表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大魔王の器の少女。三〇〇年後の世界で無双する  作者: 有原優


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/52

第三十八話 拷問そして隣国へと

「こいつがラベルか」


 レアネスが言う。

 ラベルは小ぢんまりとしており、本当に数々の事件を引き起こした張本人には思えなかった。


「さて、お前は罪を犯した。その罪は重いぞ」

「はは、私は絶対に情報を吐きません。それほど重いのですよ」

「やれ」


 レアネスの部下が、ラベルの脳に器具を取り付ける。


「今や、魔法での拷問が主流だ。今から拷問を行う」


 その刹那、ラベルの脳内には残虐な映像が流れ出す。

 仲間に八つ裂きにされる映像。

 魔族の村を自ら殲滅していく映像などなどだ。どれも、現実さながらのリアル度で、発狂してしまうほどの映像であった。しかもそれが、一秒間に20分程度の密度で流れる。五分経てばもう6000分。時間に直して、100時間だ。


「はははあははっははは、そんなので狂うとでも。こんな地獄は何度も見てきましたよ。冗談は顔だけにしろ人間」

「魔力を流せ」


 ラベルを前に、レアネスが命令する。すると、ラベルの目から血が流れ込む。そう、まさに地獄の苦しみとなるだろう。

 地獄の光景を見せられながら、地獄の苦しみを受け、情報を吐くまで、解放されることのない地獄。

 情人なら、物の一分で、苦しみのうち、情報を吐くだろう。

 だが、ラベルは違う。

 ラベルの精神は異常なのだ。


「くくく、あはははははは。これを私が情報を吐くまで延々と続ける気ですか。なら無駄ですよ。私は口を割りません」


 そして有言実行通り、何日経っても情報を吐くことは無かった。


 ★★★★★

「勇者リスリィよ。よくぞラベルを捕らえた。この活躍を焼死、特別S級を称する」


 特別S級。確かレアネスさんしかもらった人がいないと有名な奴だ。

 この瞬間、私はこの学園のナンバーツーになったのか。

 光栄な事だ。


 とはいえ、今までもそうだったみたいだけど。

 そう、別に称号が与えられても、私にとってはほとんど関係が無い。


 私の目的は地位ではなく、魔王討伐のさなか、平安な日々を目指すという物なのだから。


 そしてあっという間に、闘技会の日は来た。

 別の勇者学園の支部と戦うのだ。

 そしてこの日のために、ミハイムを仲間にしたのだ。


 あの日からいくつか小さな依頼をこなしているが、大魔王リスタルは姿を現さない。

 あいつはピンチの時にだけ出るのかな。

 私としては、大魔王は永遠に出てこなくていいのだが。


 まあ、それは置いといて、私とオルフィと、ディアスとミハイムの四人だ。

 その人数で隣国へと向かう。


「今日は勝てると良いな」

「勝てるでしょ」

 ディアスの言葉に対してそう返す。


「なんだよそりゃ」と、ディアスは言うが、

 魔王の右腕ハルステウラを倒し、ラベルまで捕らえた。

 そんな私たちが今更負ける道理はないだろう。

 逆に負ける要素が見つからない。

 このパーティなら、全ての敵をなすすべなく破壊しつくすことも可能だろう。


「リスリィ、君にはがっかりだ。いくら何でも試合前から勝てるでしょは、礼儀が鳴っていない、相手を見くびると負けるぞ」

「あれ、ミハイムってそんなキャラだっけ?」


 最初は出場は嫌がってたような。


「僕は負けたくないんだよ。何であっても。だから、君も手を抜いたら許さない」

「はいはい」


 分かってるって、勿論私は負けるつもりはない。

 絶対に負けるわけには行かない。私はこう見えて負けず嫌いなのだ。


「ただの余祝だよ。言霊ってあるでしょ? 勝てるって言ったらそれが実現するんだよ」

「そんなオカルトな……」


 ディアスがあきれた様子を見せる。


「じゃあ、ぼろ勝ちしたら、どうしてくれる?」

「どうもしないが」

「じゃあ、信じてよ」


 私の言葉が嘘だというんならさ・


「二人とも……喧嘩は……やめて」


 オルフィが困った様子で言ってきた。

 確かに今言い争いするわけには行かない。


「いやー、お待ちしておりました」


 中に入ると、学園町と思わしき人物が話しかけてきた。レアネスさんとは違う。

 だいぶおじさんだった。髪の毛も剥げている。


「今日は我が精鋭と戦ってくれるとのことで楽しみです」

「ええ、こちらこそ楽しみです」


 そう言ってディアスは学長と握手を交わした。

 その後複雑な話をされたが、それはディアスが対応してくれた。

 ディアス、中々やるじゃん。


 それで、私たちは本日泊まる寮へと戻った。寮と言って特別対応だ。

 部屋は豪華で大きなベッドもある。

 まあ、そりゃそうだよね。

 試合は明日だ。

 それまではゆっくりと休もう。


「なあ少しいいか?」


 寝ようとしたときに、ディアスが来た。


「明日の試合どう思う?」

「明日の試合? どうかしたの?」

「何か匂わないか? 今日のあの学園長の感じは」

「……何か仕組んでるってこと?」

「ああ、杞憂だと良いがな」


 ディアス。中々意味深なことを言うなあ。

 でも、主に学園長と話していたのはディアスだ。

 その勘が当たらなかったらいいんだけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ