表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/146

がっこ生活、暗躍する親衛隊 2

がっこの時間はどんどん進んだ。

得意な数学の時間、苦手な英語、普通な現国に大嫌いな体育、それらが終わって今は昼休憩、現在学食でお昼を食べてる所ね。


学食はとっても広い、皆講堂に集まって口々に注文してる。

それを素早くさばく学食のおばちゃん達は凄いと思う。


そこから少し離れたスペースであたし達学生がわいわい騒いで食事を楽しんでるわけ。


そこでバイト先の話をしてる、話題は胡桃さんの事だ。

そしたら友達2人が驚いた、あっ言ってなかったけど、あたしがいつもお昼食べる時この2人で食べる。


「えぇ、恵ちゃんとこのバイトに新人来たんだ、そんな話聞いてないよぉ」

「まぁ、言ってないからね」

「なんで言わないのよぉ」


こんな風に友達同士で集まってご飯食べてる、因みに私が頼んだのは激辛カレー定食よ。

それをスプーンで掬うと2人がブーイングしてくる、そんな事してたら昼休憩終わるよ?


「別に言わなくても良いじゃん、あんた達あたしのバイト先こないじゃん」

「それとこれとは話が別!」


食べるのを止めて、前のめりになってあたしに言い寄ってくる。

なっなんかやたら目がキラキラしてんだけど、なんで?


「で? どうなのその子は、年上? 年下?」

「年上だけど……」

「きゃぁ、年上なの? 羨ましぃ」


ほら、やっぱり目キラキラさせてる。

って、あれ? なんか2人の話聞いてたら違和感あるんだけど、なんかこの2人胡桃さんが男って思ってない? まぁまだ「女だよ」って言ってない私が悪いんだけど……。


「ねぇ、どんな人? 格好良い?」

「えっ、どんな人か……えと、真面目な人ね、テキパキ働いていい人ね」

「えぇ、良いなぁ、で? 格好良いの?」


二度「格好良い」のか聞いてきたわね、余程重要な事みたい。

でも目をキラキラさせてる所悪きんだけど、胡桃さんは男なのよね、あわよくば紹介して貰おうとしてるでしょうけど、ここはちゃんと言わないとダメね。


「えぇ格好良いわ、赤髪ショートヘアでハスキーボイスなの、でもその人……」


男だよ、って言おうとした時だ、2人の目がより輝いた。


「まっマジで?」

「ハスキーなの? きゃぁ、きっと俺様系よ!」

「でっでも私、俺様系よりクールな人を想像したなぁ、ほらハスキーボイスでクールって素敵じゃない」

「えぇ? でも赤髪よ赤髪! 赤髪=俺様系よ」

「違うわ、クールな人よ」


うわ、どうしよ……なんか勝手に燃え上がってる、早く誤解を解かないとダメね。


「ねぇ2人共、勝手に燃え上がってるとこ悪いけど胡桃さんは……」

「恵っ」

「けぇちゃん!」


うっ、また話を遮られちゃった。

と言うか早く食べなさいって、あたしも食べたいんだから。


「喋り方は? 喋り方はどうなの?」

「え? 敬語かな……年上だけど、これが喋り易いって言ってたわ」

「うっ嘘、格好良くて赤髪でハスキーボイスで敬語? キャラがぶれまくってるわ」


ちょっ、それ本人に失礼だから! 胡桃さんは胡桃さんだから。


「でっでもさ、逆に良くない? 私はたぎっちゃうわ」


たぎるって、あの七瀬(へんたい)と似たような事言わないでよ、思い出しただけでも身震いするんだから。


「ねっ、ねっ、目は? 目はどうなの?」

「え? 別に普通の目だけど……」


もう席を立って私の横に来る2人、あんた達午後の授業空腹でどうなっても知らないよ?


「違うわよ、寝むた目ぇだとか、ジト目とかあるでしょ?」

「そうだよ、目付きは重要だよ、幾らイケメンでも目がタレ目だったらダメなんだから!」


なによそれ、可笑しくない? タレ目でも良いじゃない、まぁ胡桃さんはタレ目じゃないんだけど。


「ちょっぴり鋭いかしら、初見は怖い印象を持つけど、いい人よ?」

「すっ鋭い目……こっこれはあれね」

「そうだね……」


私を挟んで並ぶ2人はお互いに顔を見合わせる。

なんか良からぬ事考えてない? 頼むから可笑しな事言わないでよ?


「彼氏候補確定ねっ」

「という訳でけぇちゃん! 放課後紹介してね」

「えっ、ちょっ、2人共……って、どこ行くのよ!」


だから胡桃さんは男なんだって! って言おうとしたら2人は購買で買ったものを持ち並んで何処かへ行っちゃった、やけにニヤニヤ笑ってる。


「決まってるじゃない、作戦会議よ!」

「必ずその年上男を落としてやるんだから!」


あっ、これ不味い……絶対にややこしい事になる。

と言うか2人共同時に告白する気? 胡桃さんに二股かけさせる気?


「ちょっ、ちょっと待っ……」

「止めないで胡桃!」

「そうだよけぇちゃん! 本当に付き合う訳じゃない、その人との出会いを楽しむ為に付き合ってもらうの!」


ふっ2人して、あたしのバイト先のてんちょと同じ事言わないでよ!

なっなによこれ、2人がこんな出会いに飢えてる娘だなんて知らなかった。

普通にお洒落な会話とかする娘だったのに……くっ、あたし可笑しな友達持っちゃった見たい。

心の中で嘆いてると2人はもう食堂からいなくなってた、しまった、止め損ねた……。


「こっこうなったら放課後までに女だと伝えるしかない!」


そう決心した私は激辛麻婆を掻き込む、うぅ……折角の大好物なのに急いで食べたくない。

でもそうしないと、暴走した2人は何をするか分からない……はぁ厄介な事になっちゃったわね。

誤解を生むとはまさにこう言う事でしょうね。

皆さんも大事な話は素早く話して誤解を生まないように気を付けて下さいね?


今回も読んで頂きありがとうございます、次回の投稿日は7月15日になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ