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発覚

何事もなく過ぎていく日常。

もしかして全部俺の思い過ごしかと思ってくる。


だが朝になると必ず目が青く光り俺も青ざめる。これは現実なんだと‥父さん、なんで何も言ってくれないんだ‥‥



そして崩壊はいつだって突然やってくる。


ベッドで眠りについた俺は何者かに起こされる。


「宗!起きて!宗!」


「小夜?なんでここに?」


「宗、私に隠し事してたでしょ?それもずっと前から。気になって‥‥」


「はぁ、小夜。そういう事だ、だから言えなかったんだ」


小夜の目が青く染まっている。

ああ、バレた。


「あの女のせいではなかったのね?でも、だからって‥‥もしかして宗の父さんも私たちと同じ?でも私たちは一度会えばその後目は青くなる事はない。てことは‥‥でもなぜ人間のまま?どういう事‥」


「わからない‥ただ父さんとは戦えない。なぁ、このままずっと何事もなく済むんじゃないのか?それでいいんじゃないのか?小夜!教えてくれよ!!」


「宗‥‥」


その時突然ドアの外から声がした。


「宗、誰と話しているんだ?誰かいるのか?」


「小夜!部屋から出ろ!」


小夜は素早く窓から外に出た。そして窓を閉めた瞬間父さんが入ってきた。


「ああ、父さん。今友達から電話がかかってきてさ」


「こんな時間にか?」


「悩み事あるみたいでさ、聞いてやってた」


「そうか、じゃあ何でこの屋根の上にもう1人いるんだ?」


「え?」


「気付いていたのか?私の事を。そして私を狩ろうと結託していたのか?」


その瞬間父さんの腕が伸び天井を破り小夜を部屋に叩き下ろした。


「あうっ!」


「小夜!」


「宗、お前の事は愛していた。できればこのまま家族としてお前の成長を見届けたかった。だがもうそうはいかなくなったようだ、残念だよ」


父さんは小夜の首に腕を巻きつけ首を絞める。小夜の顔が苦痛に歪む。


「やめろ父さん!小夜は関係ない!」


「この女に誑かされたのか?だがもう全て手遅れだ。こいつを殺してお前も殺す。そして私も」






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