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「お主、無限ポテチの能力と十億円、どっちがほしい?」  作者: 豚煮豚
無限ポテチか、十億円か

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 そもそも、俺はどこで金箔を金に変えるつもりなんだ?


 そんなコネもツテもなんにもない。


 それを考えれば金箔があるから無限ポテチにするというのは安易か?


「待った……俺が帰る世界はちゃんと俺が想定しているような世界なんだろうな?いわゆる現実世界に帰ることになるんだよな」


「まぁ、正確には現実世界ではないが、非常に現実世界らしいところに帰ることになるぞ。お主が想定している感じの世界じゃ」


「そうなると、やっぱり金箔を金にするなんてできないのか?」


 もっと根本的な話をすると、これがみんなに知られたらどうなる?


 俺が右手から無限にポテチを出せることが知られたら?


 やはりなにかしらの研究対象とされてしまうのだろうか。


 そうでなくても世界中で話題になるのは間違いないか?


「無限ポテチマンになった後のことはなんにもやってくれないんだよなぁ。それからは俺が勝手に幸せになるしかない、と」


「そうじゃな。そこからはお主が勝手に生きていくことになる」


「どうするべきなんだ?俺には、どっちの選択が適しているんだ?」


 ある意味では特殊性と普遍性の戦いと言えるだろう。


 無限ポテチという特殊性を選択するのか。


 はたまたお金という普遍性を選択するのか。


 どちらがいいかなんて俺が置かれている状況によって異なるはずだ。


 それなのに、俺がどんな人間なのかは教えてくれない。


「わからない……ちなみに、俺が今ここで悩んでいるのは現実に戻っても引き継がれるのか?」


「そうだな。まぁ、でも、それをお主が現実として受け入れるかはわからんぞ?もしかすると夢かなにかだと勘違いしてしまうかもしれない」


「頼むぞ、未来の俺頼むぞ……あ!!」


「な、なんじゃ!?お主のそれの信頼度は少し下がってるぞ!」


 もし仮に俺が十億円を手にした場合、ここの記憶は夢や幻になってしまう?


 そうだよな。


 自分で選択したはずなのに、与えられた物だと勘違いしてしまう!?


 それを考えると無限ポテチの方がいいのか!?


「無限ポテチを選択した場合、俺はここでの記憶のことを確かな記憶だと思えるはずだ。しかし、十億円の場合はそうではないかもしれない。そう考えると、ここでの思考を確かに現実に持っていくためには無限ポテチを選ぶ必要がある!?」


「なんじゃなんじゃ!もう、もう決めろ!」


「となった場合、ここでの記憶に価値があると考えるならば無限ポテチを選択するのが正しいとなるのか……なるほどな、これは見落としだった。聞いておいてよかった」


 であるならば、ここでの記憶に価値があるのかを考えよう。


 今、俺の目の前にいる老人はなんなんだ?


 もし仮にこれが神様だとしたらここでの記憶に明確な価値が生じる。


「なぁ、アンタはもしかして神様なのか?」


「それには答えられんわい!とにかくどっちかを選べ!」


「正体を教えることはできないってことか?」


「だからそうだと言っている!」


 となると、ここでの記憶の価値っていうのはかなり下がってしまうな。


 よくわからない老人から無限ポテチの能力をもらっただけ。


 ただそれだけになってしまう。


 それに、使い方のアレコレも俺だったら向こうでも気づけるはずだ。


「もしもアンタだったらどっちを選ぶ?それを聞くことは可能か?」


「別にそんなもの答える必要もないじゃろ!考える余地もなくポテチじゃ!」


「な!?そ、それはどうしてだ?」


「ワシクラスになるとお金なんて無くても生きていけるからな。そう考えると、暇潰しに使えるポテチの方がよい!」


 お金がなくても生きていけるならば無限ポテチ……


 たしかにその通りだ。


 お金という価値観から離れた場合、正解になるのは間違いなく無限ポテチだ。


 しかし、そうは言ってもお金は大事なはずだろ?


「わからない!!どっちにすればいいのかわからない!」


「まぁ、いくらでも悩めばいいが、悩みすぎじゃないか?」


「ここで人生の全てが決まるんだぞ!?ここでどっちを選ぶのかによって俺の人生が成功か失敗か決まる……そうか」


 もし仮に失敗したときのことを考えよう。


 そうすればもっと考えは簡単になるはずだ。


 しかし、どちらも俺が俺のことをコントロールできれば失敗なんてしない。


「うーん、ポテチの味は甘い味もできるんだよな」


「まぁ、そういうのがあればじゃな。うむ」


「十億円かぁ……でもなぁ……」


 もし仮に俺は無限ポテチを選んで失敗したときにどう思う?


 やはり十億円にしておけばよかったと後悔するのだろうか。


 いや、そんなことを言ったらどっちも同じか。


 どっちを選んでも失敗した自分は惨めだ。


「十億円を選びたい気持ちも当然ある。しかし、あまりに十億円という選択肢はつまらなすぎる……ここで十億円を選ぶような自分になりたくないという気持ちもある」


「とうとう心の声が外に漏れだしてきたな。全く、変な人間を選んでしまったもんじゃ」


「お金持ちになんてなってどうする?俺も普通の人と同じように働くことになるはずだ。まぁ、元の世界の自分がどんな立場なのかはわからんが……そこから考えるか?」


 自分がお金持ちだった場合、老人だった場合その他諸々だった場合。


 あらゆる可能性を一旦考えてから答えを出すか?


 というか、俺はこれだけのことをどんだけ悩んでるんだよ。





応援本当にありがとうございます!!

他にもたくさん同時連載してます!

(ちゃんと書いてます!AI じゃないです!)

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