ダンジョンだと……!
誤字の指摘ありがとうございました!
誤字を訂正しましたが……まだほかにあるかもしれませんので見つけ次第ご報告お願いします!
ではもうすぐもう一話できますので!
う……ん?
「どこだここは……?」
王都にあった道幅、馬車2台分が余裕で通れるくらいの広さの道が続いている。
後ろは壁で道は前だけ。壁の表面は滑らかで硬く壊れることはないと思う。
ここにいるのは僕一人だ。
ルムを召喚してもいいんだけどせっかく王都に行ったんだし今は我慢しよう。
「それより……僕がどうしてここにいるか……だよね」
僕は前方へと続く道を歩いていく。
そういえばあまり暗くないな……。
そんなことを思いながら歩いていくと目の前にゲル状の何かが3匹ほど現れた。
これは……典型的なスライム……だよな。
たしか湿地帯にいることが多いはずなんだけど……なぜここに?
近くに水があるのか?
だとしたらそこを目指そう。
スライムが飛び跳ねて体当たりをしてくる。
僕は木剣でカウンターをした。
スライムはあっさりと消滅し、そこに残ったのは魂だった。
白く小さな魂は、本来ならば僕に吸い込まれるはずなのだがそこにただ漂っている。
その間にも僕は残りの2匹を殺すとまたもや白い魂ができる。
僕はそれに触れるとつかめたが吸収はされない。感触は何もないがつかんでいるのはたしかなようで動かすと動く。
とりあえず魂を集めるとそれをアイテムボックスに入れた。
それからまた進む……と右と左にわかれた道がある。
まずは右に行くと大きな広場に出てスライムたちの楽園であろう大きな水たまりがあった。
スライムたちは僕が来ると一斉に襲い掛かってくる。
せっかく見つけた水場なのだから僕が使わせてもらう!!
僕とスライムの飽くなき闘いが今幕開けた!
僕とスライムの力の差は歴然なのだけれど……数が多すぎる!
ところどころ接触されて酸で溶かされる。
その痛みといったらもうね……痛すぎるんだよ……。
【練技:『酸耐性』を取得しました】
うん。現在進行形でその耐性が上がっています。
『分散集中』と『原子魔法』で細胞の増殖をしているが『痛覚耐性』があってこの痛みってどうよ? これなかったら痛みで狂っているかもしれん……。
とにかく『酸耐性』を上げるため一匹を残して仕留め続ける。
そして『酸耐性』と『痛覚耐性』をLv.MAXまで上げて残った一匹を殺すと、
『ピギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』
と何かが水たまりから出てきました。
はい、どう見てもスライムなのですが大きさと色が全く違います。
まず大きさ。普通のスライムは片手でつかめるほどの大きさであったのに対して今回の親玉的なのは大人の身長ほどもある大きさで横もそれなりに大きい。そして色が……黒というなんともおぞましいスライムなのです。
僕はすぐさまステータスを確認。
ステータス
名前:スレイス
レベル:10(BP:210)魂数:5
種族:人間【下等平凡種】
年齢:3
HP 260
MP 240
STR 230
VIT 220
DEX 230
AGI 230
INT 230
究極能力:『牙狼神殺』
特別能力:『疾風怒濤』
究極技:『昇堕天地』
特別技:アイテムボックス、ステータス表示、進化の芽、ステータス偽装、魔力操作、心眼
稀練技:『心源呼吸Lv.48』『分散集中Lv.36』
練技:『走駆Lv.5』『痛覚耐性Lv.MAX』『身体能力上昇Lv.6』『怪力Lv.4』『熱耐性Lv.1』『打撃耐性Lv.10』『足さばきLv.5』『見切りLv.8』『格闘技・柔Lv.4』『攻撃予測Lv.7』『受け流しLv.3』『狂化耐性Lv.1』『水魔法Lv2』『原子魔法Lv.8』『剣術Lv.33』『双剣術Lv.29』『思考加速Lv.10』『暗視Lv.4』『後の先Lv.5』『水流Lv.31』『酸耐性Lv.MAX』
限定スキル:子供の体
称号:『異世界からの転生者』『御使いの恩人』『悪魔と呼ばれし子』『耐える者』『神狼の友』『覚醒の施す者』『悪戯神への討伐資格を持つ者』『マルクの弟子』
魂の数は変わっていなかったがLv.MAXを確認する。
【練技:『痛覚耐性』から『痛覚最大限無効』に進化できます。Yes/No】
【練技:『酸耐性』から『酸無効』に進化できます。Yes/No】
すぐさまYesを選択。どうやら痛覚はなくすことはできないみたいだ。
【進化を開始します……成功しました。『痛覚最大限無効』に進化しました】
【進化を開始します……成功しました。『酸無効』に進化しました】
【『痛覚最大限無効』に進化したことで、加護:『痛神の加護』を取得しました】
【『酸無効』に進化したことで、加護:『酸神の加護』を取得しました】
【二大耐性神の加護を手に入れたので、称号:『加護耐性大神の寵児』を取得しました】
ええい! つっこんでいる暇はない。
飛び跳ねて上からプレスしてきた黒スライムの攻撃を思いっきり転がって避ける。
それから木剣を振るうが……
ボヨン。
という効果音がつきそうなくらい簡単に跳ね返された。
木剣じゃ効かない……よね。
刃のついている剣なんて持っていないし、核が見えないから『原子魔法』も意味なし。
『水魔法』で高圧水流を作るほどレベルが高いわけじゃない。水は後ろにあるんだけどね。
詰んだ……。
今の僕に対抗できそうなスキルはない。
まずは体力が尽きるまで相手の弱点やら打開策やらを見つけるために攻撃や回避を繰り返す……が、これ無理じゃないか?
僕の武器は木剣だけで……ってそうか。
今ここで新しい魔法を使えばいいんだ。そんなことに気づかないなんて……僕ってバカか?
『火魔法』は火がないから使えない。
『土魔法』も使えないと思った方がいいと思う。ここの床とか壁とか破壊不可能な感じがビンビンするんだよねぇ。
だとしたら『風魔法』しかない。
『分散集中』で避けながらイメージを固めていく。
風が円を描くように集まり始める。
それは黒スライムを呑み込むが黒スライムは動けないだけでダメージは受けていない。
MPがガンガン削られていく。
次に想像するのは風の刃だ。それを扇風機に使われているファンみたいに下から削っていくさまをイメージした。
『ピギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
黒スライムは必死に耐えているがそれもすぐに終わった。
残ったのはあたりにちりばめられた黒い体液に真っ黒な魂だけだった。
黒い魂を手に取る。
ドクンッ!
心臓が早鐘を打つ。
【魂の根源を取得しました。これより魂の融合を行います】
「うぁ……!」
黒い魂が僕に吸収される。
何かが僕の魂と混じっていく……。
異物がだんだんと僕の魂と融合していくのがわかる。
だがそれを融合していくたびに何かが壊れていく。
なんだろう……記憶が……おかしい?
【ERROR!! ERROR!! すべての魂が融合されます! 】
「ウがァ!!」
うめいてしまう。
狂うほど何かが暴れている。
何も痛くない。何も苦しくない。
ただただ虚無な感じが胸に広がっていく。
【『狂化耐性』がLv.MAXに達したので『狂化無効』に進化します】
【進化成功しました】
【『狂化無効』を取得したので、加護:『狂神の加護』を取得しました】
【三大耐性神の加護を手に入れたので、称号:『耐性現人神』を取得しました】
【魂の純化を開始します】
【0……13……24……42……75……99……100】
【純化完了】
目の前がすうっと見えるようになる。
魂が喜んでいるのがわかる。
心は澄み切っていて気分がとてもいい。
【特別能力:『吸収』を取得しました】
【特別能力:『分解』を取得しました】
【特別能力:『消化』を取得しました】
【特別能力:『再生』を取得しました】
【『吸収』・『分解』・『消化』・『再生』がそろったため統合します。……成功。究極能力『暴食魔』を取得しました】
【究極能力:『暴食魔』を取得しましたので特別技:『悪魔召喚』を取得しました】
つ、疲れたぁ……。
ステータス確認してから少し休もう。
ステータス
名前:スレイス
レベル:10(BP:210)魂数:283
種族:人間【下等平凡種】
年齢:3
HP 260
MP 240
STR 230
VIT 220
DEX 230
AGI 230
INT 230
究極能力:『牙狼神殺』『暴食魔』
特別能力:『疾風怒濤』
究極技:『昇堕天地』
特別技:アイテムボックス、ステータス表示、進化の芽、ステータス偽装、魔力操作、心眼、悪魔召喚
稀練技:『心源呼吸Lv.59』『分散集中Lv.42』『痛覚最大限無効』『酸無効』『狂化無効』
練技:『走駆Lv.5』『身体能力上昇Lv.8』『怪力Lv.4』『熱耐性Lv.1』『打撃耐性Lv.10』『足さばきLv.7』『見切りLv.12』『格闘技・柔Lv.4』『攻撃予測Lv.8』『受け流しLv.3』『水魔法Lv2』『原子魔法Lv.8』『剣術Lv.33』『双剣術Lv.29』『思考加速Lv.10』『暗視Lv.4』『後の先Lv.5』『水流Lv.31』『風魔法Lv.1』
限定スキル:子供の体
オリジナルスキル:『索敵』『円堅』『円閃壱之型【独楽】』
称号:『異世界からの転生者』『御使いの恩人』『悪魔と呼ばれし子』『耐える者』『神狼の友』『覚醒の施す者』『悪戯神への討伐資格を持つ者』『マルクの弟子』『痛神の加護』『酸神の加護』『加護耐性大神の加護』『狂神の加護』『耐性現人神』
新能力
『暴食魔』:喰らったものを分解しエネルギーに変換後再生に割り当てる。エネルギーは身体能力強化、魔力増強、魂の器拡張ができる。生物であれば触れているだけでエネルギーの吸収は可能。
新技
『悪魔召喚』:魂を代償に悪魔を召喚できる。
『痛覚最大限無効』:八割の痛みを取り除く。
『酸無効』:酸によるダメージ無効。
『狂化無効』:狂うことがなくなる。
新称号
『痛神の加護』:ダメージの5割を敵に返す。
『酸神の加護』:液体に酸性の追加効果を付け加えられる。
『加護耐性大神の加護』:加護による効果に補正。
『狂神の加護』:敵を一体錯乱状態にできる。
『耐性現人神』:敵からの攻撃以外の状態異常にはならない。
あぁ、疲れた……。




