とある日のお店の様子
「くるちゃん、レジ打ち分かんないから変わってー」
「えっえぇー!」
1月の中頃、お腹が空いてきたから多分12時くらい、コンビニで働いて一番混む時間帯なのに人の気も知らないで私を呼ぶ、もうっ何度言っても覚えてくれないんだから。
「はーい、行きますよー」
赤毛の髪の毛をゆさゆさ揺らして「あぁ面倒臭いなぁ」って思いながら商品の前だし作業を止めてそっちに行く。
「すいません七瀬さん、私行きますね」
「ん」
隣にいるこのコンビニで一番長く働いている七瀬さんに声を掛ける、そしたら七瀬さんはメガネをくいっと上げて返事してくれた。
前だしは七瀬さんに任せて早足でレジへ向かう。
「わっ」
そしたら思わず声が出た。
「えへへ、長蛇の列なんだぜ」
黒髪のポニーテールをゆさゆさ揺らしながらはにかんでくるその人は止さん、バーコードリーダー片手に、まるで良い事をしたかの様に笑ってるのでイラッとなってしまった。
止さんは今日も今日とて仕事の効率の悪さでながーい列を作ってる、それと同時にお客様のストレスも作ってるんだろうなぁ、ってそんな事思ってる場合じゃなかった!
「止さんは前だししてて下さい!」
「はいはーい」
「返事は1回っ」
「はーい」
あぁもう付き合ってる場合じゃない!
「お待たせしましたお客様っ、はい、合計1280円です、えっ?たばこ、あっ24番ですね、はいどうぞっ、えぇっ2つぅ!」
一刻も早くお客様を捌かないと、急いでると言うのに会計を済ませてからタバコって小声で言うおじさん、レジ打ちする前に言ってよっ、しかも2つ欲しいんなら最初から言って欲しいですっ。
「はい、ありがとうございました!つっ次のお客様どうぞ!」
そのお客様の会計が済んだら次のお客様、手を止めてる暇なんて無い! これでもかって位手を素早く動かす。
じゃないとどんどん列がながぁくなっていく、そうならない為にシュババァって素早くレジ打ちしてピピピッとさっさとバーコードを読み込んでいきます。
「次待ってる奴、此方に来い、会計してやるぞ」
そんな時だ、客商売で言っちゃいけない粗暴な言葉使いが聞こえて来た。
注意する暇なんて無いのでその人の事はスルーしよう、もぅ貴女は店長なんだから言葉使いちゃんとしてくださいよ!
「何だ貴様食べ物が肉中心だな、ちゃんと野菜も食え、これはサービスだ有り難く受け取れ」
「えっちょっ」
なんか横暴で余計なお世話な事が聞こえて来る、お客様は当然戸惑う、そんな声に苦笑いしながら手を動かす。
「何、タバコだと?そんな肺に悪い物吸うの止めて私の乳をすっ」
「店長っ口より手を動かして下さい!」
危ないっ注意しないとこの人は危ない!
手と口を同時に動かさなきゃいけない事態になっちゃった、まっまぁこんな事、毎日起きてるから慣れちゃったけどね。
暫くレジ打ちしていたらお客様の会計を済ませて長蛇の列がふつうの列になった頃だ、あの人が声をあげた!
「くるちゃぁん、前だし終わったぜぇ」
「だったら商品のほじゅ、って何してるんですか!?」
何事だってそっちを見たら前だし作業が終わったとの事なんだけど。
「商品前に出したぜっ」
「なに商品棚の前に置いてるんですかぁ!」
そっちを見てみたらまるで嵐が来た見たいに商品が棚の前に散らかっていた、まるで嵐が来たみたいにグチャグチャだ!
棚に物なんて1つも乗っていない……誰かあの人に前だしと言う作業をきちんと教えないとだめだ!
側にいた七瀬さんっ何故止めなかったんですかっ!と言う言葉を視線に乗せて睨む。
するとごめんって手を前に出してくる…後でまとめて説教してやるっ。
「すんませぇん、宅配良いっすか?」
「こんな時に宅配頼むなぁぁぁ!!」
はっ、つい忙しさのあまりお客様の胸ぐらつかんで怒っちゃった、「あわわ」って声を上げて怯えちゃったお客様はそのままお店から出ていっちゃった。
「つっ次のお客様どうぞ」
「ひゃいっ!」
あっ、怯えちゃった、そしてその後に並んでたお客様のが店長の方へ言っちゃった、そんなに怖かったのかなぁ?
「おぉ、男共が此方に来たぞっ!そうか……そんなに私と結婚したいのか!」
うっ、横でまた店長が変な事言ってる。
「店長っ、いい加減にしないとぶっ飛ばしますよ!」
「うぐっ、すまん」
私が叱ると店長は黙ってレジ打ちし始めた、はぁ何時もこんな風に素直にしてくれれば良いのに。
「くるちゃん大変だぜ!」
「今度は何ですか!」
って考えてたらまた止さんが何かしでかしたらしい、今度は一体何をや、え。
「この弁当うめぇっ、働いてる場合じゃないぜ!」
床に座りあぐらをかいてでお客様から物凄い視線を浴びながらこの店人気のお弁当である『焼肉野菜増し増し弁当』を美味しそうに食べていた。
「止さん」
「んう、なんにゃ?」
もきゅもきゅ口を動かしながら此方を見てくる止さん、私は前髪を掻き分け相手に目が見える様にする。
「後で面かしてくれませんかね?」
ぐっと拳を握り親指をたてくいっと後ろへ振るう、それを見た止さんの表情は青ざめ口に入ってる物を飲み込んで残った弁当を持ち上げ「ごっごちそうさまだぜっ」と言って逃げてしまった。
静まり返る店内、私はこほんと咳払いし前髪を元に戻す……。
「えとっ、次の方どうぞ」
もう止さんは放っておこう、此処に来てから会った時から止さんはあんな感じだ。
止さんだけじゃない、店長の長門さんも七瀬さんもそう、会った時から個性的な人達だ。
こっこんな従業員しかいませんが、皆さんのご来店をお待ちしていますね!
はい、どうでしょうか?
こんか感じの始め方になりました!
えと……この話は毎日投稿にはなりません、週1投稿になります!
ですので応援よろしくお願いいたします!
因みに次のお話は1時間後に投稿されます。
だってこの物語は初投稿ですもの、そこからは週1投稿になります。
改めて応援よろしくお願いします!




