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牛頭の巨人 4

「それは確かに神話の時代からの話ではありますが……現実に、その時に生み出された存在が今なお存命ですから、間違いない話ですよ?」


 わたしが飛ばされた先の異世界にダーウィンは居ない。ダーウィンだけじゃ無くて、全ての生物が共通の祖先をもっているという学説を発表した人も居ない。

 なぜなら、この世界では全ての動物も植物も神様たちの手によって生み出された存在とされているから。

 しかも、その神様たちが生物たちを生み出す過程を見て知っているという存在が御存命らしい。

 そんな環境じゃ、生物の進化なんて研究する人が居るはずが無いよね。


「それって、エルフとかですか?」

「いえ、違いますね。エルフも長命とはされていますが、流石にそこまで長生きなわけではありませんから」


 ファンタジー世界で長命な種族といえば、すぐに思いつくのはエルフ種だ。

 エルフっていうのは、数々のファンタジー作品に登場する人型種族で、たいていは人間勢力と友好的、悪くても中立な立ち位置にいるとされていたりする。


 生まれてからある程度の年齢までは人間と同じように成長するんだけど、そこから身体的な老化は非常にゆっくりになるか、もしくは老いるということが無く若々しい姿を保ち続けるという。

 そして、人間の何倍もの寿命を持つ。

 美男美女の集まりで、弓とか魔法の名手なんていう設定も多いかな?


 この世界のエルフがどういう種族なのかは、実際には会ったことが無いので良く分からないけど、レンヴィーゴ様によると、わたしがイメージしたエルフと大きな違いは無いっぽい。


 ただ、寿命に関しては、メディロイドに比べれば長命なのは間違いないけど、それでも怪我や病気がなくても200年位が寿命となるらしい。

 その時でも、外見的には若々しい見た目を保ったままなのだそうな。


 物心ついたばかりのメディロイドが長い人生を歩んでおじいちゃんおばあちゃんになったとして、幼い頃に見た時と全く変わらない姿のエルフが居たら、永遠の命を持ってるように思えるだろうね。

 なので、この世界でもエルフ種の事を永遠の命を持つと勘違いしている人は、一定数いるらしい。


「でも、エルフじゃないとすると……?」


 神話の時代っていうのが、どのくらい昔の事なのか知らないけど、エルフよりも長命な種族が居るって事?


「ルミさんも間違いなく知っていますよ、間接的にですが」

「間接的に?」


 この世界で会った事があるファンタジー生物は、コボルトと人面樹であるフェデリーニおじいちゃん、それに角ウサギことジャッカロープのノエル君。あとはギーンゲンに住む領民のドワーフ一家だ。

 ドワーフ一家は、レンヴィーゴ様に連れられて村を案内してもらった時に、ちょっと紹介してもらっただけだし、コボルトの場合は会うっていうより遭遇したって感じだけど。


 それでも、間接的って表現にはならないような気がするなぁ~。


「わかりませんか? 以前、ぬいぐるみを作った時に……」

「ああ! ドラゴン!」


 レンヴィーゴ様のヒントを聞いて思い出した。

 以前、特異魔法の検証の為にぬいぐるみを作った時に、エルミーユ様が作ったのは絵画に残るドラゴンの姿を模したぬいぐるみだった。


 これなら確かに、間接的って表現でも納得できるかも。


「そうです。姉上が作ったドラゴンは、神話の時代から生きていると本人が言っているようです。僕は面識が無いので直接聞いた訳ではありませんが」

「誰かがそのドラゴンから聞いたって事ですか?」

「そうです。こちらも歴史上の人物なので記録として残っているだけですが、|あの≪・・≫ドロシー・オズボーンが聞きだしたそうですよ」


 またもドロシー・オズボーン!

 わたしより以前にこの世界に迷い込んだ同郷の女の子だ。まぁ、同郷って言っても地球出身ってだけで、時代も国も違うっぽいけど。


「……話を戻しますが、そのドラゴンによると、全ての生物は神々が産みだしたものであり、それぞれの神の陣営に別れて大きな戦いを続けたそうです。なので神々の争いが収まると共に、新たな種族が産みだされる事も無くなったらしいです」

「えっ!? それって全ての動物や植物は、神々同士が戦う為の兵隊として生み出されたって事ですか?」

「まぁ、基本的にはそうですね。もっとも、実際には敵と戦う兵士として作られた種族だけではなく、その兵士を養うために食料として作られた種族なども居るんですが」


 つまりは、メディロイドやエルフやドワーフなんかは戦闘要員として作られて、馬とかは兵士役のメディロイドたちの機動力を高める為の騎乗用として、牛とかはお肉だったり乳を採取する為に作られたって事らしい。


 なんかソレって……現実世界を舞台にした戦略シミュレーションゲームっぽくない?


数少ない友人の一人に、ここで小説を書いているのがバレているのですが・・・

更新をもっと早く、一回ごとの文章量ももっと増やせと怒られました。

養ってくれて、ついでに全ての家事も肩代わりしてくれるなら要望に応えられるよ、と答えようと思ったんですが

そうなったらなったで、動画見たり、他の人の作品を読んだり、漫画見たりアニメ見たりする時間だけが増える様な気がします (´-ω-`) つまり更新頻度は上がらないし、文章量も増えません。悪しからず。

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