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死闘

「小夜、俺に何かできることあるか?」


「祈って」


「は?」


「私が勝てるように祈って」


「そんなんでいいのかよ?」


「それでいいよ、それで私は頑張れる。だから祈って」


「わかった」


「でももし‥‥私が死んだら‥本当にごめん‥」


小夜と言いかけた時女は戻ってきた。


「あらあら、本当に待ってるなんて別れの挨拶でもしてたの?」


「早い‥‥」


「私は策を巡らすタイプだけどしっかり実力も備わってるの。小夜ちゃん土下座して私の奴隷になるなら生かしておいてあげてもいいわよ?」


「そんな事言ってそうするつもりもないくせにッ!」


「じゃあ死ぬ?」


「あんたがねッ!」

小夜はそう言い鎖鎌を放ったがあっさりとかわされてしまった。


「あらー?無策でここまできたの?よっぽどペットを探すのに必死だったようね」


「うるさいッ!」

小夜はそれでも鎖鎌を放ち続ける。

だが女の動きが素早くまったく当てられない。


「つまんないわねぇ、何も変わんないじゃない」

女がまたヒョイと交わすと遥か後ろに鎖鎌は飛ぶ。その瞬間小夜は鎖を引っ張り鎌を戻す。


「え?」

その瞬間女の肩を鎌が掠めた。


「ふぅん、適当に振っていただけかと思ったけど変則的な動きに慣れさせないためだったわけか」


当たったと思ったのにそれすら避けられた。小夜も少しショックな顔をしている。


「他は?まだ何かあるんでしょ?」


「うっ!」


小夜が後ずさる。やはり相当相手は強いようだ。小夜があんなに苦戦するなんて‥


「なぁんだ、何もないんだ?猿の浅知恵程度しか脳がないなんて可哀想ね」


女がナイフを構えて小夜に向ける。

あの距離で?その瞬間刃先が飛ぶ。スペツナズナイフだったのか?


だが小夜はそれをお見通しで鎌で弾く。

女がニヤリと笑いまた発射する。だが小夜はそれも弾く。


「これ、連射できるのよ。どこまで耐えられるかな?」


するとマシンガンのようにナイフが小夜に向かった。

小夜は弾く事を辞め必死に回避している。

てか何発あるんだ?でかい持ち手だと思ったらその為か。


「あ?弾切れ?」


「小夜!今だ!」

小夜もそれを見極め女に攻撃をしようとするが‥


「なぁんて。マガジン式なのよ?」

女は素早く太腿に仕込んであったマガジンを取り出し装填する。


「蜂の巣にしてあげる」


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