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突然の告白

昨日私は必死に戦い私自身もうダメかと思った。そして何度も宗が心に浮かんだ。そしていつ死ぬかわからない状況の中でこのままじゃいけないとも思った。


あの女に勝ったら宗に好きだと告げよう。そう自分自身に言い聞かせた。だから頑張れた。


宗におんぶされていた時もいつ言おう?いつ言おうと考えていた。でもこんな火傷だらけの私に告白されたら気持ち悪いだろうと思い言えなかった。


宗は父が出張だと言うから私の家で看病してくれる事になった。

ただその日は私が疲れ果て眠ってしまった。


起きると私は寝室にいた。

宗!?どこ?帰っちゃったの?

私は不安になり宗を探した。リビングで宗は寝ていた。


良かった。ここにいたんだ。安心した私はソファの横で再び眠りについた。


再び起きるともう宗は起きていた。

私の火傷も若干マシになっていた、宗に朝ご飯を作ってあげ一緒に食べる。


「美味しい?」


「ああ、なんだか新鮮だな」


「新鮮?」


「こうして見ると小夜も普通の女の子と変わらないなって」


「私だってこんな力なかったら普通の可愛い女の子だもんね!料理くらいできるわわよ」


おっといけない。ツンケンしちゃダメ。なかなか素直になれないよ‥


「今日明日はゆっくり休めよ。お前は少し無茶しすぎなんだから」


宗がいるからこんな無茶するんだよ?宗はそこんとこわかってる?あれだけ辛い勾玉集めも宗を助けになりたい。宗を死なせたくないと思い必死だ。


思えば宗に出会わなければ私はどうなっていたんだろう?あのまま勾玉を回収していただろう。でも使った?いいや、使わなかっただろう。


もうどうでもよくなっていた私をここまで立ち直させたのは宗という存在だ。


ねぇ、先生。私のこの気持ちを伝えるために勇気を下さい。私は先生のことが好きでした。私に生き残る術と戦い方を教えてくれた先生。


先生と宗では好きの意味が違うことに気付いた。先生は尊敬、敬愛、憧れ。宗は恋愛、この人と一緒になりたいという感情。言葉では上手く説明できない。宗といるとドキドキする。宗が欲しい。


でもあなたと宗のおかげで私は今ここに居ます。


「小夜?ボーッとしてるけど大丈夫か?


「へ?」


気付けば夕方。


「し、宗!」


「ん?」


「わ、私、宗のことが‥‥好き」

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