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「調月、お前あの美女誰だよ。隅に置けないな」


そう言ってきたのは八野匠だ。

高校からの友人と言うことになる。

同年代、いや、この学校内でも彼以上の身長体格の人物は居るかどうか。

身体能力に恵まれた男だ。

しかし、残念なことに彼は茶道部だ。


運動部の人達がどうにかこうにか入部さようと今も画策しているらしい。


野太い声に、表情筋が死んだ彼は一言話すだけでも威圧的に映る。


「別に、中学時代の友人、知人、知り合い、顔見知り……」

「徐々にランクが下がってるじゃねーか」


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