表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/51

その15

 クレープを買って元の場所に戻ると、ソラちゃんが走ってきた。水辺がないとはいえ、プールサイド・・・じゃないかもしれないけど、そこを走るのは危ないって。


「わあ!ありがとう!」

「礼ならクロウに言ってよ。あいつが全額出したからさ」


 元々おごってもらうつもりなんてなかったし、正直俺がソラちゃんのを買って、クロウが小梅ちゃんの分を買えばいいと思ってた。でもクレープ屋で金を払う時、クロウが全額を出してきた。


「たまにはお兄さんがおごってあげよう」

「数か月の違いでお兄さん面するなよ」


 そう言って財布から代金を取り出そうとしたら、今度は財布を取り上げやがった。


「おい、返せ!」

「パープルってほんと、そういうところ可愛くないよね」


 可愛いとか可愛くないとかの問題じゃない。俺の中じゃおごるって行為はイケメンがやるべき行為なんだ。クロウがイケメンじゃないかどうかってところは個人の価値観の問題だから明言しないでおくけども、少なくともイケメンの俺はおごられてはいけない。

 なのに、クロウが俺の財布を持って、クレープ屋から離れていく。慌てて追いかけようとするけれど、クレープは着々と出来上がっていて、今ここを離れるわけにはいかないだろう。


「おい!」

「じゃあ、クレープは任せた!」

「任せたじゃねぇ!!」


 そう叫んだんだけど、あの馬鹿はそのまま人込みに紛れて消えていった。本当に躊躇わずに消えていくんだから妬ましいったらないな。

 すると、後ろから声がかかった。


「はい、クレープ四つとお釣りね」

「あ、ありがとうございます」


 おい、お釣りまであんじゃねぇかよ!なんで先帰りやがった!

 ・・・ってか、四つってどうやって持っていけばいいんだ・・・?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ