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第2章 始まった初めての入院生活~閉鎖病棟へ~

※この連載に書いてある文章はすべてノンフィクション(実話)です。

入院の説明を受けるため、私は家族と看護師さんと病院の2階にある閉鎖病棟へ入っていきました。すると突然、女性の患者さんが「新しい人だー!だれーだれー?」と陽気な声を出しながら私たちに近づいてきました。私は正直かなり衝撃を受けましたが、看護師さんが急いで私たちを四方八方透明ガラスになっている面会室に入れました。

入院の説明を受けている間もその患者さんがずっとガラス越しに私たちを見ていたのを私は一生忘れません。本当に衝撃的だったのです。

説明を受けている途中で動揺している母が(母は過呼吸が落ち着いて入院するか決めるときに病院に来てくれたんです。)言いました。

「すみません、一回娘と2人きりでお話させてほしいです。」

看護師さんが許可してくれたので、私と母は個室に移動されて2人きりになりました。

母は泣きながら私を抱きしめました。

「本当に辛かったね、苦しかったね。あなたはいいのね?本当にここに入院していいのね?後悔しないよね?」

私も泣いてしまいました。私も正直よく分からなかったんです。ここに入院して本当にいいのかどうか。でも、私はうなずきました。今の自分では家に戻れないと感じたのです。母はまた私を抱きしめました。

それからまた面会室に戻って手続きを済ませ、家族とお別れをしました。

私は腕時計しか持たせてもらえませんでした。時間帯的にすぐに夕飯が出てきました。食欲は…言わずもがな全くありませんでした。

「少しでもいいから食べてね。食べないと元気になれないから。私もね、あなたと同じ年頃の娘がいるから気持ちが何となく分かるの。何かあったら何でも話してね。」

看護師さんが優しく話してくれました。私は小さくうなずいて少しは食べました。

その次の日は家族、その次の日は家族だけでなく叔母といとこも面会に来てくれました。面会と言ってもガラス越しに電話しかできませんでした。小走りしていたり、頭にコルセットを付けていたり、椅子にじっと座れなかったり、ガラスをずっとノックしたりするいろいろな患者さんたちが多すぎて、私は面会が終わると急ぎ足で部屋に戻りました。お手洗いに行く以外はとにかく怖くてお部屋から出れませんでした。

こうして5、6日間の閉鎖病棟での生活がストレスになり、お医者さんに「必ず外に出ないから移動させてほしい」と頼んで1階の開放病棟に移動することになりました。


ー閉鎖病棟にいた私に今の私が伝えたいことはこれかなぁ。

「5、6日間もシャワーもお風呂も入らず同じ服でほとんど寝たきりでよく耐えた。いやあそれにしても本当に自分めちゃくちゃ臭かったよね笑。恐怖と臭さと死にきれなかった後悔によく耐えて生き抜いたね。めちゃくちゃえらいぞ自分!」


いよいよ入院生活について書きました。最初にいた閉鎖病棟についてですね。少し描写が少し生々しいところがあるかもしれません、ご了承ください。

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