scene2
ダンジョンは街外れにあった。
石造りの入り口
一見何の変哲もない洞窟だがジンはすぐに異変を感じた。
「足音...規則正しすぎる」
普通の人間にある不規則さがない。
「王国騎士団か!?なんでこんな所にいる!?」
ユリアの表情は崩れない。
「何人?」
「何人とかの問題じゃねえよ王国騎士団だぞ」
「いいから、人数は?」
一段下がった空気感に押されつぶやくように答える。
「入口右に2人、ちょっと奥左に1人...その奥は10…いや20か」
「じゃあ何とかなりそうね」
「いや、待て。王国騎士団だぞ
どういうことだよ」
「じゃあ入口の3人は頼みましたよ
「え?」
ジンの体がふわりと浮いた。
ユリアはジンを軽々と持ち上げていた。
「お、おい何すんだよ」
「入口の奴らはおまかせしますわ」
ひょいっと洞窟入口付近に放り投げられたジンはドサッと地面に落ちる。
「な、なんだ!貴様は!」
騎士たちが洞窟の外に出てくる。
「な...なんなんでしょうね」
説明に困るジン。
その騎士たちの後ろをユリアが駆け抜ける。
ジンに向けて後はよろしくと言わんばかりにウインクをしながら。
(おとり?完全に俺おとり?)
「畜生!!こんなところで捕まってたまるか!」
ジンは剣を抜く。
「抵抗するのか!」
騎士たちは剣を抜きジンに襲い掛かる。
一閃!!
「一応死なない程度にはしたつもりだが...
騎士殺しは重罪過ぎるからな」
「って言うか!!あの女!人をおとりにしやがって
ちゃんと文句言ってやる」
ジンはユリアの後を追い洞窟の中へ入って行った。




