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小夜の心情

私は小夜。今日とても面白い子を見つけた。運悪く私の精神状態が良くなく彼に怖い思いをさせてしまった。すんでのところで思いとどまりなんとか事なきを得た。

そして私はその日彼を見守る。

私の見立てでは彼は同族。そして勾玉に触れた彼はもう昔の自分には戻ることはできないだろう。


そして私との出会いで彼の変化は加速していくだろう。もし私と同族ならあの人以来だ。

怯えなくてもいいのよ?だったら私がついててあげるから。かけがえのない同族なのだから。


私はいつもの便利屋にその日のうちに連絡し彼の学校に編入手続きをしてもらう。話はついたと。相変わらず仕事が早い。どんな強引な取引をしているのだろう?

だが深入りはしない。それが闇の世界のルールだ。


無事に彼の学校に転向した。いた!驚いてる驚いてる。彼からしてみれば私はかなり不気味で怖い女だろう。目が語っている。


彼と2人で話をした。やはり同族。

でも彼はかなり変わっていた。身体能力の向上もなく力も備わっていないようだった。こんなことってあるの?


少しは力の兆候くらいはあってもおかしくないのに。私の時もあって自分自身でコントロール出来るようになるまで少し時間がかかった。


脅威もなさそうだし私は彼を家に招くことにした。彼は私に意外と食ってかかる。年下らしい反応が少し可愛かった。私が美人で少し緊張してるのかしら?なぁんて。


彼に今日いろいろと説明し、私の仕事ぶりを体験させることにした。大丈夫よ?そんなに怖がらなくても私が守ってあげるから。


そして化物を見つけた。少し手強かったけど無事倒すことが出来た。少しはお姉さんを見直したかな?


そして家に戻り回収した勾玉を彼に渡す。だって彼はどう見ても自力で化物を倒し勾玉を回収するのは無理そうだ。


だから私が彼としばらく共にして彼の分も勾玉を回収する事にした。なぜ彼にここまで固執するのだろう?同族だから?いいや、昔の自分を重ねているのかな?だとしたら私は同じ過ちは繰り返さない。


あの人を失った。でも今の私は戦える。彼を守ってみせる。昨日私に殺されかけた宗には私を信じてもらうというのは抵抗があるかもしれないけど。


そして次の日彼とまた話をした。戦い方を教えて欲しいと彼が願い出た。自分が戦えれば私の負担も少しは楽になるだろうって。弱いくせに年下のくせに無理しちゃって。

宗、君はまだそんな事を考えなくていいのよ?でも私は宗の言葉がすごく嬉しかった。


学校内に化物が現れた。勾玉はいくらあっても困らない。彼の分をまた回収しよう。

そして見つけた化物はまだ変異途中だった。運がいい。


だけど彼に仕留めるのを止められた。

どうしてそんなに甘い事が言えるの?私は1度それでしくじり取り返しのつかない事になった。


あの時の思いがよぎりイライラしてしまう。雑な戦い方になり苦戦する。


そしてあろうことか宗に危険が及んだ。

私がいけなかった。でも今度は助けてみせる。


化物が宗を殺そうとした時私は必死だった、自分でも驚いたくらいだ。結果私は大ダメージを負ったが宗は無事みたい。

よかった。宗を守れた事に心から安堵した自分がいた。


でも状況は最悪でなんとか宗を逃がそうとしたけど私の体は限界だった。

だから仕方なく彼に手伝ってもらい化物を仕留める事ができた。今回はかなり危なかった。


でも宗が無事でよかった。怖かったよね?私も怖かった。宗ごめんね?私に失望したかな?がっかりしたかな?


なんとか意識を保ちたかったがそれさえ無理だった。




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