天使はロリっ娘小学生
「………きてー!!起きてくださーい!!」
「うわぁ!? び、びっくりした…」
俺はいきなりの大声で目を覚まし、盛大に声を裏返してしまった。
俺が驚いたのは、声の大きさだけじゃない。目の前にいたのが、見るからに"天使"の格好をしている少女だったからだ。
その少女は、金髪のセミロングで、凄く可愛い。が、童顔で身長も小さいから、小学生にしか見えない。体つきは立派な大人だけれど。
「ちょ、ちょっと待ってください!!小学生じゃないです!マリは、立派な大人なのです!へ、変なとこ見ないでください…。」
「見てねえ!!!って、なんで俺の思ってることを?やっぱり天使なのか!?ちっさいのに…。」
「ちっちゃいことは言わないでください…!あ、自己紹介が遅れたのです!私は時空の天使、マリちゃんなのです!よろしくお願いします!」
少女は、頭が地面につくぐらい、勢いよくお辞儀をした。その姿が本当に可愛くて、やっぱり本当の天使には思えない。
「…可愛いとか言われると恥ずかしいです…。」
「ん?なんか言ったか?」
「なな、何でもないです!!そんなことより、ぱぱっと説明しなきゃなのです!あなたは、不慮の事故により、死んじゃったのです。でもそれは、こちら側のミスだったのです。なので、そのお詫びに、あなたの願いを一つ叶えましょう!ということなのですが…。勝手に殺しちゃってごめんなさい…。」
「……まぁ、いきなり殺されたことは責めないでおくか。お前のせいじゃないだろうし。だから、気にすんな。」
俺は、いつも妹をあやしている時のように、頭をぽんぽんした。
「それで、俺の願い、本当に何でも叶えてくれるんだろな…??」
「はい、もちろんなのです!!」
俺の願いはたった一つ。これ以外あり得ない。
「じゃあ、言わせてもらう。俺の願いは………」