表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/146

黒髪ツインテールさんとの一時 4

「さて……」


後はこのチャラい男をどうにかするだけですが……どうしましょう?

軽く殴っときますか? 女の子の胸ぐら掴んで泣かしたんです。

1発くらい殴ってもバチは当たりませんよね?


コキッコキッ、と拳を鳴らして、頭を押さえてるチャラい男に近づきます。


あぁ……うずくまって、私にお尻向けてますね、なんとも情けない姿です。

相当痛かったみたいですね、まぁ手加減しませんでしたし当たり前ですね。


でも、同情はしませんよ? そっちが酷い事をしたんですから、当然の報いです。


「いっいてぇ……うぐぐぐ……」


ふふふ、私の肘打ちは効くでしょう? これでふざけてる男共を打ちのめしたんです。

その技は伊達じゃありません!


と、自慢はそこそこに、そろそろ起こしましょうか。


「ていっ」

「いだぁっ!」


げしっ!

お尻を軽く蹴って見る。

そしたら、頭を押さえながら立ち上がって、私を睨んできました。


「何すんだよ! つっ……」


まだ痛みがある様ですね、良い気味です。


「てめっ、何笑っ……ひゃっ!」


がっ!

私はチャラい男の胸ぐらを掴みました、そして上に上げます。


……ちょっと重いですけど持ち上がりましたね。

チャラい男は驚いてます、周りの人も同様に驚いてますね。


って、そこそこ人が集まっちゃってますね。

本当はぼっこぼこに殴り飛ばしたかったんですが……予定変更です。


軽めに済ませましょう。

という訳で、睨みを聞かせ低い声で言ってやりましょう。


「1度しか言いませんから良く聞いてくださいね」

「ひゃっひゃい!」


ん? 可笑しいですね、先程まで、でっかい声で喋ってたのに、今は震え声です。


女の子に胸ぐら掴まれて、持ち上げられた程度で怯えるなんて……ダメダメですね。


「今すぐ黙って帰るならこのまま帰してあげます。そうしないのなら……分かりますね?」


にたりっ……。

私は笑いました、あまり恐がらすのもどうかと思うので笑ってみました。


でも、何ででしょうね? 周りの人、引いてません?

チャラい男も、狂った様に「分がっだ! わがっだがらっ、おろじでぇぇ」って何度も言います。


……完全に泣きじゃくってるじゃないですか。

小さな男ですねぇ、泣くくらいなら初めからこんな事しないで下さいよ。


私は、大きくため息をついて離してあげます。

そしたらチャラい男は逃げる様に「ひぃぃいっ」と悲鳴を上げて帰っていきました。


逃げ方も小物ですね、そんな事を思いながら鼻で笑ったあと、黒髪ツインテールさんの方を向きます。


……。

あれ? なんか、キラキラした目で私を見てますね。

もう泣き止んだんですか? と言うか、なんでそんな目をしてるんです?


「すっすっげぇぇぇっ!」

「え、ちょっ、わっ!」


黒髪ツインテールさんは勢い良く私に抱き付いてきました。

うっ、危なかった……力が無かったら後ろに倒れて大怪我してた所です。


「お姉さん強ぇな! 威圧で大男倒したじゃん、やべぇ!」

「え、あっ……その、ありがとうございます」


子供の様に無邪気に笑う黒髪ツインテールさん、ぴょんぴょん跳んで、ツインテールがピョコピョコ動いてます……かっ可愛い。


えと、なっなんか良く分かりませんが……元気そうで何よりです。


「なんかゲームのキャラみたいだったぜ!」

「そっそうですか……」


こっこの娘、テンションが高いですね。

取り合えず、落ち着かせましょう。


「えと、取り合えず落ち着きませんか? それと降りて貰ってもいいですか?」

「このまんまでも別に良いじゃんっ、おれ、お姉さんの強さに憧れたぜ!」


え? 憧れたんですか? それは素直に嬉しいです。


「わっ分かりましたから……その、おっ降りましょうか」


嬉しさで恥ずかしくなった私がそう言うと、黒髪ツインテールさんは頬を膨らまして……。


「ダメだぜ! おれの友達が言ってたんだ。強い男には抱き付くもんだって!」

「え、なんですか? その迷惑極まりない教えは……と言うか、私は女です」

「あ、そうだった。でも細かい事は言っちゃダメだぜ」


いや、細かくありませんから。

と言うかその言葉、誰が言ったんですか、こんな事言う人はきっと録な人じゃありませんね。


「と言う訳で抱きついてるぜ! 恥ずかしいなら背中に乗ろっか?」

「いや、そんな問題じゃありませんから……」


なっなんでしょう。

このやり取り、凄く疲れます。


「兎に角、お姉さんが何と言おうと、おれは抱きついてるぜ! そう……真夏のカブトムシの様に!」

「…………」


黒髪ツインテールさんはドヤ顔をします。

本人は決め台詞のつもりで言ったんでしょうが、訳が分かりませんからね? しかも全然決まってませんから。


なんです? 真夏のカブトムシの様に! って、今は冬ですよ? 2月ですよ?


「あ、あの!」


と、突っ込みに追い付けないでいるといると、後ろから声が聞こえました。

私は、黒髪ツインテールさんの横腹を持って、強引に下ろして、振り替えります。


そしたら、黒髪ツインテールさんに睨まれました、今はスルーしましょう。


そう思って、声がした方を見てみるとヒョロい男さんがいました。


もじもじと恥ずかしそうに身体を動かしながら、私をチラチラ見てきます。


「はい、なんですか?」


私の言葉を聞いたヒョロい男さんは、もごもごと口を動かした後、深呼吸をして……。


「あっありがとうございましたぁぁ!」


と言って、チャラい男同様に走って何処かへ言っちゃいました。


「……」


ぽつんと残された私は、ふと周りを見ます。

……! まっまずい、さっきの行動見られちゃってますよね? ぼっ暴力的な行動とか、皆見ちゃってますよね!


それを察した私は、一気に顔が赤くなります。

うっ、あっ……はっ恥ずかしい! こっここっこれは……そっ早急に出ていきましょう!


「さっさようならぁぁっ!!」


という訳で、大声を上げて走ります。

皆さん、出来る事ならさっきの事は忘れて下さいね!

胡桃さん力持ちぃ、と書いてる時に思いました。

はい、それだけです。


今回も読んで頂きありがとうございました。

次の投稿日は20日0時になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ