第45話 魔王城にて
私たちが中へと入っていくと、
「るおおおおお」
早速魔物達が私たちに向かって走り出した。
「一陣。魔物を狩りつくせ」
前衛の人が言う。名はプリュ―ゲル・グライスだ。。
彼らには囮になってもらう。
そして、私たちはっと、その間を通って、敵陣本陣へと向かう。
魔王のところへ。だが、いきなり、私達五人だけという訳にはいかない。順を追って切り離さなくてはいけない。
何しろ、まだまだボス部屋までは遠いのだから。
第一陣とは一度目に切り離す部隊を意味指す。
まだ個々の情報は少ない。だが。魔王の間までに体力を使いたくはないのだ。
後こういった部屋がいくつあるかも分からない。
しかも見た感し、ラベンヌの間よりも複雑に入り込んでいる。そのような印象をうかがえる。
そう、まさに利便性よりも、撃退性を高めた。そのような感じを見せている。
となれば、非常に厄介だ。
警戒している相手程、倒しにくい相手はいない。
何しろ。自分の城に敵が侵攻してくるという可能性を踏まえているのだから。
大広間の部屋でまた第二陣を切って、先へと進もうとする。だが、妙だ。
「三本戦……」
道が三本に分かれている。
これだと、どこへ行けば魔王の間へとたどり着けるのか分からない。
思えば前は魔王城の地図をレオネスにもらっていた。だからこそ、たどり着けたのだ。
だが、今はこの迷路のような道を直感を信じて突き進むしかない。
となれば、どこが安全か。
「ここは。俺達五人が分かれて進めないいんじゃねえか?」
ディアスが唐突に言った。
「だめでしょ」
だけど、私はそれはだめだとも思う。
それで魔王の間までたどり着けたとしてもそこから勝てるかどうかは、そこからの話。
たどり着いてもそこがゴール地点という訳ではないのだから。
「ここは、全員で一つの道を突っ切るしかない。でしょ?」
そう、レアネスさんに言う。
「そうだな。だが、するなら三手だ。俺たち魔王種撃組、そして、用意しておいた、第三陣四陣、そして第五陣第六陣だ」
「ええ、それで、魔王のままでたどり着いたチームは即座に私たちに情報を伝えに戻るという訳ね」
「ああ。そう言う事だ」
そして私たちは三手に分かれて進んだ。
だが、
「また三本道か」
そこにはまた3つの道があった。
つまり、この道のどれが正解かなんてわからない。
この道をどう行くかが問題だ。
「これ以上戦力を分散させるのはいけないな」
「うん……」
「これは、リスリィさんを一人で行かせるのがいいと思いますが」
「ミハイムは私に一人で行けと言ってるの?」
「貴方なら、一人でも大丈夫でしょ」
「ひどい……乙女に向かって」
「貴方は乙女じゃないでしょ」
「はあ……漫才は後にしてくれ」
怒られた。
まあ、私も演技かかってた部分は否定しないけど。
「それで、この道がどこに行くのが正解よね。冗談は置いといて、私は一人で言っても大丈夫だけど」
「それは、お前が大丈夫でも、俺たちが困る」
「だよね、じゃあぜんいんでひとつのみちをつきすすむしかないんじゃない?」
「そうだな。じゃあ、全員でこの道を」
そして私たちは一番左の道を進んだ。
そしてある程度進んだ後の事。
「とまれ」
レアネスさんが言った。
「この先は、恐らく地獄が待っている」
「どういうこ――」
そう言い放とうとしたときに、恐ろしいほどの瘴気を感じた。
「この先には何も見えないが、恐ろしい気配を感じる。という事は、この先には罠が潜んでいる可能性が高い」
それい、その先にはまた細道がある。
十九八苦罠だ。これは引き下がった方が良い。
「じゃあ、戻りましょう」
「そうだな」
そして、私たちは元来た道を戻ろうとする。
しかし、その時。
「ガシャン」
磐が落ちてきた。私たちを元の道に戻させないようにするものだろう。
しかも落ちたのは、私の目と鼻の先だ。つまり、私を殺そうとして落ちてきた磐だ。
「破壊しますか?」
「いや、それはやめておいた方が良い。この岩の感じを見るとな」
確かに。この岩は爆弾の要素をはらんでいる可能性が高い。
つまり、触れた瞬間爆発して、私たちがそのまま生き埋めになる可能性だってある。
「分かったわ」
これは、進むしかない。
それに、罠と見せかけて、実は本当の道という可能性だってあるのだ。
そして私たちはその道をさらに進んでいく。
部屋に入った瞬間、空から岩石の山が落ちてきた。
「伏せろ」
そのレアネスさんの言葉を受け、私たちはいっせいに市背を服くする。そしてその岩爆弾たちが一斉に爆発していった。
「痛い」
魔素を背中に込めるもいたい。
しかも私でこれなのだから、オルフィたちはもっと痛いだろう。
収まりそうもない。多少魔力は使うが仕方がない。
「バリア―!!」
空にバリアを張る。それのおかげで岩が防がれる。
「今のうちにダッシュして」
その私の指示に合わせて、全員で走り抜ける。
そしてようやく道を抜けた。
「ふう」
抜けた。関門突破だ(多分)
しかし、そこで幾度目かの問題に気づく。
「行き止まりか」
レアネスさんがそう呟いた。
これでは中々先へと進めない。
せっかく進んだあの道を戻らなくてはならない、非常に困った。
「このダンジョン。想像よりも厄介ですね」
そうミハイムが呟いた。
「僕たちを罠にかけようという意地悪い考えを感じます。本当に魔王は武闘派なのでしょうか」
「どうだろうか。俺の持っている情報は必ずしも正しいとは限らない。というのも他国から集めた情報だけだからだ。だが、こうも考えられる。奴は、影武者を置いている可能性があると。もちろんこれはただの憶測で当たって理宇道理などない。だが、これが真実だとしたら非常にまずいことになる。せっかくの情報がすべて台無しになるからな」
「それは……」
避けたい事だ。武闘派で恐ろしいとされている魔王が影武者なら本体はどれだけ強いのかという話になる。
「でも、魔王の参謀がこのダンジョンを作ったという可能性もありますよね」
「そうだな。これは魔王のままで行かないと分からない事だ。とりあえず俺たちがしないといけないのは、たどり着くという事だ。……よし行くか」
「はい」
そして、来た道を戻っていく。
問題は岩だ。
「これを動かさないと、戻れないですね」
「ああそうだな。これに関しては俺に考えがある」
そう言ったディアスは一気に岩を壊す。
「何を」
「リスリィ」
私は瞬時にディアスの考えていることをくんだ。そして、バリアで天井の落下を防ぐ。
「流石リスリィ」
「言ってからしてよ」
びっくりしたし。
その後、もう一つの道も行き止まりで、最後の道に来た。
「ここがダメなら戻るしかない。覚悟はいいか?」
「ええ」
「はい」
「おう」
「ええ」
そして私たちはいよいよと、入っていく。
その道は、静かな雰囲気だった。
静かな道だ。そして周りに像が置いてある。
ここが魔王の間へと続くことは明確だ。
だが、信用するわけには行かない。
だって、この道の先に落とし穴があってもおかしくはないのだから。
一歩一歩警戒しながら歩く。
そこには大きな扉が存在した、




