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体育館の宣伝
大変困難な仕事を何とかこなす日々が続いたある日。
同好会会員の丸岡が「平野さん。側の小学校の体育館が借りれますので、そこで稽古しましょうよ」と言って来た。
平野は(これはチャンスかな)と思い、丸岡に「解りました。小中、高校生も対象としたチラシ、ポスターを作りましょう」と言った。
その日の仕事を終えると平野は早速、ポスターとチラシ作りに取り組んだ。
ポスターは、ともかく、まだコピー代が高額の時代、コピーの枚数も限られていたが、給料から捻出した予算でコピーのチラシも作成した。
それを自分、同好会メンバー、大学の後輩で団地の郵便受け等にポスティングして回った。
これが功を奏し、小中、高校生が体育館に見学に来た。
