表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/146

出会いの話っ 4

時刻は12時、私への恐怖を忘れた天塚さんはパイロットにとあるビルのヘリポートに停まって貰い「アイス交換してくる」って言って近くのコンビニに出掛けたと言うアホみたいな事を挟んで今私は……空港にいます。


「あの天塚さん?」

「どうした?」


何かあったか? と言う様な目線を向けてきますが、はいありましたよ? たった今目の前に。


「ここどこですか?」

東紀澄浜(とうきすみはま)空港だが?」


そっそれは分かっています、分かっているんですけど、事前に言っておいて欲しかったですね。


「飛行機飛んでますね」


ゴォォォッ……ーーーー


鳴り響く轟音と共に鉄の塊が滑走路を走り、やがて空へと飛んでいきます。


「当たり前だ、ここは空港だぞ?」

「はい、分かってます」


飛行機を見上げる私、こんなに目の前で見たのは初めてですね、いつもは見上げるだけですのに。


「なんで滑走路にヘリ止めてるんでしょうか?」


今は滑走路のど真ん中にヘリを止めちゃってます、明らかに邪魔ですね、だって従業員の方が慌てる様子が見えますから。


「ヘリで東京へは行けないだろ? 乗り換える為だ」

「ですよね」


あぁ天塚さんは私が何でこんなにも当たり前の事を口走ってるのか分かってないみたいですね。


「そろそろ邪魔になるから降りるか」

「はっはい」


天塚さんがシートベルトを外すと私も続けて外します、よっと、そんな声を上げて天塚さんは軽快に地面に着地、私も恐る恐る地面に着地しました。


そしたら天塚さんに手を掴まれどこかへ連れられて行きます。


「ちょっどこ行くんですか!」

「ん、どこって、あそこだ」


あっあそこって、ほへ? なっ……くっ口が無意識に開いてしまいました、こっこれが俗に言う"開いた口が塞がらない"って奴ですね。

いやいや、何を呑気にふざけた事を思っているんです私は!


「どうした? 口をぽかーんと開けて」

「えっ、いや、だっだって」


うん、これは誰だって私みたいなリアクションを取ると思いますよ? だってこっこんなの普通じゃありえませんからね? え? どう普通じゃないかって? えと……それは、その……簡潔にいいます!

天塚さんに引っ張られ向かう先には……ジェット機があったんです!

そうですっ、あのでかくて大富豪とかが持ってそうな奴です!


「あっあの、あれに乗るんですか?」

「あぁ、そのつもりだが?」


いっいや……そのつもりだが? って、さっ流石は社長、今からジェット機に乗ると言うのに余裕でいらっしゃいます。


「ちっ因みに聞きたいんですけど」

「なんだ?」


ここで、内心分かってはいるんですけど敢えてある事を聞いてみます。


「このジェット機は買ったんですか?」

「あぁ、買ったぞ? 一括でな」


そう話しつつ、懐から名刺の様に黒いガード……ブラックカードを取りだし私に見せてくる。

あっあれが真の金持ちにしか持つ事を許されないブラックカード、初めてみました。


「もういいか? 寒いからな、さっさと乗ってしまおう」


たたたぁって走る天塚さん、私は慌てて着いていきます。

入り口は階段、上手く言えないんですけど……階段です! くっついてる訳ではなくて下にキャスターが着いた移動が出来る階段です。


わっ私……何をいってるんでしょうか? いっ今のは例えですからね? 実際はもっとしっかりしてますからね? うっ上手く伝えられないからこんな説明になっただけです!


タンタンタン……


ゆっくり1歩ずつ階段を上がっていく天塚さん、私も階段を上がります、そしてジェット機の中に入ってしまいました。


「ふわぁぁ、これがジェット機」


目の前には高級感溢れる景色が広がってました、白の壁紙にチェス柄の床、シックな家具の数々、そのどれもが高級品なんだぞ!って感じが出てて凄いです。


特にあの白いソファー! きっと座り心地はとっても良くてふかふかに違いありません! しかも驚く事なかれ、この空間には冷蔵庫があるんです! それも立派なのが! その近くにはキッチン、そこには既にシェフの方がにこにこ顔で立っています。


もうこれは部屋です、これはもう空飛ぶお部屋です! そんな景色に感動していると私の後ろの扉が勝手に閉まりました。


「そんな所に立ってないでここに座れ」

「あっはい!」


既に白いソファーに座る天塚さんに手招きされお隣に座らせて貰います、ふぁぁ座り心地最高ぉ、こんな柔らかいソファーは初めてです。


「今から東京に行く、部屋はこの他にももう1つある……まぁただの寝室だがな、あっ、安心しろベットはきちんと2つある」

「えぇ!? お部屋はこれだけじゃないんですか!」

「あぁ、そこの扉を開いたら寝室だ」


ふっふわぁ、凄いです、ほんっとうに凄いです。


「まぁ今はそれは良い」

「そっそうですね」


まだお昼ですもんね? 寝る時間ではありません、時間的には昼食を食べる時間です、そう言えばお昼はどうするんでしょうか?


「じゃ飛んでくれ」

『……』


とか考えていますと天塚さんは何処かに電話しました、うわぁそのスマホ高そうです、白くてとても綺麗です。


って、ん? 何か音が聞こえます。


「桜塚」

「はっはい!」

「今、飛んだから昼食にしよう」


飛んだ、あぁそう言えばそんな事を電話で言っていましたね、あれ? そう言えばガタイの良い男さんの姿が見当たりません、どこに行ったんでしょう? 気になるので聞いてみます。


「あの」

「なんだ?」

「ガタイが良い男さんは何処ですか? サングラスを掛けた人です」


それを伝えると暫く考える天塚さん、直ぐに「あぁあいつか」と声を上げこう言ってきました。


「コックピットだ、このジェット機は奴が操縦している」

「へぇそうなんですか、え?」


今物凄い事を口走った気がする。


「まぁそれはどうでも良い……桜塚は何を食べる?」

「いっいや、どうでも良い事じゃ……」


ぐぅぅぅ……

うっお腹がなってしまいました、もっ物凄く恥ずかしいです。


「はっはっはっ、そんなに紅くならなくても良いだろう? 腹が減ったら腹くらいなるさ、そんなに恥ずかしがるな」


バシバシと背中を叩かれる私、そっそうですよね、パイロットがガタイが良い男さんなのもお腹が鳴ったのも気にしないでおきましょう。


「はっはい、気にしない事にします!」

「それが良い、では注文しようか、私はしっかり焼いた肉が食べたいな」


にっ!

と白い歯を見せてくる天塚さん、頼んだのはお肉……もしかしなくてもA5ランクのステーキが出てきますよね?


「かしこまりました……そちらのお嬢さんは?」

「えっえっ……わっわわっ私ですか?」


そっそりゃ当然コックの人は私に注文をとって来ますよね? でも、でもですよ? 何を注文すれば良いか分からないんです!


え? 好きな物を頼めば良いですって? それじゃぁ駄目なんです! これは頼んだ物が全て高級品で出される場所、下手に高い物を頼んでしまっては私が気まずくなる! ならここは。


「おっお任せで!」

「かしこまりました」


これで行きましょう、これが無難な答えだと私は思うのです! ふふふふ、これならどんな料理が来ても問題は無い筈です! さぁどんと来て下さい!



暫く待っていると料理が運ばれて来ました、来たんですけど。


「肉を注文した天塚さんは野菜肉炒め定食、お嬢さんは天津飯定食だよ」


召し上がれ……と言われて出されたのは、見るからに一般的な料理、あれぇ? おっ可笑しいですね。


「あっ天塚さん」

「どうした? 早く食べないと冷めるぞ?」


料理を食べ進める天塚さん、こっこれはどう言う事か聞いてみましょう。


「あっあの、あの方は?」


私は先程料理を作ってくれた人を見る、すると天塚さんは箸を置いて答えてくれました。


「商店街にある大衆食堂の店長だ」

「へぇそうですか、へ? 商店街の大衆食堂の店長!?」


言っては悪いですけど滅茶苦茶普通の料理人じゃないですか! 何でそんな人をジェット機に乗せてるんですか! 意味が分かりませんよ!


と戸惑う私は天津飯を凝視する、おっ落ち着きましょう……色々と考える前に落ち着いた方が良いでしょう。


そう言い聞かせ天津飯を食べる、おっ美味しい、美味しいですけど、普通のお店の味です。

間違いありません、これ……普通に美味しいタイプの料理人の料理ですね。


この後私がした盛大な勘違いに悶絶したのは言うまでもありません。


そしてあの後は色んな事がありました、お空の上でテレビを見たり、たまに話したり……あっ夜になったら年越し蕎麦を頂きました。

上空で食べる事になるとは思いませんでした……まっまぁあれから色々あって別室に移動して今日は寝ました、天塚さん曰く着くのは夜明けになるそうです、あぁ……本当に東京に行くんですね。


そう思ってる中天塚さんはぐぅすか寝息をたてて寝ていました、寝る前にパジャマに着替えたんですが……天塚さんはそのまま脱ぎ始めたのでビックリしました。


女同士だから恥ずかしがる必要は無いと思いますけど少しは周りを意識して欲しいです。


「色々ありすぎて眠れそうにありません」


深く布団を被ります……寝る場所が変わってますし、こんな状況で素直に寝れる訳ありません! そう思っていた私なのですが色々あって疲れたのか私は眠りにつきました。



「起きろ桜塚」

「んっんー?」


誰かに身体を揺さぶられ私は目を覚ましました、眠たい目を擦り起き上がります、そしてゆっくりと身体を持ち上げられ外に出されてしまいます。


地面に下ろされ大あくびする、どうやら着いたらしいですね……うっ朝日が眩しい、ってこれ初日の出ですよね? 散々驚きの事が続きすぎて初めて見る初日の出の感動が薄れちゃいました。


って……ここは何処でしょう? どうやらビルの様ですね、周りの景色が良く見えます……あれ? 私ジェット機に乗ってませんでしたか? なっなんでビルにいるんですか?


「おーい桜塚、こっちに来てくれ」

「あっはい…」


欠伸が出そうなのを我慢して言われるがまま私は天塚さんと一緒にエレベーターを利用してビルの1階に降りました、そしたら扉が3つありました。


「さて、今から眠気が吹っ飛ぶ様な景色を見せてやろう!」


そう言って、プレートに裏口と書かれた扉を開き外に出ました。


外は薄暗い、太陽が出たと言ってもまだ遅い時間ですからね、仕方無いです。


ぶぅぅぅんっーー


微かに車の音がチラホラ聞こえますね、年明けと言うのにお仕事にいくんですかね? お疲れ様です。


「さっ、こっちだ」


移動する天塚さんに着いていきます、この店の正面に行くみたいですが……果たして何を見せてくれるんでしょう……もう私はさっきから驚きっぱなしですから何を見ても驚きませんよ? そう言う意思を固めてお店の正面まで来ました、そしたら片道二車線の道路が見えました、その奥には商店街がありました。


「見えやすい様に向こう側へ行くか……」


近くにあった横断歩道を渡る天塚さん、それに着いていく私、すると天塚さんは私の方を振り返りお店の方を指差しました。


「さぁっ、驚きの声をあげろ!」


うっ、朝から煩いですねぇ、とか思いつつ指差す方を見てみる、そこには100階建てのビルがありました。

ものすっごく立派なビル、その1階にはコンビニみたいな作りのお店があります、いえ、みたいじゃなくて明らかにあれはコンビニですね。


「驚いたか? あれが私の店、"こんびに"と言う名のコンビニだ!」

「はははぁ、ここまで来るともう、驚くのが馬鹿らしくなりますね」


まるで天にまで届きそうな程高いビルを見上げつい呟いてしまいます、ここが私が住み込み就職をする場所ですか……ここが私が初の定職に着く場所。


どうやら私はとんでもない所に就職させられた見たいですね、こんなお店で私は上手くやっていけるんでしょうか?

何かざっくりカットした所がありますが……スルーして頂けると幸いです。

とにもかくにもやっとコンビニが出てきました。

これで店の経営を書けますね!


この物語は週一投稿になります、ご了承下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ