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月初めの七瀬さん 1

私、霜月 七瀬は今心地良い感触に覆われている。


もぞもぞ……ごろごろ……。

身体を動かして見ると、ふわふわしたのが身体に当たってる。

そして暖かい、それがとっても心地良い、この感覚はなに? まさか美女に抱き付かれてる?


いやいや、もしそうだとしたら、直ぐに目が覚めて血の海を作ってる。

だから、美女には抱かれていない、そう言う所は私、敏感なの、間違う筈ないもの。


だとしたら、私の身には何が起きているの?

意識はあるけど、なに? 眠気が凄くて目が開けられない。


まるで、寝起きの時のような感覚……。

うっうぅぅ、身体が重い、そしてダルい。

なんなのよこれ、訳が分からない。


気持ちいいのに包まれてるのに、ダルいってどう言う事なのかしら。


ここは無理にでも目を開けて見るべきかもしれない。

という訳で、身体を動かしてみる。


「ぁぅ……」


くっ、身体が重い。

まるで鉛の様ね、しかもなんか気分が悪い。

あっ……うっすらとだけど目は開けれた、霞んで見えるけど、見慣れた景色が見える。


「ふかふかなのは、これか、で、あれは……」


このベット、そしてあの本棚にある本……あっ、ここは私の部屋だ。

霞んで見えた景色だけど、それは分かった。

だって、ここには長く住んでいるもの。


それと、部屋の事以外にも、もう1つ気付いたわ。

私、髪の毛括ってない……何時もの三つ編みツインテールが今はストレートになってる。

うっ……少し癖毛になってる、最悪だわ。


それが分かって、1度起きようと身体を起こしてみる。

そしたら……。


「っ……頭が痛い」


ずきっとした痛みが走った。

なによこれ……電気が走ったみたいだわ、なにこの痛み、意味不明ね。


「……」


と言うか私、今気づいたのだけど昨日の記憶がない、全くもってない、まるでない。

少し焦った私は、不意に手を動かす、そしたら……。


くしゃっ……。

ん? 何かに触った。

そんなに固く無くて薄っぺらい物、これは……紙ね。


私は手に触れた紙を見る、こんな所に紙なんてあったなんて、全く気がつかなかった。


普段こんな所に紙なんて置かない、じゃぁ何で置いてるのかしら。


頭痛で痛む頭を押さえながら、その紙を手に取。

因みにその紙のサイズはA4くらいね、あっ、何か書いてあるわ。


「……」


私は、布団にかぶったまま紙に書かれた事を読む。

でも……。


「霞んで見えない……寝起きだからかしら……って、メガネ掛けてない」


……メガネ、メガネはどこ?

あっ、あった。

メガネケースが直ぐ側にあったわ、私はそれを、パカッと開けてメガネを取り出して掛ける。


「これなら読める筈……」


改めて見てみると、そこには、凄く綺麗な字でこうかかれていた。


"向かえが来なかったので、部屋に送り届けました"


向かえが来なかった? 部屋に送り届けました……はて、なんの事?

…………あっ!


「そう言えば昨日、お酒呑んだわね」


確か長門に誘われてバーに言ったのよ。

メンバーは、私と長門と胡桃、3人でお酒を呑んで酔っちゃったのね。


で、酔い潰れて寝ちゃったんだわ。

きっと店員に迷惑を掛けたわね、後で謝らないと。


「……うっ」


そう思った時、少し吐き気をもようした。

こっこれは二日酔い……今日も働かなきゃいけないのに、だらしないわね。


これじゃ長門にお仕置きされちゃう、まぁそれはそれで本望なのだけどね。


……と、興奮してる場合じゃない。

お水を飲もう、そして服を……って、今日は着てるわね。


いつもなら裸でねるのだけど、今回は部屋に連れてきて貰ったもの、服を脱がされる訳ないわ、もし脱がされたら殴り飛ばしてる所よ。


あっ、ただし女性の場合は「イケない娘ね」って言ったあとお仕置しちゃう。

ふふっ、ふふふふ……おっとイケない。

素晴らしい妄想が膨らんじゃうわ。


ニヤける私、頭の痛さなんて忘れてる。

だって……とても素晴らしい事を妄想したもの、頭痛なんて忘れて当然よ。


「……っ、うぷっ!」


と、その時よ。

少し強めの吐き気をもようしたの、妄想なんて吹き飛んでベットから飛び上がり台所へと駆けていく私……。


くっ……。

とっ取り合えずこの気分を治す為に、みっ水を……水を飲まないと……うぅ、ぎもぢわるいぃぃ。


まるで、ゾンビの様に、ひたっひたっと、鈍く弱った動きで台所へと向かう。

うぅぅ、お酒呑んだ翌日は、いつもこうなるのに……学習しないわね、私って。


「みず……飲んだら……2人の様子……見に行こ」


青い顔して、語る私……。

長門もお酒呑んでたから、きっと私みたいになってる。


だから、様子見に行かないと……かなり心配、だから見に行かないと。

胡桃の事も心配、きっと朝起きれなくて困ってる筈。


そう言えば胡桃って、あの時お酒呑んだのかしら? 良く覚えてないのだけど、どうなのかしら。


まぁ良いわ。

見に行けば直ぐに分かる事だもの、気分が治り次第直ぐに行くからね、待っててね長門! 胡桃!

二日酔いってしんどいですよね。

仕事場で行った初めての新年会で初体験しましたよ……。

お酒は適量が一番ですね。


今回も読んでいただきありがとうございます!

次の投稿日は明日ですよー。

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