラー》】

『過正常化《トゥーノンエラー》』：何もかもを正常化させる。世界、神でさえ意思と関係なくあなたに従うだろう。発動条件：七つの大罪を集める。

【ナナシ様。この世界には七つの大迷宮があります。ナナシ様が攻略なされた怠惰の迷宮もその一つです。発見されていないのは怠惰の迷宮だけなのでいつでも迷宮に挑戦できます】

「そうか……そうか。俺は、神を下せるか」

　たぶん俺の眼は今ぎらぎらと暗い感情を湛えていることだろう。

　それほどに俺の受けた憎悪は深い。

　待っていろ……俺は必ずお前らに苦しみを与えてやる。

　永遠の苦しみを……な。

「ナナ。そろそろ寝る」

【お休みなさいませ、ナナシ様】

　ああ、ネスアたちが恋しい。

　夢を見た。

　みんなが幸せな夢。

　みんなが笑っている夢。

　でもその笑みはどこか歪で。

　俺の笑みはただただ悲しくて。

　全部が歪で正常過ぎる世界。

　それはまるで、

　俺が望んだ世界だった。

『アスハキョウヨリモスバラシイヒニナリマスヨウニ』

　誰かが寂しそうに笑った。

　誰かが苦しそうに笑った。

　誰かが悔しそうに笑った。

　誰かが……誰かが見ている。

　俺の顔を。

　俺の性格を。

　俺の心を。

　俺の魂を。

　俺のすべてを……。

『タスケテ』

　この負の連鎖から

『タスケテヨ』

　この正しさから

「助けられない」

　もう一人の俺が言う。

「助けられない」

「だって君は」

「正しいのだもの」